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#0056 年末挨拶のカレンダー配布慣習を見直そう

「年末挨拶」のカレンダー配布の習慣がありますが、皆さんの会社や組織ではどうですか?

昔は「年末挨拶」=「カレンダー配り」で、アポイントも取らずにカレンダーと名刺をひたすら取引先に置いていく(相手も同じ今年ているので会えない)ということをやっていました。

そして配りきれずにカレンダーが余ったら、ノルマを達成できない者としてレッテルを貼られて年を越すという謎。

なぜか1人何枚と言うふうにノルマが課せれていたことも謎です。

カレンダー配りが目的になっているので、年末の資金繰りの忙しい時に全然本来の銀行業務が進まない、夜になると支店長に飲みに連れて行かれる、翌朝二日酔いでカレンダー配る、仕事が進まない、期日に追われるという地獄のような日々を思い出します。

転職をしてから、カレンダーは何かのついでに配ることにして、それだけを目的に取引先に行くことはやめました。(今となっては当たり前のことですが)

この慣習は、単に紙の無駄だけでなく、時間とお金のリソースの浪費でもあります。未だに東京からわざわざ九州まで出張してまでカレンダー配るカレンダーオジサンがいますが、旅費と時間の無駄遣いです。

今日はひたすらアポ無しでカレンダーを配られる側になり、全然やるべき仕事が進まずに迷惑したので、この慣習が現代のビジネスや環境にどのような影響を及ぼすかを考えて書きたいと思います。(1920文字)

○問題点

年末挨拶のカレンダー配布の慣習は、多くの問題を引き起こしています。

時間の拘束は、挨拶を行う側だけでなく、受ける取引先側にも影響を及ぼします。

経済的なコストでは、カレンダーの制作費用と配布にかかる人件費に加えて、交通費や宿泊費も発生します。

環境への影響も無視できません。大量の紙の使用は資源の無駄遣いであり、多くのカレンダーが廃棄されるのが実態です。

○環境への影響と代替品

大量の紙の使用は、森林資源の消費と廃棄物の増加に直結します。多くのカレンダーは使用されずに終わり、廃棄される運命にあります。資源の無駄遣いであり、持続可能な環境を目指す現代においては特に問題となります。

最近はスマホのカレンダーアプリやOutlookなどでスケジュール管理するのが当たり前なので、壁掛けカレンダーや卓上カレンダーは余程好きなデザインでない限りは使わなくなりました。

最近はカレンダーがゴミになるからお断りしますと予め言われるところもあります。ペンやタオルとった粗品などの実用的なアイテムの方が喜ばれるように思います。

これからは、環境に配慮したノベルティもオルタナティブとして広がってくるかもしれません。

○慣習を見直そう

実家が商売をしていたので、子供の頃から色々な人が挨拶に来てカレンダーを交換するセレモニーはよく目にしていました。

なので、銀行の若手時代は、カレンダー配りが所与のものとして受け入れていましたが、仕事が進まなくなる悪循環という本末転倒な状況に徐々に疑問を持つようになり、なにかの用事のついでにカレンダーを持っていくというふうにしました(今振り返ると超絶当たり前のことですが、当時はみんな配達屋さんのようにカレンダー配って、手裏剣のように名刺を置きまくっていました)。

当時の上司に「カレンダー配りを口実にして、普段会えないお客さんに会いにいけ」ということを言われていましたが、大して変わり映えしないカレンダーで果たしてお客さんは会ってくれるのか甚だ疑問でした。「持っていくべきはカレンダーではなく、提案であり、有益な情報だろ。」と思ったものです。

カレンダーは営業の1つのアイテムではありますが、目的物ではありません。今の会社でも出張してまでカレンダー配りにいくオジサンとか、1人で100部くらい配ってるオジサンとかいて、営業してる気分になっているようですが、アポ無しで訪問されて仕事止められて貴重な時間奪われて迷惑と思われてない?何か有益な情報や提案持っていってる?と疑問に感じることがあります。

なぜなら、この2週間くらいカレンダー配られる側で油を売ってくるオジサンの相手をしまくっているから。(リモートの日を除く)

カレンダー配りに限らず、なんとなくやっている慣習には、健全な懐疑心が必要だなと思いながら、カレンダーおじさんにはならないよう気をつけようと改めて決意したのでした。

○結論

冷静に整理すると、年末の挨拶としてのカレンダー配布は、時間、経済面、環境の面で多くの問題を抱えています。デジタルカレンダーの配布や、環境配慮型ノベルティなどのオルタナティブは、慣習を尊重しつつ、時代の変化に適応する方法かと思うので、無駄なことはやめて合理的な方向に進化したいと思います。

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