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円に1本の線を引いて球を描く

わたしがアイコンやロゴをデザインするときの拠り所としている、「線」についての問いと、気づいた学びを紹介します。むかしむかし、美術予備校に通っていた時のお話。

1.問い

円に1本の線を引いて球を描いてください

円に1本の線を引いて球を描きなさい

みなさんなら、どんな線を描きますか?
唯一の正解はないので、実際に描いてから読み進めていただくと、自分の考えと比較できておもしろいと思います。


2.当時のわたしが描いた線

目玉案
ゲゲゲの鬼太郎の目玉のおやじを思い出します。

わたしが描いた線01

月の満ち欠け案
三日月と上弦の間くらいでしょうか。

わたしが描いた線02

太陰太極図案
小さい頃、霊幻道士を沢山観た影響からの発想かもしれません。
(思いついた時は、結構いい線いってるんじゃないかと思っていました)

わたしが描いた線03


3.先生が描いた線

擬態語多めにしゃべりながら、目の前で描いてくれました。

1)「奥からギュンと回り込んできて」

先生が描いた線02

2)「手前にグンときて」

先生が描いた線03

3)「また、奥にキュッと回り込んでいく」

先生が描いた線04

4)完成

先生が描いた線01


4.まとめ

わたしと先生の線との比較

先生が描いた線の方が、圧倒的に球に見えると思います。その違いは、1本の線がもつ情報の差から生まれてきたのだと考えています。

・球には無数に稜線が存在する
・無数の稜線から最適なものを選択する
・1本の線でより多くの稜線を描く

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株式会社Brewus
UI Designer odaichi

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