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#604 チームで手応えを持って仕事をするための着眼点

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、時間で成果を出す仕事のやり方を根っこから変えるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、また質問を取り上げて放送をお届けしたいと思います。
最近、質問型放送が続いておりますが、質問をお寄せくださる方、本当にありがとうございます。

集団の中で働くとは?

今日は、かあかさんからいただいた質問です。
【集団の中で働くってどういうことですか?
在宅勤務がメインになって、以前に比べて会社の人たちと直接顔を合わせて仕事をすることが格段に減りました。
そのため、自分からアクションを起こさないと、ミーティング以外で話をする機会が得られない状況です。
そうした状況で最近、チームで働いているという意識が低くなってきている気がします。
同時に、そもそも集団で働くということがどういうことを指すのか分からなくなってきています。
ぜひ小田木さんの考えを聞いてみたいです。】

こちらでございます。
まとめると、集団の中で働くってどういうこと?
なかなか壮大な問いが出てきましたよね。
もう一つは、自分からアクションを起こさないとミーティング以外で話をする機会が得られない。
こちらをどう考えるかというポイントになるかと思います。
かあかさん、ありがとうございます。一緒に考えてみましょう。

集団とチームは違う

まず一つ、とても気になったのは、かあかさんが”集団”という呼び方をしていることなんですね。
集団の中で働くってどういうこと?
私は、集団とチームは全然違うと思っていますので、かあかさんが仕事をしているのは集団なのか、それともチームなのか、ここは前提として大事ですよね。
集団というのは、何らかのまとまり。とにかく何らかがまとまっていると、これは一つの集団だと思います。
チームというのは、共通の目標があって、お互いの信頼に基づいて連携し合いながら動いているものがチーム。
これは明確に違いますよね。
もしかしたらかあかさんが今の状況をチームではなくて”集団”と呼んでいるところに、まさに最近チームで働いているという意識が低くなってきている気がするという課題感がすごく読み取れるのかなと思いました。

今回は何を考えるかですが、「チームの中で働くって楽しいよね。どこが楽しいかというと」といったことを、私が一方的にしゃべるのは、なんか違うなと思うんですよね。
なので、今日一つ着眼点として共有したいのは、チームの中で手ごたえを持って仕事をするために必要なスキルがあるなと思ってまして、そういう切り方でいってみたいなと思います。

チームで仕事をするのが上手な人とは?

以下、小田木解釈です。
チームで仕事をするのがすごく上手な人っていると思うんですよね。
こういう人は、チームで手ごたえを手ごたえを持って仕事をするためのスキルが発達しているんだと思います。

全体の中の自分の役割やつながりや状況を語れる”個人スキル”

まず、個人スキルの着眼点ですよね。
どんなスキルかですが、沢渡さんがよく、”現在地説明能力”という言葉を使ってくれて、これが大好きで的を得ているなと思うのですが、今、自分はチーム全体の目的の中で、どんな役割を担っていて、どう関わりながら成果を上げることを期待されているのか、これが現在地を理解する能力。
そしてそれに基づいて、自分の期待や役割や今の状況を説明できる能力、これが”現在地説明能力”ですよね。
なので、現在地を理解して、さらに説明する能力がかなり重要なスキルになっていると思います。
それをしようと思うと、自分がやっていることではなくて、全体の中の自分の役割やつながりや状況を語れるのがすごく大事になると思うので、そういう能力ですよね。

他に挙げるとすれば、いろんな定義ができると思うのですが、”ヘルプシーキング”で連携して成果をあげるスキルは欠かせないと思いますし、連携して、ことを前に進めるためには、ファシリテーション能力がないよりも断然磨けた方がいい。
人と人との関わりの中で仕事をしていくわけなので、相手の立場だとか、状況を想像する力とか、相手と関わって対話して景色を合わせることができる力、こういう力がチームで仕事をするのが上手な人が持っている力だと思っています。

チームにとって望ましい考え方や行動の共通理解”チームスキル”

さらに、個人スキルだけではなくて、チーム全体のチームスキルも必要ですよね。
チームで成果を上げるのが上手なチームが持っているスキルを、チームスキルと定義するのなら、何が言えるだろうか。
共通の仕事のやり方とか、チームにとってより望ましい考え方や行動とは何か、こういう共通理解があることがチームスキルなのかなと思います。
いわゆるカルチャーとか文化ですよね。
共通の仕事のやり方や、チームにとって望ましい考え方や行動の共通理解。

この二つ、個人スキルとチームスキルの掛け合わせで、チームで仕事をする手ごたえや、そこから生み出せる成果は、どんどん大きくしていけるんだなと、そんなふうに理解をしています。

