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台所短歌

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#台所短歌

衝撃と不安を君から遠ざける低反発の塊か我

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安心したくて脅かす要素をひとつでも取り除きたいのも自分。誰かのためにじゃなくてこれだけやったという確かなものが欲しいだけ。最悪を想定して落ち込むのも大したことないと言い聞かせるのもどちらも自分。いつも振り子のように揺れながら。

苧環
1日前
12

こだわりと呼ぶほどでもない居心地の良さを静かに拾い集めて

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物への執着はない方だと思ってる。今手に入るもので使用に耐えればと物選びにもあまりこだわりがなかった。これを少し変えてみようかと思う。目と手の心地良さの方へ手を伸ばしていきたいなと。勿論お財布が許す範囲でだけど。

苧環
1日前
12

何事もなくあるようにするために小さな楔を打ちつつ進む

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母の通院日確保のためにあちこち連絡して私の予定を動かす。昨日言ってくれてたら今日動いてれば のタラレバはそれこそ今更。GWを控えての念の為なんだからと私自身に言い聞かせるけど、彼女の大丈夫をどこまで信じればいいのか

苧環
2日前
14

髪間からのんびり降りてくる汗が頑張ってるねの声に聞こえて

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頭に汗をかくのはほんとに久しぶり。こめかみや首筋を伝ってくるまで気づかなかったことにも我ながら驚き。
一仕事終えお陽さまが高いうちに浴びるシャワーに得も言われぬ充実感。

苧環
5日前
18

この目には見えないはずの君たちは空を霞ませ喉に居座る

偏った西よりの風に乗る君が問答無用で同居してくる

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この時期の舌や喉の違和感は黄砂のせいだったとやっと気付いた。歯磨きやうがいをしてもずっと舌の上に残るなにか。洗濯物は部屋干しにしたけど息をしないわけにはいかなくて

苧環
7日前
13

今日の日を色差すものを掴まえるために躯体の箍を緩めて

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日常に色を差すって言葉を拾った。耳からか目からか、それすら忘れてしまったけど、好きだなと思った。洋服に差し色なんて高度なことは出来ないから、心の中に気持ちの中に小さな差し色を毎日ひとつでも見つけられたらいいなって。

苧環
8日前
12

真ん中に緑の坊やがちらと見え あらヤマボウシ いえハナミズキ **** もうヤマボウシが咲いてる!と買い出しからウキウキ帰宅したら、どうもあれはハナミズキのよう。自転車に乗ってたせいにしておくつもりだったけど、どうやら毎年間違えてる可能性が出て来た。今度ちゃんと立ち止まってみる

しなだれる雪柳の白ちらちらと春と夏とを行きつ戻りつ

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25度以上が夏日なら夏は始まりつつあるのかもしれなくて、春だ春だと騒いでいるのは自力で季節を生き切れないヒトだけかもしれない。しな垂れて弓なりになったユキヤナギやエニシダの白や黄色の波を掻き分け掻き分けまた歩きたい。

苧環
9日前
11

前提はあくまで綺麗に崩すこと転居荷造り虚しいパズル

ウタマロで過去のアタシを拭っても今のアタシも明日には過去

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場所に使用頻度を考えて日常に遠いモノから箱詰め。すんなり箱に収まってくれればいいけど、なかなかそうはいかない。荷解き時に過去の自分を褒めてやれるように頑張る

苧環
9日前
12

何にでもなれると言われた時過ぎて鳥にも花にも成れずまた春

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ナニモノにもならないまま生きてきて今ここ。絶対評価と相対評価の違いがなんとなく分かってきたような気がする今日この頃。誰かに認めてもらわなくてもいい。それがナニ?

苧環
10日前
18

人肌が恋しくなる日を見越しおき春の陽射しを封じ込めてく

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このまま暖かくなっていってくれることを願って空と相談しながら本格的に冬仕舞いを始めた。取り込んだ洗濯物の温もりが一週間前とは明らかに違う。温もりが冷めた頃合いに箱に収まっていただこう。

苧環
12日前
16

包丁を研いで切り裂く曇り空タンタントンと響け春の音

苧環
2週間前
15

吹き溜まる落花にさえも容赦なく春の雨降る時は終わりと

雨風に追い立てられて春の日は謳歌出来たか桜嫗よ

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今年は咲くのも散るのも一気だったご近所の桜。側の溝にはふわふわの綺麗な桜色の吹き溜まりが出来、既に葉も出始めてた。なんか今年は生き急いでる?と尋ねそうになった。

苧環
2週間前
19

掌を伸ばせば届く胴吹きの桜の言葉は風に流れて **** 毎年一足早く満開になる桜の木にはたくさんの胴吹き桜が。さわさわ風に揺られても極細の茎で幹になんとか繋がってる。 年を経るのも良いもんだよって言ってくれてたらいいな