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宅録革命!?ポップガードとリフレクターでプロっぽいボーカルサウンドを手に入れよう!

おはようございます!MaCoと申します。(MaCo@oddeyelabo)  
普段は録音やミックス、音響などを担当しております。

今回は、宅録環境での「ポップガード」と「リフレクター」の使い方についての解説出来ればと思います!
家で録音する際、これらのツールを上手く使えば、「おっ、これプロっぽい!」と思えるような音質が手に入るかも!?
それでは、それぞれの役割と効果的な使い方を見ていきましょう!


ポップガードの使い方

ポップガードは、ボーカル録音における守護神みたいなアイテムで、発音時に飛び出す「パ行」や「バ行」のポップノイズをガードしてくれる最初の砦です。

これが無い場合、録音音源に「ボフ!」とか「バフ!」っていう低音が入ります。
原理としては、歌唱時の呼吸や発声時に飛び出る空気がマイクのダイヤフラムに直撃して音となります。

ビリー・アイリッシュばりのウィスパーボイスを狙う時なんかはマイクに近づく事で、トツトツしたニュアンスも狙えるので重宝しそうですよね!

ポップガードの設置

まずはマイキング、マイクと口の距離ですが10センチほど(こぶし1個分)の距離で始めて、距離間隔を前後しながらスイートスポットを探します。
声の低音と高音のバランスが丁度良く聴こえる感覚を探しましょう!

それから、いよいよポップガードを設置します!
口の前にセッティングして、高さは鼻より少し上にポップガードのエッジが来るようにしてみましょう。
口元にセットすることで録音作業から離れて また歌録りをする時に同じ距離感で収録が再開出来るので、録れ音の距離による空気感の変化が無くなり、かつポップノイズも入りにくいという一石二鳥セッティングが完成します。

ポップガードの選び方

ポップガードには、布製(ファブリック製)と金属製があります。それぞれに個性があり、布製は柔らかく自然な音を保ちながらポップノイズを撃退してくれます。金属製は、レンジが広くポップノイズだけを抜いてくれる印象です。

メンテナンスの面では、金属製の方が水洗いしやすかったり劣化しにくいので便利です。
値段も金属製の方が高い傾向にありますが、長期的に見ると 音質の個性を掴む面でも長く付き合った方が分かり合えるのでオススメは金属製です。

効果的な使い方

ボーカル録音時には、どんな楽曲に乗せるニュアンスにするかで このポップガードの使い分けも可能です。

例えば、破裂音が多いラップやガナリ系のニュアンスだとタイトで近くにいる音像を狙いたいので、厚めのファブリック系素材のポップガードで子音も含めて自然にシャットアウト。

バラード系の歌い上げるニュアンスは強弱や細かい息遣いもキャプチャーしたいので、金属系で「息の吹かれ」だけをシャットアウト。
っといったような、戦略も立てられますね!

リフレクターの使い方

リフレクターは、部屋の壁や天井に反射するエコーや反響音をカットしてくれます。
家の中で録音していると、歌っている時は気にならなくても、録れた音をソロしてみると どうしても「なんか音が跳ね返ってるな…」「ボワボワ鳴ってるな…」って感じることがありますよね?そんな時、リフレクターが活躍します。

リフレクターの設置

リフレクターはマイクの背面に配置します。
リフレクション シールドとかも呼ばれているのですが、その名の通り「盾」となり、マイクの背後からの反響音を入りにくくする事で、声の成分をマイクに込めやすいという仕組みになります。
マイクを囲んで、壁からの反響音を防ぐ意識で設置して使用しましょう!

リフレクターの効果

リフレクターを使えば、反響音を防ぎつつ、録音した音に「マイクの前に立っている感」を与えてくれます。
特に狭い部屋や、音響があまり整っていない場所では、その効果は如実に出ると思います。

ただし、反響がそれほど気にならない場面で使うと詰まって聴こえる印象や、低音がダル〜く存在している音質になりがちです。

個人的にはリフレクターの空気感は嫌いなのですが、反響が混在するよりはミックスにおいて調理しやすいです。

まずは、部屋の反響がどんな感じかを考えてリフレクターが激薬にならないようにしましょう!
歌を収録する位置が、部屋の端なのか中央なのかによっても 反響具合は変わるので試行錯誤が、必須なアイテムではあります。

反響に、関して余談ですが。
とにかく部屋の平行面をなるべく無くして 凸凹を作ると響きが自然に減衰して良い傾向になります。

たとえば、部屋のレイアウトを変えたり、本棚を設置したり。床をカーペットにしてみたり カーテンの材質を変えてみたり。などなど

1番避けて欲しいのは、「平行面の壁に吸音材を貼りまくる」です。
音の性質上、高音から低音になるにつれて素材による減衰のコントロールが難しいので、吸音材だけで処理すると高音が出にくいデットな部屋になってしまいます。

まずは、平行面を減らしてピンポイントに鳴る所にだけ 吸音材を使用する事も視野に入れると良いと思います!

まとめです。

ポップガードとリフレクターの用途と効果を深掘りしてみました!
ポップガードでノイズを防ぎつつ、リフレクターで反響音を抑えれば、宅録がプロサウンドに近づけるという訳です!

ちょっとした工夫で、音質がぐんと良くなって、「よっしゃ!」って気分になれるはず!
家での録音、どんどん楽しんで、ぜひお好みのスペシャルサウンドを目指してみてください。

それでは!これからも、良い音を追求していきましょう(^^)/

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