見出し画像

刺網漁業短期研修レポート①~令和6年3月20日~

前回の記事で、小田原の刺網漁業の短期研修についてお伝えしたところですが、今回は、大学生2名に参加頂き、令和6年3月20日(水・祝)にトライアル実施した内容についてレポートします。

江之浦漁港にて

初日は小田原市内の江之浦漁港にて、刺網漁業の研修を実施。
本来は海上での漁業研修を行う予定でしたが、この日は南西から強い風が吹いていたため、安全面を考慮し、陸上作業中心の研修となりました。

停泊した漁船で刺網漁業について説明

陸上作業として実施したのは、刺網漁に使う漁具のバラシ作業。
漁師の仕事というと、海上での漁獲作業に目が行きがちですが、漁具のメンテナンスといった陸上作業も非常に大切な仕事です。

親方から作業をレクチャーしている様子

心地よい風(強風?)に吹かれながら、
研修生も集中しながら、黙々と作業に従事して頂きました。

集中して作業に取り組んで頂きました

集中して作業していたら、あっという間にお昼。
少し休んだら、午後のお仕事です。

海ぶどう養殖

午後は、刺網漁業者のもとへ行き、副業として営んでいる海ぶどう養殖作業に従事。

温度管理が徹底された現場

おそらく神奈川県西部では唯一の海ぶどう養殖
まだ実験的な部分もあるそうですが、既に飲食店等に出荷されているそうです。

収穫したての海ぶどう

余談ですが、海ぶどうは冷蔵保存すると萎んでしまうため、
生の海ぶどうは「常温保存」のもと、流通する商品
とのこと。

海ぶどうの主力産地と言えば、皆さんご存知の沖縄県となりますが、関東圏まで流通させると時間の経過により、風味や食感が損なわれてしまうそうです。

そのような中、小田原 江之浦産の海ぶどうは近隣ないしは関東圏までの流通時間が短いため、風味や食感を十分に味わえます
実際に試食もしましたが、まるで沖縄の現地で食べた時のような風味、食感でした。
海ぶどう、鮮度が大切なんですね。

出荷前の洗浄作業

このような勉強になる話を教えて頂きながら、摘み取り作業や、出荷前の洗浄作業に従事。
最後は、パック詰めまで行って、本日の研修は終了しました。

パッケージもオシャレ

漁師さんのご自宅で地魚の試食・意見交換会

この日は、1日指導・調整をしてくれた親方のご厚意で、親方、奥様、学生らとで地魚の試食・意見交換会を実施しました。

アマダイのお刺身、セビチェなど
皮の唐揚げ、魚卵の煮付けも!

アマダイ、カワビシャ、アンコウ、ホウボウなど刺網や釣りで獲れた食材を使った美味しい料理の数々を頂きながらの意見交換は活発なものとなりました。海の環境や、変わりゆく資源、水産物の消費拡大など・・・様々な課題について意見を交わし、とても良い時間でした。

更に、奥様から、この時期(春先)に漁獲が増えるアンコウの捌き方のレクチャーもありました。
学生さんも初めてアンコウを捌いたとのことですが、優しく・わかりやすい指導で、見事綺麗にさばく事が出来ました。

アンコウの解体をレクチャー

ちなみに余談ですが、
アンコウを捌いてみたい方!
令和6年4月20日(土)に「ハサミで簡単!アンコウ解体体験」が開催されます。

例年満員御礼のイベントなので、もしかしたら既に予約は埋まってるかもしれませんが・・空いてたらチャンスなので、是非お申込みください。

それでは、次回の記事で2日目の様子をレポートします。
お楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?