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#538 なぜ事業をやるの?そこに解決したい課題があるからです

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、とにかく頑張るスタイルの両立から卒業したいあなたのためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、このチャンネルに設置しております質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
両立サプリのチャンネルトップページプロフィール欄に、質問ボックスという、どなたでもお使いいただけるフォームがありまして、これは放送で取り上げてほしいこと、もしくは、コメント欄を使わずにご質問されたい方のためのフォームになっております。
いつも放送テーマを何にしようかなと思っている私は、この質問ボックスにいただくコメントやご質問に大変助けられておりまして、広くお使いいただけると嬉しいなと思ってますいので、こんなことを放送で取り上げてほしいなと思うことがあれば、こちらの質問ボックスをお使いいただければと思います。

今日いただいたご質問は、しまじろう大好きっ子ママさんからの質問です。
ありがとうございます。
では、読ませていただきます。
【いつも楽しく拝聴させていただいております。
恐縮ながら質問させてください。】
恐縮どころか、めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます。
NOKIOOさんのような女性がキラキラ活躍できるよう後押しするビジネスは、日本でもたくさん見かけますし、私も興味ある分野です。
一方、これから日本はますます少子高齢化が進み、税金や物価はますます上がれど、給料は上がらずのじり貧まっしぐらの国となっていることが、10年、20年後など、それほど遠くない時代に予想されます。
それを前提に考えた時、女性活躍推進というビジネスは、日本人を相手にしていくと、それまたじり貧になるのでは?と思っていますが、対策としては、外国人女性を相手にしたビジネス展開が見込まれますか?
外国人の女性活躍推進の市場ニーズはあるのでしょうか?
日本人が外国人相手に商売する際の強みはなんでしょうか?
幅広に捉えると、人材育成という分野における日本企業の強みみたいなのが気になります。
今後私たちは、どう生きていくのか、稼ぐのか?を真剣に考えていますので、小田木さんにご意見をお伺いしたく、初めて質問させていただきました。
どうぞよろしくお願いします。】

というご質問でした。ありがとうございます。
面白い切口がきましたよね。
質問を要約させていただくと、私たち株式会社NOKIOOという会社が、人材育成の分野の中でも女性活躍推進にフォーカスをあてた事業展開を行っているのですが、国内女性活躍推進のマーケットって、すごく小さいと思うのですけれども、大丈夫ですか?どう考えていますか?
こういう切り口ですね。
ぜひ、私的に思うことを共有させていただきたいと思います。

そこに課題があるから事業をしたい

まず一つは、なぜその事業をやるのか?という観点ですけれども、私の価値観は、マーケットが大きいから事業をするのではなく、そこに課題があるから事業をしたいという考え方をとっております。
くれぐれもですね、「マーケットのことをきちんと考える」これを否定するものではないので、そこは誤解なきをお願いいたします。

しまじろう大好きっ子ママがおっしゃる通り、女性活躍推進という分野は、人材育成・HRみたいな形で括られるマーケットの中でも、比較すると、とても小さいマーケットだと言えます。
ただ一方で、マーケットの大きさをどう捉えるか?ここに結構ポイントがあると思うんですよね。
例えば、皆さん、頭の中に25mプールを思い浮かべていただいてもよろしいでしょうか?学校にあるやつですよね。
25mプールに巨大アフリカゾウが入ると、たぶん狭いと思うんですよね。プールが。
一方で、アリさんが入ると、アリさんにとっては広いサイズ感なんですよね。
なので、ぞうさんかアリさんかって、ともすれば企業規模って捉えられるかもしれないですけれども、もし自分がぞうさんであれば、ぞうさんにとって十分な広さのあるプール、すなわちマーケットを選ぶ必要があるかなと思います。
でも、私たちはアリさんなので、そういう意味で、今目の前に広がるプールは、十分な広さのあるプールと言える。こういった考え方をしております。

