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[20230210]ワクチン接種会場を題材に業務改善を考える

とある接種会場で、4回目の接種を受けることができた。
いわゆる大規模接種の類だが、予約なしで接種できるのは大変ありがたい。
そのうち有料化されてしまうのかもしれないが、当面は定期的に接種し続ける形となるのだろう。
大規模接種会場を訪れた人の多くが感じるのは、配置する人が多過ぎないか?ということであろう。
ただ、これは致し方ない面もある。
接種者を効率よく捌く、という観点で、MAXで混雑したときを想定して、人を雇用し配置していると思われる。
そうすると、平日の日中とか閑散期に訪れた人は、あまりの配置者の多さに圧倒されてしまうというわけだ。
問診ブースの医師もヒマ過ぎてだらっとスマホをいじっていた。
あと違和感を覚えるのが、接種するワクチン名を述べさせられるところである。
ファイザーやモデルナといった会社名はともかく、「BAなんとか」なんて意識して接種する人ばかりではないだろう。
思わず医師に「何でしたっけ?」と聞いてみたら、にべもなく「ネックストラップに書いてありますよ」と言われる始末。
それを読み上げると、接種場所へ向かわせてくれる。
接種場所でも、やはり「ファイザーのBAなんとかです」と述べさせられ、やっと接種してもらえた。15分様子見の待機をさせられて解放される。
ワクチン接種は公共性のある事業であるから、
何人も同様に、滞りなく接種する環境を最大限構築しようとすると、このような形となってしまうのであろう。
それに関しては意見することもないが、民間企業に置き換えると、事業は破綻まっしぐらである。
どのあたりに問題点があるか。
まず第一に人の多さ、配置である。
事業を回していく上で、一番の間接費となるのが人件費である。
混雑時期を予測しながら弾力的な人の配置となるように、非正規や外注等の導入等を考えていくべきであろう。
第二に導線の長さである。
導線が長いと、それだけでユーザ利便性が下がり、回転数の減少にもつながる。
コンパクトな導線の中で、受付から接種まで済ませる方法を考える必要がある。
回転が早ければ、大規模ではないコンパクトな会場でも足りる可能性もあるから、賃借料の削減につなげられるかもしれない。
そして最後に、業務の括り方である。
今の業務は細かくタスクを切り過ぎていて、結果としてタスクが増え、配置要員が多過ぎる。
受付だけではなく受付への誘導途中に3,4人程度配置、何人もが途中ポイントで問診票チェック、接種後の異変確認にまた3,4人置くなど、採用人数に合わせてタスクをあえて細分化したのでは、と突っ込みたくなるレベルである。
業務の括り方を見直すだけではなく、少しマルチタスク化させたり、過剰なサービスレベルを適正化したり、適切な人数で回すためのいろいろと対策が考えられる。
こういうことを真面目にディスカッションしながら対応策を考えるのが「簡易コンサルサービス」である。

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