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サービス管理責任者の確保・育成・定着に向けての提案① 課題の大枠

 この記事では、障害福祉事業を営む経営者や管理職の大半が頭を悩ませている「サービス管理責任者」、いわゆるサビ管の確保・育成・定着の課題と向き合います。
 
 私自身これまで、生活介護、就労B型、共同生活援助、放課後等デイサービス、児童発達支援のサビ管を務めてきました。加えて放デイを60拠点以上運営する大手法人においてサビ管(児童分野は児発管)を育成するスーパーバイザー業務や、社会福祉法人本部の採用・育成業務にも携わりました。サビ管業務や多くのサビ管達と向き合ってきた経験から、上記のサビ管課題について見解や提案を述べたいと思います。

サビ管とはどんな職種か?

 障がい者への支援において、個別支援計画の作成、従業者への指導及び助言等を行い、クライエントに提供するサービスプロセスを管理する仕事です。
 
 サビ管になるには、一定の実務経験(資格の有無で必要な実務経験の年数が変わる)と研修修了が必要となります。
※詳しく知りたい方は、以下のジョブメドレーのサイトは、サビ管の要件について分かりやすく掲載しています↓



事業者を悩ませるサビ管の採用課題

 障がい福祉サービスを運営する中で、必ずぶつかる人材確保の課題。その中でも特に確保が難しいのが、サビ管の確保です(伝統的な社会福祉法人等では、職歴10年~20年の支援員さんが豊富で、現場にサビ管研修修了者が複数いるようなケースも稀にありますが)。
 
 異業種から新規参入した法人では経営者や核となる職員がサビ管の要件を満たしておらず、求人採用が頼みの綱となるケースも多いのではないでしょうか。しかし、サビ管の確保は簡単ではないですね(+_+) 仮に上手く人材を確保できたとしても、育成、定着まで油断できない出来ない状態が続きます。

各段階での課題

  1. 確保段階:そもそも求人募集を出しても応募がない

  2. 育成段階:サビ管として成長を促す先輩がいない、複雑ケース等を相談できる仲間がいない

  3. 定着段階:事業者側とサビ管の間で業務内容の共通認識が出来ていない

 1~3の各段階の課題を大雑把にまとめました。この後は「サービス管理責任者の確保・育成・定着に向けての提案②」の中で各段階の課題の詳細と、具体的な提案を述べてゆきます。近々投稿します。


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