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「おつきさまこんばんは」 司書として母としてはじまりはこの絵本から

図書館で働きはじめてから
積極的に絵本を読むようになった。
児童担当になったものの
おすすめの絵本は?と言われても
言葉につまってゴニョゴニョしてしまう自分が
想像できてしまうからだ。

ゴニョゴニョ、ダメ!
と思い、昔から愛される定番絵本から
最新絵本までのリストをつくって
どんどん読んでいった。

もともと「絵」をみることがすきだったので
仕事のためというよりも
いつのまにか日々の癒しのひとつとして続けていた。

そしてすぐに林明子さんの絵本が好きになった。

我が家のこんちゃん!
「こんとあき」に登場するキツネ。


「おつきさま こんばんは」
(林明子/作 福音館書店)

読み聞かせを頼まれたとき
絵本のことが分からなかったわたしは
どうしようどうしようと赤ちゃんコーナーを
ウロウロしていた。
そのとき、このおつきさまの表紙に
目がとまって手に取った。

夜の深い青にぽっかり浮かぶおつきさま。
仏さまのような優しいまなざし。
赤ちゃん絵本には珍しいストーリーのある絵本。

読み聞かせの練習をするたびに
「いいなぁ、いい絵本だなぁ」
どんどん好きになっていった。

そして今、
娘にこの絵本を読んでいる。
おはなしの内容は分からないけれど
じっとおつきさまを見ている。
わかるよ、このおつきさまは、
思わず目に入る力があるよね、うんうん。

娘はとくに表紙と裏表紙に反応する。
表紙はお月様がにこっとした顔、
裏表紙はあっかんべえをしている
おちゃめなおつきさま。
娘は、このあっかんべえのおつきさまをみると
にこっと笑う。

なんて優しいお顔のおつきさま!
と思ったらおちゃめさんっ♡


表紙、裏表紙ってクルクルするとにこにこ笑う。
それが嬉しくてクルクルクルクル
しつこいくらい回してたら
スンっとすまして別のおもちゃで遊びはじめた。
赤ちゃんの切り替えってすごい・・・
ママだけもう少しこの笑いを
ひっぱりたいのよね・・・クルクル。

𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

林明子さんの絵本は
子どもの表情、仕草、おはなしのおもしろさ
どれもがとても良い。
着ている洋服や街並みを見ると
わたしが子どもの時より少し前だと思うが
なんだか懐かしく思えるのも不思議。

林明子さんはきっと優しいまなざしで
子どもたちをみているんだなぁと
勝手に想像する。
それはまんまるおつきさまの
あの優しいまなざしと一緒だ。

ここからわたしは
どんどん絵本の魅力に引き込まれ
たくさんの良い絵本に出会っていく。
「おつきさま こんばんは」は
わたしのはじまりの絵本。

そして、娘を妊娠したときに
大きくなったお腹に聞かせていたのもこの絵本。
今は娘をひざにのせて読み聞かせをしている。

わたしにとって特別な一冊。

他にもいっぱいおすすめあるよ!また今度。


𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

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