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めざせ!黒字雀荘!



「働いても給料がマイナスになるようなメンバーを作らないこと


それが雀荘業界の課題であると言ったが、それを達成するには店に充分な売上げがなければならない


だから、何とかして店を流行らせなければ、理想の雀荘をつくることなど夢のまた夢だということは言うまでもあるまい



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ここで雀荘経営するにおいて必要なお金について考えてみよう


ざっくり、人件費だけをまかなうなら


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① 0.5東南 時給1000円 

人件費:1000円×3人×12h=36000円
1G1800円(G代400円トップ賞200円)
20回(1ゲーム40分とする)


② 0.5東風 時給1100円 

人件費:1100円×3人×12h=39600円
1G1600円(G代350円トップ賞200円)
24,5回(1ゲーム20分とする)


③ 1.0東南 時給1200円 

人件費:1200円×3人×12h=43200円
1G2600円(G代600円トップ賞200円)
16,7回(1ゲーム40分とする)


④ 1.0東風 時給1300円

人件費:1300円×3人×12h=46800円1G2200円(G代500円トップ賞200円)
⇒21回(1ゲーム20分とする)

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この分のゲーム代を回収しなければならない

これから更に


家賃
広告費
イベント費
ガス電気水道代
メンバーのゲーム代バック



などで月にプラスで60万~70万はかかることになる

これらを日で割ったらざっくり1日2万

そうすると上の①~④の打数に+10Gほど追加しなければならない

これでようやくお店も維持できて、メンバーにも給料が払える最低ラインなのである

このように毎日30~35本回数を稼がなければならないのである

これは東風戦であれば1卓が休みなく12時間分稼働したことと同じで


また東南戦なら常時2卓が休みなく12時間分稼働したことと同じである

メンバーの負け分まで考えると、一日30~35本では足りない日も全然あるというのが雀荘の厳しいところだ


しかし、暇な雀荘では朝から店を開けてるにも関わらず、夕方までお客さんが一人も来ないなんてことはよくあることだ



それでいざ夕方から2卓フルで回ったところで40本も回るかと言われたら、それは不可能である


30本にも届かないだろう



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そして流行る原因、流行らない原因は種々あるにしろ、流行っている雀荘は余裕があるので、来店を増やす為に色々と試してみることが出来る


たとえば


可愛い女の子の立ち番を増やす


メンバーの時給を上げるなどして待遇を良くする


大きなイベントを打って更に知名度をあげる


など様々なことに挑戦できるのである


反対に流行っていないと


立ち番はおろか満足にメンバーも雇えない


人件費削減の為に3人番から2人番にしてしまう


メンバーの負担が増えるため満足な接客が出来ない


客やメンバーの選別をすることも出来ない


など負のスパイラルに飲み込まれてしまうのである



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いやはや、いざ雀荘をオープンさせるとしても、その店が流行る自信が全くない


正直な話、私としては雀荘業界の給料問題が何とかなればいいと思っているので

「麻雀で負けてもちゃんと働いた分の給料は入りますよ!」


というような店舗が大手チェーンの中から1店舗でも出ればいいのに…くらいには思っている



それで今までとあまり人件費が変わらないようであれば成功だと言えるだろう

もちろんメンバーが弱ければそのぶん店が負担するので余計にお金はかかるので、店側はしっかり麻雀の教育をしなければならないなどの課題はある


あまりにも改善が見られなければ戦力外通告をすることもあるだろう(流石にないか?)



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最後に、誠に遺憾ながら、このシステムは店側にとって圧倒的に不利である

日給の1万ちょっとを出せばいい筈なのに、メンバーが2万も3万も負けてしまったらその分を負担しなければなくなる


勿論みんな勝ってくれれば上出来だが


麻雀は負けるのは簡単なわりに
勝つのは難しいゲームである


店側は損することの方が多いだろう

彼らが納得のいく説明は出来ないのかも知れない

「働いてくれてる彼らに負けた分を払わせるのはおかしいでしょ」と言うのは簡単だし


店側も出来るだけメンバーにはちゃんと給料を払いたい気持ちがあるのも分かる


ただ「確かにそうだなそうしよう」となれるほど、どこも儲かっている訳ではないのだ


「悪いけど今月の負け分は来月がんばって働いて返してくれないか」


と心を鬼にして言わなければ店の維持ができないのだ



…理想と現実の溝は未だ深い

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