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小樽冒険記 Part4 「おたる水族館は広い」

独自サイトで書いている内容の転載になります。
独自サイトでは他の写真も載ってるよ。

Part1「小樽スタンプラリー(最初にして最大の難所は地獄坂)」
Part2「小樽スタンプラリーを忘れるほど見どころが多い」
Part3 「六花ちゃんに怒られたい」

 小樽旅行2日目、6時頃に起床。この日の主目的はおたる水族館。水族館を見て回ることにどれぐらい時間が必要なのかわからないため、9時開園と同時に乗り込み隅々まで見て回ろうと計画していた。そのため、小樽駅のバス停から8時台に出発するバスに乗って小樽駅に向かわなければならない。これに合わせて朝の準備とかを考えると6時頃に起きなければならなかった。1日目の疲れが下半身に如実に現れておりすでに悲鳴をあげてる。ホテルの朝食はバイキングで、美味しそうなものが多数並んでいたので、できるだけ色んなものを食べれるように、少しずつお皿に乗せていった。それでもお皿が一杯になり、朝からガッツリとした量をたいらげた。昨日の疲れを回復させようとしているのか、自分でも驚くほど食欲があった。

 バスに乗って30分ほどでおたる水族館に到着。この時点で8時40分頃、入口のシャッターもまだ降りた状態、かなり早く着いてしまった。

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 おたる水族館のすぐ横には遊園地があり、更に奥に展望台のような建物が見えた。開園まで時間があるので、おたる水族館周辺に何があるのか見て回る。知らない土地って妙に探索したくなるのはRPGをやってきたからなのかもしれない。坂の上に見える建物に続き道の途中、祝津パノラマ展望台という見晴らしのいい場所に出た。ここからは、小樽の北側に面する日本海を一望できる。

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 ホテルノイシュロス小樽まで登り、受付で建物上部の展望台と思われる場所に入れるかと伺ってみたが、メンテナンス中で開放していないとのことだった。ここのお風呂の見晴らしが公式サイトの写真からとてもきれいに見えたので、今度はここに宿泊してみるのもいいかもしれない。ホテルの前の道を更に進んで坂を登ってみると、私有地と書かれたエリアの脇を通るように、草木が高く生い茂る中に細い道があった。道を少し進んでみると「赤岩オタモイ線歩道」とかかれた看板が立てられていた。この先に一体何があるのかと少し進んでみたが、お墓がひとつあって、その先の道がさらにくさきの中を突き進むような道のりに見えたので、今回は諦めて引き返すことにした。後で聞いたり調べたりして知ったことだが、定期的な自然の観察・調査の実施ルートだったり、登山を楽しんだりする道なので、ある程度準備しないと危険とのこと。危険な動物がいるわけではないので、地元の人しか知らないちょっとした観光スポットのようだ。次に小樽に訪れるときはここを通って、オタモイ海岸あたりを観光するというのも良さそうだ。

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 どこまで道が続くのか、何があるのかと探索に夢中になるうちに、主目的であるおたる水族館の開演時間を過ぎていた。入り口に戻るとすでに子どもたちの団体が列をつくっており、引率の保護者に紛れるように自分も列に並ぶ。入場口のすぐ横に小春六花のパネルとともにスタンプを見つけたので台紙に押し、今日予定しているスタンプはまず完了。残すは小樽ビール 小樽倉庫No.1のみ。入ってすぐに大きなアカウミガメ、アオウミガメが入った水槽があり、予想以上に大きな生き物が最初に出てきてびっくりした。

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 水族館のいくつかのスポットでは、小春六花の音声ガイドが対応しており、生き物についての解説を小春六花の音声で聞くことができる。これは今回のスタンプラリーの情報を集める中で知っていたが、もうひとつ北海道弁の音声ガイドもあるというのは知らなかった。2つとも同じ内容ではあるが、北海道弁の方はところどころ何をいっているのかわからなかった。生き物の解説よりも北海道弁のユニークさを伝えることがメインとなっている気がしておもしろい。

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 北海道の生き物はプラキストン線という生き物にとって行き来が困難な境目があり、気候も寒さが厳しい地域ということもあり固有種が多い。ここでしか紹介されていないだろうと思われる生き物もいくつか見られる。水槽にいる生き物たちを観察するだけでも楽しいが、水槽近くの壁などに生き物についての解説や、スタッフ独自の目線でかかれた解説資料やクイズなどもあり、くまなく読んで進んでいるとあっという間に時間が経ってしまう。9時過ぎに入館して資料を見ながら進んでいたが、いつの間にか10時半になっており、イルカのショーが始まる時間になっていた。今日だけで見て回れるのか不安になったほど。イルカのショーでは、最初にアザラシやアシカに似たオタリアのショーがあり、高いところからの飛び込みやボールを使った芸を見せてくれた。芸自体はそこまで特殊なものはないが、そもそもオタリアってなんだ?という疑問で頭がいっぱいだった。続いてイルカが登場し、最初にイルカが覚えるのは待つということで、これができないと健康状態を見れないといった管理における解説をしてくれた。芸を見せるだけではなく、こういった解説をしてくれるショーというのは自分にとって新鮮だったので感心しながら聞き入っていた。

