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繊細社畜女子の映画鑑賞記録「ダイ・ハード」

6作目。
 フェリーニ監督を立て続けに見て、いい作品なんだけどどうしても時代背景が重いから疲れてしまった。ついでに途中に「プライベート・ライアン」を挟んだらもっと疲れてしまった……。
 駄目だ、なにか心を空っぽにして見れる素敵な映画はないだろうか!!と、今日は定例MTGの日だったので仕事のチームメンバーに聞いたら、「ダイ・ハードがいいよ!!」と推されたので、ちょうどブルース・ウィリスが引退を発表したばかりだし見るか!とワクワクしながら見た。

 いや、系統は全然違うしエンタメ色は強かったけど、「ハード」だったが!?(笑)
 よくよく考えたらうちの部署、私以外全員40代の男性だった。
 待って、40代男性陣はこれが心を空っぽにして見れる作品なのか!?マシンガンでバリバリ銃撃戦をやるのを見るのが楽しいのか、やっぱり。私もこのくらいだったら大丈夫だけど、結構ぐったりするレベルで血みどろだったぞ!?

 それでもアクション映画としては凄く面白かったし、テンプレみたいにハラハラドキドキさせられるシーンの連続で満足感と疲労感に包まれた。
 そうだよ……やっぱり見終わったら疲れたよ。

 突っ込みどころとしては、FBIのヤツが突入作戦のために付近一帯を停電させるのに、作業員を脅すシーンだけど、普通に作業員は「FBIから命令されたからここら一帯を停電させる」って基地局に言えばいいのに、「俺のクビがかかってるんだ」って無線で言ってて、お前のクビとかどうでもいいだろ……って思ってしまった。

 まぁ、些細な点はおいておくとしてもうとにかくこの人が最高だった。

アラン・リックマン

 私は初版本桐箱保管組の「ハリー・ポッター」世代なんだけど、そりゃあアラン・リックマンは大好きで大好きで。「ラブ・アクチュアリー」を見て、キュンキュンしてたわけなんだけど、まさか「ダイ・ハード」がアラン・リックマンのデビュー作だとは知らなかった……。

 な に こ れ 超 か っ こ い い (真 顔) 

 あんなベルベットボイスで脅されてみたい……。

 終盤のナカトミプラザからグルーバーが落下するシーンでは、アラン・リックマンは20~70フィート(6~21m)の高さからスタント無しで落とされたらしい。リックマンには3カウントで落とすと予告されていたが、実際には早めに落とされ、映画でのリックマンの驚きの顔は演技ではなく、本物だったと聞いて、いや最高の表情だったけど、これ現代だったら訴えられてもおかしくない案件だなって思ってしまった。

映画で使われたのは1テイク目だったが、マクティアナン監督はリックマンを説得してバックアップとして2テイク目も演じさせたらしい。鬼畜の所業すぎる。

 でもとにかく、アラン・リックマンの演技は、冷酷で知的で悪役として最初から最後まで最高だった……。もう彼がいないことがしんどい。「レオン」のゲイリー・オールドマンと同じくらいお気に入りの悪役になった。

 あと論争にもなっているらしいが、私の結論として「ダイ・ハード」はクリスマス映画ではない。こんな物騒で血みどろのクリスマス映画よりハートフルなものをクリスマス映画として所望する!!(笑)

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