五月雨のように静かに音も立てず日々際限なくすぅーとふわふわとすとんとさらっと舞ったり落ちたり彷徨ったり傘で凌ぐ者顔や掌を掲げて浴びる者俯いて巻き肩のまま後頭部や肩甲骨で受ける者覆屋に守られて遠くから眺めるだけの者それは確かに平らかに舞い落ち舞い散り広がり届くのになかなか気づけない

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