ただ、なぜ事業をやるのかというところは、最初に戻って、そこに取り組みたい課題があるから。
もちろん、なぜやるのかの選択基準も、組織によって違うと思いますが、私たちは、そこに課題があるから、情熱を注ぎたい課題があるからやる。
こういう理由を割と優先できる環境に今あるということもあると思います。

課題が解決したら、新しい課題を探索

もう一つご質問いただいたのは、じゃあその課題が解決したらどうするのか?その先はどう考えるのか?というところですけど、これは課題が解決したら、「良かった!」
まず、目指す世界が実現したとか、そこにわずかでも貢献できたのであれば、「本当によかった」この一言に尽きますね。
その先については、「じゃあ、次のことをやろう」と、これだけだなと思っています。
たぶん、新しい課題の探索を始めます。

じゃあ、女性活躍で海外ですか?という考え方もあると思うのですけれども、この分野に関しては、海外はまるで市場環境が違うと思います。
そもそもニーズも課題も圧倒的に違うというか、そもそも市場が存在しないということもあると思いますので。
そうなったら、ここまで培ってきた経験や資産を活かして、かつ情熱を注げる新しいことを探す。これだけの話かなと思います。
今は、どんなマーケットも、どんな事業モデルも、ここにさえいれば安心という事ってないと思いますので、そういう意味で新しい課題を探索できるチームや組織、そしてまた新しい課題解決しようと思える情熱や、そのための元気を持てる自分でいたいというところが、考えるところだなと思います。

女性活躍で目指す世界観

今回、せっかくしまじろう大好きっ子ママさんにご質問をいただきましたので、女性活躍推進というキーワードをちょっと考えてみたいなと思うのですけれども、女性活躍って超絶ビッグワードだと思いませんか?
この言葉に対して思うこととか、捉えることって、人によってかなり違うと思うんですよね。
なので、女性活躍って、日本語としては共通のキーワードですけれども、この言葉をどう捉えるのか、それが実現できている状態ってどういう状態なのかを、描いたり定義するってすごく大事なことだなと思います。

私たちは、展開する事業の中で、どういう捉え方をしているかというと、まず女性活躍で目指す世界観は、車輪の両輪だと思っていて、車輪の片方は、女性を含む多様な人材が組織の中で最高のパフォーマンスを発揮できていること。
車輪のもう片方は、女性を含む多様な人材から最高のパフォーマンスを引き出せる組織になっていくこと。
人の観点と、組織とか風土とか仕事のやり方、環境の観点と、この両輪が実現できていることかなと思います。
それが、個人にとってもめちゃくちゃいいし、組織にとってもめちゃくちゃいい状態であるということは、もちろん大前提ですし、特に後者の方の車輪ですよね。
女性を含む多様な人材がいるだけじゃなくて、そういった人材から最高のパフォーマンスを引き出せる組織って、どんな組織かというと、対話が根付いていて、協調的な問題解決ができるとか、あと、連携してパフォーマンスを最大化するという仕事のやり方が定着しているとか、あと、変動的な状況の中でも、目的とか成果を、関わる人同士がちゃんと合意形成しながら進める力がある。
多様性があるというだけじゃなくて、多様性を本来事業そのものを活性化できるような、そういう組織であるということが、本質的にはすごく大事なんじゃないかなと思います。
それが叶えばこそ、会社をあげて女性活躍推進に取り組む、個人にとっても組織にとっても動機になるんじゃないかなと。
そういう世界観を持っております。

私個人のビジョンは、Voicy放送の冒頭で呟いている通り、「仕事が楽しいと言い合える女性が増えること」ですけれども、もちろん働くか働かないかは個人の選択ですし、いろいろな価値観があっていいですが、仕事を頑張りたい人が、思いっきり頑張れて、資質のある人が、ここで頑張りたいと思える、そういった関係や環境が組織の中にあることって、切り離しては考えられなくて、だからそういう課題解決の仕方を広げていきたいなと思いながら事業をやっております。

ということで、しまじろう大好きっ子ママさん、ご質問ありがとうございます。
私自身も一緒に考えさせていただくきっかけをいただきました。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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