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日記

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現在進行形で書き続けている日記をエッセイ風にのっけてます
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#帰省

2020/8/8の日記~キャンセル・帰省フライト、レプリカたちの夜、不思議な世界~

9時間前にキャンセルした帰省のフライト予約画面を閉じて、ホームの電光掲示板を見るともうすぐ電車が到着するようだった。ここは都営地下鉄のとある線の端の町。やがて線路のずっと奥の方から6両の電車がやってきた。線路は続くよどこまでも、なんて言うけれど僕らはそうやって線路が途切れる地点の想像を放棄する。誰も知らないのだ。線路の端なんて。先日、御茶ノ水の駅前書店の販促コーナーで買った文庫本だけを片手に、その青い電車に乗り込んだ。著・一條次郎、『レプリカたちの夜』 煙を吐く工場を抱くシロ

2018/9/16の日記~寄生虫、平成の夏の切れ端、September~

夏の帰省中、夏風邪を引いてしまってどこにも行けなかった。  背中から滴り、床に染みていく汗を不快に感じつつ、「最後なんだから」と期待され、揶揄され、消費されていく平成の夏の切れ端を過ごした。まったくこの国の人間は「最後」と枕詞がつけばなんでも食べちゃうのだなと達観していた。  湿気を重く纏った風はシャツの内側を泳ぐ能力もないのか、アブラゼミの鳴き声に糾弾され、夏の容赦ない日差しを前に潔く蒸発していくしかないみたいだった。やっぱり夏風はどこにも連れて行ってくれないのだなと僕の