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癖が強い我が子と向き合う

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妻に言わせれば私そっくりという娘と向き合うことを通して、私自身と向き合って人間性を学んでいる気がする。平たく言うと育児奮闘記。育児の思い出は振り返るとエモい気持ちになるので書き記…
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#育児

将来どんな職業に就いても発揮できる能力とは?

タイトルの問いに対して、私との対話の中で長女が導き出した回答は「自分の頭で答えを考え、他者との対話を通じて、チームで協力する能力」だった。 答えの妥当性はさておき、それを導いたことは立派だと思う。以下、経緯について書き記す。 将来の収入を増やす費用は出す小学生にあがった娘には、月々のお小遣いを出している。複利で増やせる運用も試みたが、妻の負担が大きかったので、今は月1000円。 それとは別に、「将来、自分の収入を増やす用途」には毎月のお小遣いとは別の財源から出す運用をし

上達したかは知らんけど助けを求められるようにはなった

生まれて初めて、長女から「水泳を教えて」と頼まれたので、冬休み最終日は市民プールで初泳ぎしてきた。温水プールには季節関係ないけれど、新年早々に泳ごうと思う人は少ないのか、オープン直後は貸切だった。 これまでは「パパに教わったら負け」と言わんばかりの反骨精神を出してきたので、私も無理に押し売りせず待つことをキメた。市民プールに連れて行っても子供は遊ばせ、「必要あれば言ってくれ」とだけ伝えて、私は私で自分の練習をしてきた。 今回は自分から「教えて」と言うてきた。心境の変化はお

コップ並々の牛乳を注ぐ娘

最近、娘は自分で牛乳を注ぐようになった。 以前は「ママ、牛乳!」と言うてたのが、「牛乳を入れてください」と言えるようになり、さらに自分でコップから用意できるようになった。 成長しているんだなぁと実感できるのは喜ばしい。ただ、ちょっと変わった飲み方をするのが気になる。 机の上にコップを置き、こぼれるかこぼれないかくらいのギリギリまで注ぐ。そして、コップを持ち上げることなく、口から迎えに行くようにして飲む。 「どうしてそんなことをするんだ?」 大人が「どうして」と言う時

我が家の立法権を長女に委ねた話

家の中でジャイアニズムを発揮する長女のお話の続き。自分で決めたことは貫く頑固さを見込んで、自由を求める長女に我が家の立法権を委ねた話。 最近あったジャイアニズム直近ではこんな出来事があったよ話を挙げる。 [Case1] 長女がリビングで工作していて、キッチンにいる妻を呼んで「来て!見て!」と言う。火をつけているとすぐには行けない。「すぐに来てくれなかった!」と長女は怒りだす。 [Case2] 楽しそうに絵本を音読している次女が気に入らなかったのか、長女は「うるさい!静か

支離滅裂な理屈に寄り添う

癖が強い長女にまつわるイザコザに関して、気持ちを言葉にすることで解決したこともあった。支離滅裂な主張に寄り添って「もしかしたらこういう世界観で説明できるかも」を言葉にすることで、少しでも状況が良くなればよいなという話。 長女のジャイアニズム問題これまで、枚挙にきりがないくらい長女は次女に対してジャイアニズムを発揮してきた。 ・長女と次女に同じように玩具を買い与えても、「私の方がたくさん買ってもらわないと嫌だ」と言い独り占めする。 ・長女が歯を磨いてもらっている間、長女は次

仁義ある姉妹

「素直になったら負け」とでも言わんばかりに、意地悪な時は本当に意地悪な長女と、何も悪くないのに場を丸く収めようと「ごめんなさい」を連発する二女を育てている。 長女の意地悪にも波があって、仲良くできる時は凄い仲良しなので、思いやる心はありそう(希望的観測)。でも、普段から思いやりの気持ちを表現するのが絶望的に下手で、親から見ても「損してるなぁ」と思うことが多い。そして、いったんスイッチが入ると性悪女になって自制が効かない。 一方の二女は、癇癪を起こしている時を除けば、息を吸

LANケーブルをハサミで切った話

お盆休みなのに雨でどこにも行けず、家族と過ごす時間が長いため家族の話になる。おうちのテレビでYouTubeが観られるように繋いでいるLANケーブルをハサミで切った話。 善い子でいることのインセンティブ我が家では、「約束を守り、やるべきことを済ませた日には、30分だけYouTubeを観ても良い」という取り決めを交わした。 そうすると、YouTube視聴が善い子でいるインセンティブの意味を持ってしまい、YouTubeが観られないと決まった日は、ますます長女は傍若無人に振る舞う

難易度HARDと知るだけで救われる

巷にあるビデオゲームの類は、プレイする本人のレベルに合わせて難易度が選べるし、選んだことを本人も自覚している。 これに対して育児は、初心者親だからと言ってコウノトリが育てやすい子を運んできてくれる訳ではない。難易度を選ぶこともできない。 それでいて、自分が接することのできる子供の数も限られているので、大抵の場合は難易度を知ることもできない。 身体の問題と心の問題育児の苦労には偏食から癇癪まで様々だけれど、この節では便宜的に身体の問題と心の問題に分ける。すぐに体調を崩すと

望むだけ「高い高い」してあげる

昨日の投稿にマインドマップを添付してみて、その時々に育児の悩み事を残しておくと振り返って感慨深いなと思った。 いつか「そんなちっぽけな事を悩んでたこともあったな」と思える日がきたらエモいなと思いながら、7歳と5歳の娘を育てている今現在の悩み事について書き記す。 我が家では「抱っこ」でなく「高い高い」昨日の投稿では「子どもへのまなざし」を参照しつつ、「子どもが望んでいる間は、望んだ通りにしてあげる」という教えに対して、大きくなった子供が「抱っこ」を求める例え話を借りてきた。