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オオサンショウウオまみれ!京都水族館

2012年にオープンした京都水族館。

しかし、京都という観光地まみれの立地や、近隣に博物館ができてしまったことで今まで行く機会に恵まれてませんでした。

また、今ひとつその魅力も理解していませんでした。
その理由の一つとして、海から離れた京都市内に立地していること。海に近い水族館ならばその地域の海を模した展示が目玉の一つとなりますが、この水族館の近くには海がありません。
それゆえに、展示内容のイメージが浮かばず、ついつい後回しにしてしまいました。

そんな中先日京都へ行く機会があり、ついに訪問することができました!
今回は、その時の状態や印象に残った展示についてレポートしてみたいと思います!

アクセスと混雑状況

平日(月曜日)のお昼間はがら空きでした。

まずはアクセス等のお話について。

京都水族館は、鉄道の駅から少し離れた場所にあります。最寄り駅はJRの京都or梅小路京都西駅となりますが、歩いて行くならば梅小路京都西駅がオススメです。
京都駅からはバスで行く方がいいかもしれません。

館内の混雑状況については、平日月曜日のお昼間に訪問したこともあってかなり空いていました。
屋内展示の水槽は比較的小水槽が多いイメージを受けましたので、なるべく空いている時を狙った方がゆったり楽しめると思います。

混雑が予想される時期でも「どうしても水族館に行きたい!」ときには、大阪の海遊館や鳥羽水族館や琵琶湖博物館など、水槽の大きい水族館の方が比較的展示が見やすいと思います。

なお、展示を全て見る所要時間は1時間程度でした。


オオサンショウウオってこんなに大きいの!?

入館後、早速オオサンショウウオとのご対面が待ち受けていました。

単体でもびっくりするくらい大きい!
川にこんな大きな生物がいるとは…


大阪の海遊館にもサンショウウオは展示されているのですが、だいたい展示の岩底と一体化していて大きさがわかりにくいことがあります。

それに対して、ここでは贅沢にもオオサンショウウオに水槽一つを与えているではありませんか!

オオサンショウウオの大きさが一気に掴めて、ますます興味が出てきました!

オオサンショウウオの水槽の隣にある展示。

オオサンショウウオに興味を持った次に待ち受けているのが、大きな体を支える食べ物の展示。
意外にも、オオサンショウウオはアメリカザリガニが好物なようです。
アメリカザリガニが入ってくる前はニホンザリガニを食べていたのでしょうか…。


まだまだ続く!
サンショウウオワールド!

オオサンショウウオとのご対面の後にも、まだまだサンショウウオワールドが広がっていました。

とりわけ、その後に控えていた水槽は…

大量のサンショウウオ。。。

いや、さすがに数多すぎ!!!!

重なり過ぎて動けなくなった下のやつが「なんたる失策であることか!」と後悔してそう
ですが、この水槽はある問題を投げかけています。

それは、交雑種の問題です。近年京都の河川では、日本在来のオオサンショウウオと外来種のチュウゴクサンショウウオの遺伝子が混ざった個体が見つかっています。
一見オオサンショウウオの個体数が増えていいようにも思いますが、そうした個体は在来の個体とは異なった遺伝子を持ちます。
つまり、「オオサンショウウオであってオオサンショウウオでない個体」が生まれてしまうのです。

魚のコイでも似た状態があることは知っていましたが、まさかサンショウウオでも…。外来種問題についてまた一つ学びました。


大水槽の主役は「大衆魚」!

館内をさらに進むと、海の大水槽に出ました。

すごいスケール感です!

この大水槽のテーマは京の海。京都の北にある天橋立あたりの海をイメージしているそうです。

そう、この辺りにしては珍しい日本海側がテーマの大水槽なのです。
基本的に京阪神の都市部は太平洋や瀬戸内海に面しているため、各水族館の展示もそれがメインになってきます。
そのため、京阪神の都市部にいながらこの規模感の日本海水槽はなかなかお目にかかれません。

なんと美しい…!

この水槽の見どころ(筆者談)は、間違いなく大衆魚です!
特にアジ・イワシ・サバの泳ぐ姿が美しい…!

スーパーや回転寿司などでよく見かけ、手頃な価格で楽しめる魚を大衆魚といいますが、水族館では比較的脇役の扱いを受けがちです。

ところが、この水槽では彼らが主役といって過言ではないです。それほどまでに美しい…!
まるで海中から見ているような明るさが、彼らの光る体を際立たせます!

このクオリティのイワシ玉は、
他ではなかなか見れない。

まさに泳ぐことに洗練された美に魅了されて、気づけば30分経過していました。
ここまで夢中で眺めたのは、海遊館でイセゴイをひたすら追っていた時以来です…。


大水槽の近くには…?

大水槽のすぐ近くには、やや深い海をイメージした水槽がありました。

マダイの綺麗な青色がよくわかります

この水槽は、マダイとアマダイに特化した展示でした。
独特な光の具合もあってマダイが美しいこと…!
しばらくの間、美しい姿に見とれていました。


まとめ:京都水族館のみどころは?

というわけで、京都水族館で印象に残った水槽展示を回想してきましたが、水槽関連ではこんな見どころが挙げられそうです。

  • 国内最多クラスのサンショウウオ展示

  • 京阪神都市部では珍しい日本海大水槽

  • 泳ぐ姿を映えさせる光の見せ方

なお、筆者の関心が偏り過ぎていて今回はノータッチでしたが、ペンギンや海獣の展示もなかなか面白そうでした!
特にペンギンは人物相関図の作り込みが凄かったです。

そんな一風変わった見どころがある京都水族館へ、京都観光の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか!?

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