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台所短歌

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#短歌

秋風が吹き寄せて行く夏の間の熱に負けてたこれそれあれを

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今日は風が心地良かった。暑さのせいにして"そのうちに"と思ってた小さな引っ掛かりのいくつかに片をつけた。手を動かすことが一番だとは知ってる。タイミングを計ってると見せかけた逃げでしかないのも。暑かったんだもん!

苧環
1日前
11

更けきらぬ二重緑の中空で誰を見やるかまんまるの月

受けし陽を裾分けせんと鉄紺の空をゆるりとのぼる満月

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だんだん濃く深くなる空と明るさが増して見える月。久々にゆっくり月を見た。月って黄色じゃないのね。白にチョンチョンと檸檬色を落としてチョンとグレーを落とした感じ?

苧環
4日前
15

泳ぐ目を捕まえるにはルビになる身近な言葉を探すことから

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母の「わかった」には、本当に分かった時と面倒くさくなって話を変えたい時の2種類ある。「わかってないやろ!」と問い詰めると、口元だけが笑ってたり。ちゃんと目を見ておかないとだ。「頼む」でなんでも済ませようとするな!

苧環
10日前
15

虫の音がチリチリチリと聞こえくる27℃はまだ熱帯夜

苧環
2週間前
17

もしかしてなんて来ないと捨てました。欠けてもいないお茶碗ひとつ

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息子のお茶碗を処分した。置く場所はある。けど。このお茶碗にご飯をよそう場面はもう来ないだろうし。欠けてはないけどちいさな傷はたくさん。そもそも小丼ぐらいあるお茶碗を今の彼は必要としないだろうし。笑

苧環
2週間前
18

食卓を斜(はす)に横切る影をただ茫と眺める罰当たりにも

身の上を重ねて流す涙など何の足しにもなりはしないと

知ったとて手すら貸せない身なのなら口は閉じよう目もしばらくは

苧環
2週間前
12

痛くしてごめんとほんとは思ってる?気づけば少し優しく柔く **** 眩しいよりも痛かった陽の光が少し和らいできてる。陽の光の有り難さ。読めない天候に翻弄された後だから余計に。当たり前がなぜ当たり前なのか、その一歩前を感じれたら毎日幸せだと誰かが言ってた。

日常を知らぬ我には膝に乗せ背を摩るほか抜け道もなく

100cm足らずの君の奥底に静かに沈め夏のひとコマ

苧環
2週間前
13

百日を待たずほろほろ紅の金平糖が溢れて落ちる

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ころころと風に煽られたサルスベリの花が歩道を走り抜けていく。

苧環
3週間前
16

期限切れ出さぬようにと組むパズル毎朝夕の頭の体操

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買い物はまとめ買いがほとんどだから、どっちを先に食べなきゃだ?と、消費期限を確認しながら夕飯を作ることが多い。ぴたっと嵌った時は爽快。そうじゃない時は…

苧環
3週間前
14

この風を吹かせてるのは誰なのか今しばらくは知らぬふりして

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風が吹き抜ける朝。たぶんこれは遠くの○○の仕業。喜んじゃダメなんだろうけど心地よいんだから仕方ないよね と今は自分を納得させる。
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突き詰めて問い詰め尽くして知ることのすべてに意義があるわけじゃない

苧環
3週間前
14

薄桃色

幸せを運んで来るよな顔をしてベビーピンクの空は更けてく **** 柔らかそうな薄桃色の雲…

苧環
1か月前
21

雷鳴が雲を伝って響く地に今日も明日も住まうしかなく

飲み込まれ消えてしまった夕焼けを黒雲分けて迎えにいこう

光からいちにさんと数数え耳を塞いだ幼きあの日

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夕方の雷は夏の終わりを告げるものだと言ったのももう昔話になるのだろうか

苧環
1か月前
16

のんびりと空に佇む薄月夜温くていいと我に囁く **** 雲を敷いた月がぼんやりと見えた。白か黒か、あっちかこっちか、そんなに割り切らなきゃダメか?と月が言うてる。 ぼんやり のんびり 暑いだ寒いだ人間はうるさいぞって