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2022J1リーグ第14節 紫ダービー

 本日はサンフレッチェ広島のマッチデイ。ホーム、エディオンスタジアムに京都サンガF.C.を迎えての一戦は13時キックオフだ。個人的に非常に楽しみにしていた一戦だ。同じ紫をチームカラーとした両クラブ、オリジナル10であるサンフレッチェ広島は我こそがという思いは当然あり、京都サンガは以前は京都パープルサンガという名称で前身は京都紫光クラブ。つまり京都の紫は後付けではないということ。お互いの紫の誇りがぶつかり合うまさにダービーだ。ちなみにサンフレッチェ広島はヴィオラ(ヴァイオレット)で京都サンガはパープルと紫でも色味が異なる。

 この紫ダービーは12年ぶりのもの。京都サンガが昨季J1昇格を獲得したことで実現される。京都サンガをJ1昇格組と侮ることなかれ、今期ここまでの成績、試合内容を見るとその実力が本物と納得できよう。京都サンガの快進撃をけん引しているのは間違いなく2021シーズンから監督を務める曺貴裁氏によるもの。曺監督は欧州サッカーから取り入れた戦術をチームに浸透させ就任一年目にしてJ1昇格を決めている。その戦術とはリスクを冒した前掛かりの守備、ゲーゲンプレス的なハイプレス、ハイラインの守備と人数をかけた攻撃だ。曺監督は欧州トップリーグを観ていると得点シーンは必ずペナルティーエリア内に沢山のオフェンス側プレイヤーがいると語っている。それをサンガで実現している。
 この戦術は今期からスキッベ新監督が取り組むサンフレッチェ広島と似通う部分がかなりある。それだけサッカーのトップのトレンド戦術というのはコンパクトな陣形でハイライン、ハイプレス、ハードワークということなのだろう。

 この一戦は監督同士の戦術の戦いにもかなり注目だ。それでいて京都サンガの絶対的エース、ピーター・ウタカ選手に仕事をさせないことが重要だ。サンフレッチェ広島在籍経験のある彼の良さはサポーターも良く解っている。フィジカルが強く、技術が高く、サッカーインテリジェンスも持ち合わせ、何よりシュートが上手い。本当に危険な選手だ。彼のマッチアップは荒木選手が担うと思うが、佐々木選手、塩谷選手とともに全力で封じ込めてもらいたい。そして京都サンガは堅守でもある。GK上福元のシュートストップは神がかっていて神福元だなどとネット上で称賛されるほどゴールを奪うのは難しい。

 こう書いていると勝てるのか?という気になってくるがそんなことはない。サンフレッチェ広島が取り組んでいるスキッベサッカーを今節も貫くことが出来れば必ず勝利へとつながるので楽しんで試合を見守りたいと思う。

 スキッベ監督が言う、すばらしいチームと対戦できることはそれだけで幸せで楽しみなこと。本当にその通りだと思う。

 また曺監督と言えば、サンフレッチェ広島ルーキーの満田、仙波選手にとってプロの舞台での恩師との再会となる。特にスタメンが濃厚な満田選手はその成長ぶりをかつての恩師に見てもらう絶好の機会なので是非躍動してもらいたいと思う。

ODA SYCLE
小田

 

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