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小学校1年生はタブレットの文字入力使っちゃいけないの?

小谷ちいです。
今回は、特別支援学級でタブレットを使った学習についてお話ししたいと思います。

私は、タブレットが1人1台支給されるようになって4年近くになります。学校でも家庭でも、タブレットを使った学習が進んでいますね。

私が特別支援学級を担任していたとき、タブレットが1人1台支給されました。特別支援の児童にとって、タブレットを使いこなせるようになることは、大きな武器になります。

例えば、1年生の「じどう車くらべ」では、車を写真で取り込み、ドローアプリを使って、各部分の特徴をペンで書いて印刷すれば、説明文の要約に繋がります。
3年生では、食べ物図鑑を作るとき、プレゼンテーションソフトを使って写真と文章(もしくは箇条書き)を各ページに入力することで、簡単に冊子を作ることができます。
文字を書く、漢字の形を覚えるのが苦手な児童は、文字入力ができるようになれば、入力したものを印刷して提出することができます。丁寧に操作方法を伝えることで、最初はたどたどしく使っていても、繰り返し使うことで、自分で使いこなすことができるようになります。

さて、ここで問題になるのが「文字の入力」です。1,2年生は「キーボードアプリを使って入力する」場合と、「文字入力を使わない」場合があります。(後者はもう無いと思いますが)
3年生で「ローマ字」を習うことで、学校では何故か「ローマ字入力」で入力するように指導をします。

ローマ字入力の良さとしては、ローマ字に変換することで入力するアルファベットが少なく、なれれば早く入力することができるようになります。

しかし、特別支援にいる児童にとって「ひらがなをローマ字に変換する」ことは、かなりのハードルがあります。
「は…えっと、ひらがな表見よう。あ「H」と「A」ね」
と変換するだけで時間がかかります。い
つまで経っても文字入力が進まないことになります。
なのに、ひらがな入力を進めると、他の先生から「え、文字入力はローマ字じゃないですか?将来困りますよ?」と未だに言われます。

私は、「小学校1年生から、キーボードのひらがなで入力したらいいのでは?」と思います。また、「音声変換で文字入力したら?」という方法もあります。

実は「キーボード上のひらがなを探す」ことで、ひらがなの認知に繋がり、ひらがなを早く読むことができるようになります。
最初は、「あさ」「ひる」「くも」などひらがな2文字程度のものの入力練習をします。
慣れれば、自分の名前などをすらすら打てるようになります。
ひらがなは46文字ありますが、繰り返し練習すれば、結構覚えるものです。

さらに「連絡帳アプリ」や「日記アプリ」を使って家に帰ってから先生に日記入力をするだけでも、かなり向上します。

また、「ひらがなの認知が苦手な児童」については「音声入力」を使います。
私の娘(保育園)さんも、スマホで文章を送るときは「音声入力」を使って文字を入力し、送信しています。

私は、「ひらがなで入力してはいけない」「ローマ字入力覚えなさい」なんていう時代ではないと思います。
「使えるものはどんどん使おう!」
今までの常識は取り除いて、タブレットを使いこなせるようにしたいですね。

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