チーム仕事に必要な個人スキルを磨くチャンス

それがかあかさんの質問とどうつながるのかですが、かあかさんはたぶん、本当は出社したいけれども、やむなくリモートワークをしているわけではなくて、自ら選んでリモートワークをされているんですよね。
ということは、今はどんなタイミングかというと、チーム仕事に必要な個人スキルを磨くチャンスみたいな感じで、受け取れるんじゃないかなと思います。
安心してください。誰も最初からは上手にできない。
私も超下手くそからスタートしていますので、誰も最初からはできなくて、でも、「それが必要だ」「磨きたい」という自覚が持てると、そこをスタートにどんどん変えていけると思います。
今の時点で、質問をくださったような問題意識を持てているのは、すごくいいことだと思いますし、そういう問題意識を持てたことをスタートに、「チームで仕事をするのが上手な人って、どういったスキルを持っている人かな?」ぜひここを想像しながら、いろんなスキルを磨いていけると、私は今の仕事に二重三重の意味がさらに出てくるんじゃないかなと思います。

自分からアクションを起こさないと、ミーティング以外で話す機会が得られないお悩み

その上で、もう一つご質問に書いていただいた「自分からアクションを起こさないと、ミーティング以外で話す機会が得られない」というお悩みですが、かあかさんだけじゃなくて、いつでも自分から動き続けるというのは結構大変じゃないかなと思います。
2,3回は工夫してやっても、なかなか続けられないですよね。
なので、自分から働きかけ続けなくても、そういった機会が続いていく仕組みを作っていくのが、一番楽ちんだなと思います。

問題意識を仲間と共有

仕組みというとちょっと大げさに聞こえるかもしれないですが、まず一つは、問題意識を仲間と共有していいと思います。
ミーティング以外で近況を共有したり、助け合える機会が少ないよねという問題意識だとか、リモートワークでつながりが少なくなっちゃっているから、もっとチームで一体感を持って仕事をしたいよねとか、こういうかあかさんの問題意識は、必ずチーム中に共感者がいると思うんですね。
なので、自分だけでこの思いを抱えずに、共感者を作っていくことができるといいなと思います。
同僚かもしれないし、自分のリーダーかもしれないし、もしくは、社外も含めて仕事で関わる、つながりのあるチームの仲間かもしれない。
まずは共感者を作っていきましょう。

頑張り続けずに続けていけるやり方を取り入れる

その上で、どんな仕組みがあるといいのかですが、決めてしまってルーティンにしていく感じですよね。
朝に集まろうとか、夕方に集まろうとか、週一でランチをしようとか、一日の中で15分でもコーヒーブレイクタイムを共通で設けませんか?そんな感じでルーティンにしていく。
それとも、ミーティングのやり方自体をさらに変えていく。
新たに時間を確保するのは難しいので、今あるミーティング時間の中で、お互いの困り事だとか、今やっていることを共有する時間を作っていこうとか。
とにかくこれなら頑張り続けずに続けていけるというやり方を取り入れていけるといいんじゃないかなと思います。

その結果として、リモートワークの便利な部分を大いに享受しながら、それでいてチームで一体感を持って仕事ができている。
こういう手ごたえを持てることを実感できると、かあかさんにとって大きな自信になると思いますし、チームで仕事をするのは楽しいなという実感につながると思いますので、今の問題意識をきっかけにして、いろいろトライしていけるといいんじゃないかと感じました。

いかがでしょうか。
ちなみに、今日のテーマに関連して、『#543 リモートワークだと心理的安全性が高まらない?』という放送もさせていただいてますので、興味があればこちらもぜひお聴きください。
放送にリンクを貼っておきます。

チームで仕事をするためのスキルを磨く機会

今日は、おまけのチャプターがあります。
今日のテーマの中で、”チームで仕事をするのが上手な人のスキル”、そして、”チームで成果を上げるのが上手なチームのチームスキル”について話をさせていただきました。
これはとても大事だと思っていますし、スキルとして定義ができれば、誰でも磨いていくことができるのが、ビジネススキルとしてのいいところかなと思っています。
最後に、こういうスキルを磨いていくことに関心がある方に朗報です。
私たちが運営するオンラインスクール育休スクラの9月開講期が近づいてまいりました。
毎月開催しているオープンオンライン説明会も、いよいよ残すところあと2回になっております。
直近は、8月9日火曜日午前10時から11時半で開催します。
そもそもどんなスキルが学べるのか?
そのスキルを学ぶとどんないいことがあるのか?
どう学べば、知ってるだけじゃなくて使えるレベルで身につくのか?
そういった仕組みについて、そして、何よりも魅力的な仲間や先輩について、実際に体験された方のスピーチも含めて紹介する場が、このオンライン説明会です。
興味のある方であれば、誰でもオープンに参加できる機会になっておりますので、情報だけでも聞いてみたい方も大歓迎です。
ぜひお越しください。
放送にリンクを貼っておきます。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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