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取り戻す平熱、ときどき般若心経。

小田貴音です。


昨日は母方の祖母の法事で里帰り。移動は珍しく両親の車に相乗りさせてもらったのもあって、ありがたく心のネジを緩めて過ごせました。コロナ禍で長く会えなかった親戚とも再会したり、なんなら食事の時にもビール飲んだりも。


去年の年末ぐらいから、内外共にスケジュールがとても慌ただしくなってました。仕事があるのはとてもありがたいことなんだけど、「想定外」が重なってしまって、それに気持ちが振り回されることしばしば。心にあそびがあれば想定外も100%楽しめるんじゃないかと思うんだけど、残念ながらその余裕はほとんど持てなかったという。

ライブ、音楽制作、ラジオ、はたまた食事会など、どれも楽しかったし、たくさん刺激もらったし、全部やりきれたと思う。いいライブできたなっていう手応えもある。こういう状況に揉まれたから、そう思えたんだという実感もあります。

ただね、それでも気持ちの落ち着かなさはずっとあって。「今日は大丈夫だった?明日は大丈夫そう?」みたいな自問自答を頭の片隅で延々してる感じ。30台中盤ぐらいに半年ぐらいずっと微熱が続いてた時期があるんだけど、その頃の自分とどことなく似た心持ちだった気がします。


昨日の法事で「般若心経」が出てきました。法事だと父方が浄土真宗、母方が曹洞宗のお寺さんが来てくださるので、読経の内容も微妙に違いがある。

自分はどちらかというと無宗教寄りの考えの人間なんだけど、般若心経は大学時代に謎の接点があって、それがこれ。

ニコニコ動画(現・NICONICO)ヘビーユーザーだった頃に出会った一品。衝撃でした。笑

これは当時のニコ動界隈でめちゃくちゃバズりまして、数日と経たないうちにものすごい数の派生作品が生まれた。で、面白いのがその派生、主に「音楽ジャンル」で広がっていったんですよ。

文句なしに格好良かったのが「般若心経ロック」。

楽曲展開もロック好きには刺さる一品。作者はクワガタPさんだったっけ?

この動画見てる時に、般若心経のロック風現代語訳ってのがコメントで付いてまして、それがさらに刺さりました。これ、どうやら「読み人知らず」らしいんですが、ご紹介。

超スゲェ楽になれる方法を知りたいか?

誰でも幸せに生きる方法のヒントだ。もっと力を抜いて楽になるんだ。苦しみも辛さも全てはいい加減な幻さ、安心しろよ。

この世は空しいモンだ、痛みも悲しみも最初から空っぽなのさ。この世は変わり行くモンだ。苦を楽に変える事だって出来る。

汚れることもありゃ背負い込む事だってある。だから抱え込んだモンを捨てちまう事も出来るはずだ。

この世がどれだけいい加減か分ったか?

苦しみとか病とか、そんなモンにこだわるなよ。見えてるものにこだわるな。聞こえるものにしがみつくな。

味や香りなんて人それぞれだろ?何のアテにもなりゃしない。

揺らぐ心にこだわっちゃダメさ。それが『無』ってやつさ。生きてりゃ色々あるさ。辛いモノを見ないようにするのは難しい。でも、そんなもんその場に置いていけよ。

先の事は誰にも見えねぇ。無理して照らそうとしなくていいのさ。見えない事を愉しめばいいだろ。それが生きてる実感ってヤツなんだよ。

正しく生きるのは確かに難しいかもな。でも、明るく生きるのは誰にだって出来るんだよ。

菩薩として生きるコツがあるんだ、苦しんで生きる必要なんてねえよ。愉しんで生きる菩薩になれよ。全く恐れを知らなくなったらロクな事にならねえけどな、適度な恐怖だって生きていくのに役立つモンさ。

勘違いするなよ。非情になれって言ってるんじゃねえ。夢や空想や慈悲の心を忘れるな、それができりゃ涅槃はどこにだってある。

生き方は何も変わらねえ、ただ受け止め方が変わるのさ。心の余裕を持てば誰でもブッダになれるんだぜ。この般若を覚えとけ。短い言葉だ。

意味なんて知らなくていい、細けぇことはいいんだよ。苦しみが小さくなったらそれで上等だろ。

嘘もデタラメも全て認めちまえば苦しみは無くなる、そういうモンなのさ。

今までの前置きは全部忘れても良いぜ。でも、これだけは覚えとけ。

気が向いたら呟いてみろ。心の中で唱えるだけでもいいんだぜ。

いいか、耳かっぽじってよく聞けよ?

『唱えよ、心は消え、魂は静まり、全ては此処にあり、全てを越えたものなり。』
『悟りはその時叶うだろう。全てはこの真言に成就する。』


心配すんな。大丈夫だ。

洋楽の訳詞みたいな雰囲気がありますが、すとんと腑に落ちる内容だなと感じたものです。今読み返してもアツいもん。

自分が音楽やる以上、知識や刺激、感情、あとはエゴも含め、あって当然だと思っています。が、全力疾走の合間にこういう「空」の姿勢や時間を持つこともしないとな、と改めて思い直した時間でした。半年の微熱を引きずって働き続けるのも時には必要かもしれない。けど自分の本来の熱量、「平熱」の時間を持たないと、自分の本来の形が迷子になるもの。


法事中にここまで考えてたわけではないです。読経の時間って結構好きで、自分にとっては音楽の一種として心地よく聞こえるのが面白いな、といつも思いながら過ごしてます。

そんなことを思い返しながら、ようやく自分の「平熱」を認識できるようになってきたよ、ということを書きたかったのがこの記事だったのでした。笑


次の週末にはMebiusとの2マンライブが待ってたり、年度内に作るべき曲がいくつかあったり、と悠々自適とはかけ離れた予定にはなってますが、迷子になりかけてた心の平穏を見つけられたので、引き続き頑張れそうです。

愛機も無事に帰ってきたし、ね。


明日も自分のスピードで走ってみましょう。
ではまた。


2024年3月3日(日)
万貴音×Mebius ひな祭り2マンLIVE「あかりをつけましょぼんぼりに」

会場:かしわや入江(広島市安佐北区可部3丁目46-24)
時間:開場13:00 / 開演13:30
料金:前売¥3,000- / 当日¥3,500-(小学生以下入場無料 / 要1Dr. ¥500-)
出演:Mebius / 万貴音

予約:https://www.ma-ki-ne.com/mail/


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