12/2の日記~ワルサーPPK、ロケットえんぴつ、蜂球~
地上ではひどい雨が降り続いていた。都営三田線の暖房の効いた車内は人であふれかえっていて、誰もかれもが傘を自分の第三の足のようにピッタリつけていた。交戦の意思はございません、これは武器ではなく私を支える第三の足ですから、と。観光客らしい外国人が日本刀のようなデザインの傘を持っている。僕が中学生で、今が修学旅行中ならば、絶対買ってしまっていただろうな。火縄銃のようにくたびれた茶色い傘を持っている人もいれば、マシンガンみたいな精巧な黒い傘を持っている人もいる。でも、僕の持っている小