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 イルカのショーが終わり、しばらくすると海獣エリアでショーがあるというアナウンスがあったので海獣エリアにある展示をまず回ろうと思い、案内に従って海獣エリアにいってみると外に出た。そして崖下の海に続く長いスラロープ。ここも水族館の一部なのか?という疑問をいだきながら、他のお客さんのあとに続いて自分もスラロープを降りていく。思いの外移動範囲が広くて今日も足にかかる負担は大きそうだとか考えていた。

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 海辺に広がる海獣エリアでは、セイウチ、トド、アザラシといった大きな海の生き物をみることができ、更にこれらの生き物がショーを披露してくれる。おたる水族館の目玉エリア。トドにホッケを投げ入れる餌やりも体験できたのやってみたが、トドが餌をくれるとわかった途端こちらに口を開けて大きく鳴き声を出すのはなかなか迫力があった。バイクのエンジン音みたいな鳴き声。ホッケを食べるとはなかなか贅沢なやつだとか考えながら投げ入れてた。

 最初に海獣エリアで始まったのはセイウチのショー。ガラス越しにセイウチが3頭出てきて、餌をもらいつつたくさんの愛嬌を振りまいていた。この3頭のセイウチは夫婦とその子供という家族で、お父さんセイウチには地面につくんじゃないかと思える立派な牙を携えていた。お母さんセイウチは病気のせいで牙を取らなければならなくなったと解説があった。その巨体と牙の迫力に相反して、ガラス越しに可愛らしい仕草をたくさん見せてくれる。手(前駆)を振ったり顔を覆って恥ずかしいといった仕草を見せたり、子どもたちも最初はびっくりしていたようだが、徐々にガラスに近づいてくる子が多かった。イルカは飼育員の増えに合わせて芸をしたりするが、セイウチは飼育員さんの声にあわせて芸を披露していた。こんなのどうやって仕込むんだろう。

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 セイウチのショーのあとは、アザラシのショーがあり、それに続く形でペンギンのショーが実施された。屋外でやっているショーならではなのかもしれないが、野生のカラスが乱入して、アザラシやペンギンとにらみ合うような場面があった。飼育員さんも慣れてる様子でアザラシとペンギンを見守っていた。セイウチ、アザラシが飼育員さんの指示の下お客さんを魅了する芸を見せるのに対して、ペンギンのショーでは飼育員さんの言うことをペンギンが全く聞かないという状態だった。高台から飛び込まない、そもそも高台に登らない。浮島を渡ってほしいと飼育員さんが言っても、そもそも集まってくれない。お客さんは自由気ままなペンギンと飼育員さんのやり取りを笑ってみているのだが、これが普通なのか判断のつかない自分にとっては笑っていいのかわからない状況だった。あとでおたる水族館を知る人に聞いてみると、ここのペンギンはいうことを聞いてくれないことで有名であり、芸が見れたらラッキーと思っていいとのことだった。そんなところもあるのかと驚かされた。

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 ペンギンのショーのあとはトドのショー。海をバックに自然の岩場を基礎に作られた高台からの4頭一斉の飛び込みや、巨体でありながら高いバランス感覚を見せる逆立ち、そして秋の時期しか見られない酒の丸呑みといったダイナミックなアクションが見ていて楽しかった。ホッケを投げ入れたときは餌を催促する迫力に驚かされたものの、このショーでは人を惹きつける迫力を見せてくれて、そのギャップも相まってとても印象深い。それぞれのショー自体は10分程度で短いものであったが、それぞれとても個性があり、おたる水族館の目玉と言われるだけはあるなととても満足した気持ちになっていた。

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 長いスラロープを足の悲鳴を聞きつつ再び登り、いったん腹ごしらえとして館内にあるレストラン「おたる三幸」でラーメンを食べた。美味い。あまり考えずにラーメンを選んでしまったが、オリジナルメニューもあったとあとで気づいて少し後悔してた。一通りショーを見終わったので、あらためて館内展示を六花ちゃんの音声ガイドも聞きつつ見て回る。ひとつひとつの展示にスタッフの丁寧かつユニークさを交えた解説や豆知識がのっており、目を通しているだけで時間は過ぎていく。クリオネの小ささに驚いたり、フウセンウオが見つけられなかったり、オヒョウ(カレイ)やピラルクの大きさに度肝を抜かされたり。ワクワクに満ちた水族館だった。すべての展示を見終わって入口に戻り、買いそびれていたスタンプラリーの缶バッチを入手して水族館をあとにした。この時点で約14時。9時頃からはいって5時間ずっと興奮しっぱなしだった。

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 今日のメインは終わったけれど、気になる建物が水族館のそばにあったのでそこに今度は足を運んでみることにした。さらに続く。


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