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【セルフライナーノーツ】Crush On

こういうシリーズを連載すると、特にリリース直後でないのもあり、
がくっとビュー数も落ちていくのかなあ、なんて思いつつ、
予想したほどの下がり方ではないので、少し安心しています。
(右肩上がりになるぐらい興味持ってもらいたいけどね!笑)
記事購入やサポートをしてくださる方も、ありがとうございます。
その積み重ね、この状況では本当にありがたい。

それでは書きましょう。
万貴音の2ndフルアルバム「Smile Co.」の4番バッター、
「Crush On」。

サブスク登録してない方はこちらからサンプルを、
登録してる方は是非しっかり聴いていただけると嬉しいです。
CD買って聴いて下さってる方は、さらにありがとうございます。


・書籍のイメージソング!?

2016年8月初公開。世にも不思議なタイアップ?
スポーツ実況でもお馴染み、RCCアナウンサーの
坂上俊次さんの著作「惚れる力」のイメージソングです。
広島東洋カープの「伝説のスカウトマン」、苑田聡彦さんのお話。
読むとすごく気合が入る本ですよ。

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俺、全体的にむっちりしてるなー。笑

ちなみにMVも作りました。自分で某所に写真を撮りに行って、
それを加工してつなぎ合わせたDIY式のビデオです。


・むちゃくちゃに難産だった。

タイトルはすぐ決まりました。むしろそれがスタート。
坂上さんから教えてもらった「Crush On」という言葉が格好良くて。
和訳すると「一目惚れ」。ふぉーりんらぶ、とかじゃなくて、
字面では好意を表す言葉とも思えないこの感じ。
ただ、一度意味を聞くと、腑に落ちる度が120%になる言葉。

野球だからやっぱ音の季節感は夏かなあ、音もキレよく強めで、
自分の好きなピアノ入りのギターロックでいきたいな、
ってとこまでも、スッと出てきた。

そこからがまあ大変でした。作っては没、作っては没、
を繰り返して(ここのジャッジは万貴音です)、
まとめきった時は、作ると決めてから随分経ってしまった。
これは今でもすごく悔しく思っています。

制作スピードの問題ももちろんその原因の一つ。
で、この曲については詞とメロディの情報量が多くて、
一つのストーリーにまとまりきらない、
メロディが歌詞に束縛されて気持ち良くなりきれない、
といった部分が大きかった。
伝えたいことは濃くしたいけど、そのために
メロディに力がなかったり、気持ち良く歌えなかったり、
となると、「歌」としては上手くいっていない。

焦りや自己嫌悪とも闘いながら、この形になりました。
相方も相当しんどかったと思います。
自分が書かないと、動こうにも動けないので。


・音の特徴。

前述したように、ピアノを加えた4つ打ちギターロック風味。
そこにストリングスを入れたり、少しシーケンスを走らせたり。
編成は結構豪華です。
(動画verの時からミックスを一からやり直したので、
 CDやサブスクverでは少し音が骨太になってます)

イントロのギターの短いリフの繰り返しは、
その後ストリングスに引き継いで、間奏やアウトロにも。
独立したイントロフレーズも魅力的なんですけど、
俺はどちらかというとこういうリフのリフレイン(
でイントロ引っ張るのが好みだったり。曲によるけど。

Aメロのブレイク、Bメロのテンポ感の切り替え、
サビの解放、間奏のプチ転調、Cメロの落として上げる構成、
などなど、自分の好みと傾向が全部盛りになってます。笑

もし、いい曲だなあと思って下さる方がいれば、
パート毎に分析すると、俺の手の内の7割ぐらいが分かります。
そんぐらい自分の大好きな作曲・アレンジ要素を詰め込んだ曲。

ギターの歪みをもっと強めても成り立つと思うんだけど、
そうするとリズムのキレが弱くなってしまうのと、
男女で歌うには少しマッチョすぎてしまうので、これぐらいで。
バンド時代のギターの音作りはもっと歪ませてたよなあ、
なんて今、振り返って思いました。笑


・「応援する」主人公。

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書籍「惚れる力」の主人公であるスカウトマン・苑田さんの目線ではなく、
そのイズムをまとったのが、この楽曲の主人公です。
頑張って、失敗して挫折して、周りに助けてもらいながら立ち上がる、
といったストーリーの主人公は、「僕」ではなく「君」なんです。

タイトルが「一目惚れ」なもんで、好きになる瞬間は冒頭(1A)のみ。
絶対無敵の主人公はもはや、応援する必要もなくって、
悩んだり迷ったりする人に対して、自分はどうするのか。
力を貸すではなく、信じてじっと見て、「頑張れ!」って応援する。
ビジネスだろうが恋愛だろうか、見守ってもらえる、ということは、
本当に頑張る原動力になるんです。自分もそうだもの。

そういう意味では万貴音楽曲の中でも特に体育系で、
同時にロマンティックな世界観だと思います。
この曲、特に男性ファンから強い支持を受けているんですが、
分かるぞ、同士よ!笑 男は青春が好きですから。
自分の曲だけど、しんどい時に聞き直す曲の一つだったりします。


・影響を受けた人。

バンドライクなアレンジにしたかったのもあって、
最初のアレンジイメージは「back number」とかだったかな。
ギターロックに絡むストリングスが美しい曲、多いですもんね。

あと、アウトロは完全にNo Regret Lifeの「メロディー」です。
これはご本人である兄(小田和奏)に先に伝えときました。笑
(ちなみにミックス時に色々アドバイスもらったりした。感謝。)

DTMを用いて自分で打ち込んだり、楽器弾いて録音してますが、
バンドアンサンブルはちゃんと勉強してないと、アレンジ大変です。
ピアノなしのバンドサウンド、あんまりやってないんで、
そろそろ一回やっとく?


アルバム「Smile Co.」の4曲目「Crush On」の
セルフライナーノーツでした。
改めて坂上さん、ありがとうございました。
コロナ疲れでどうにもやる気の出ない人、多いのでは。
自分もそうです。そういう時、休むこともいい。
その中で頑張りたい人、この曲で気合を入れてくれたら、
すごく嬉しいです。


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「本文」は全文無料で公開しています。
記事購入後は現在、お礼の文章と「プラスアルファ」を公開しています。

読んでもらえるだけでも、心から感謝です。


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