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#803 新しい役割や仕事という山には、関わる人と登山計画を立てて登ろう

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、ズレやギャップに強くなれる、これからの仕事スキルをあなたへ、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

トークライブまであと6日

今日は、本題に入る前にぜひ皆さんにシェアしたい情報があります。
先週からお伝えしてきたトークライブ『考えよう、持続可能な“頑張り方” ~「チームワーキング」で仕事の景色を変える』の開催が、いよいよ一週間後に迫ってまいりました。
私が今、公私ともに注目しているキーワード、頑張り方が、『チームワーキング』でして、「なんで?当たり前じゃないか?」と思うかもしれないですが、違うんですよ。
これからのチームワーキング、そしてこれは会社がチームワーキングを望むという考え方だけではなくて、私たちが圧倒的に時間不足の中で、いかに仕事の景色を自分にとって、かつチームにとって、より良いものに変えていくか、この観点でめちゃくちゃ可能性を持っているのが、チームワーキングというキーワードだと思っていまして、そんなこれからの仕事の景色をみんなでワイガヤをするトークライブを企画しております。
このVoicyチャンネルでもおなじみ沢渡あまねさんと久保彩さんの3人でのトークライブです。
来てくださる方にとって良い時間にしたいなと思っておりますので、よかったらこのチャプターにリンクを貼っておきます。
イベントページをご覧ください。

本当は一週間前からカウントダウンをしていこうと思っていたら、気付いたら、あと6日なんですよ。
なので、中途半端ですけれども、「いよいよ明日開催」までカウントダウンをしていきたいなと思っておりますので、皆さま、応援をぜひよろしくお願いいたします。

今日の本題ですが、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送させていただきたいと思います。
今日のご質問は、syuさんからです。
syuさん、いつも聴いていただきありがとうございます。

自信を持てない後輩が生き生きと自信をもって働けるために何ができる?

【半年前に中途採用で新しい仲間が増えました。
今までのキャリアで生かせる仕事から少しずつ取り組み、新しい仕事にもチャレンジしてもらっています。
彼女は、少し人見知りで、忙しそうな先輩に声をかけることを躊躇してしまいがちな性格ですが、真面目で期待に応えようとする頑張り屋です。
もっと組織に貢献していきたいという前向きな姿勢を見せてくれるので、最近、任される仕事が増えました。
ですが、急に難易度が上がって、自分ができていないと自信を失ってしまっているのです。
週に一度、話をしながら、今、抱えている業務の棚卸をしながら、彼女が着実に成長している点を言語化したり、完璧を目指さず、肩肘を張らなくていいよと伝えたり、コミュニケーションを積極的に取るようにしています。
それでも、少し時間がたつと、また自信を失ってしまっているのです。
私と上司が、どれだけ彼女の貢献を伝えても、心から自信を持つところまで寄り添えていないように思えます。
そもそも人それぞれ性格は違うから、自信を持って働いてもらうことがゴールかも分かりません。
でも、彼女の強みも弱みもひっくるめて、彼女らしく働いてほしいと思っています。
自信を持てない後輩に生き生きと働いてもらうために、何ができるかアドバイスをいただけるとうれしいです。】

というご質問です。
質問のポイントをまとめますと、自信を持てない後輩に生き生きと自信を持って働いてほしいというテーマがつけられると思います。
中途採用で半年前に仲間が増えた。真面目で頑張り屋さんの彼女。
今日は仮にAさんとしてみましょうか。
Aさんは、最近、任される仕事が増えて、難易度も上がったところで、自分はできていないと自信を失いがちになっている。
syuさんとしては、できていることをフィードバックしたり、完璧を目指さなくていいよと声を掛けたりしているけれども、少したつと、また自信を失ってしまう。
こんな後輩のために何ができるか考えたいということですね。

まず、率直な感想を申し上げると、いい先輩!
Aさんの立場に立ってみると、うれしいですよね。
自分にこうやって積極的に関わって、やりがいを持って仕事ができるように応援して、さらにサポートしてくれる先輩がいる。
syuさんが書いてくださった、できていることをフィードバックする、そしてだんだんにできるようになっていくプロセスをフォローする。
とても適切だし、必要だなと感じました。

時間軸のズレに着目

その上で、他にどんな着眼点があるかなというところを、私なりに考えてみたのですが、もしかしたらすでに取り組まれているかもしれないですけれども、このケースは、時間軸のズレに着目すると、もしかしたらいいんじゃないかなと思いました。
時間軸のズレとは何かというと、Aさんは、「今すぐ新しく任された仕事をできるようにならなければいけない」「今すぐに」「今、できていなきゃいけない」そんなふうにとらえている一方で、おそらくsyuさんを含めて周りは、段階的にステップアップしていけばいい。もしかしたら3カ月ぐらいみているかもしれないし、難易度が高いと書いてあるので、半年ぐらいかけながらできるようになってくれればいいと考えているかもしれない。
この時間軸のズレ、ギャップが、もしかしたら今回の着目点じゃないかなと感じました。

ちょっとイメージしてみていただきたいのですが、新しい役割や仕事を山に例えます。
その役割や仕事が、できた・担えるという段階を、山の頂上に例えてみると、まず、その山ごとに高さがありますよね。
Aさんにとって、例えば、裏山ぐらいなのか、それとも富士山級なのか、それともエベレスト級の高さなのか、人によって高さというものが違う
今から登ろうとする山の高さが存在して、さらに山頂にいくまでの時間もありますよね。
これが、「時間軸」というところになるのですが、一カ月かけて登ればいいのか、それとも3カ月ぐらいかけないと登れない山なのか、それとも半年をかけてコツコツ登っていく必要のある山なのか、これが高さに応じた時間軸ですよね。
さらに、登山口に立って、山頂に至るまでの道筋もあると思います。
どんなルートで登っていくのか、途中に山小屋は何カ所あるのか。
道筋があって、例えば、5合目まで一カ月なのかもしれないし、3合目まで3カ月なのかもしれない。
道筋と途中経過点が存在しますよね。
この山に時間をかけて登っていくのが、言い換えると、新しい役割や仕事を担っていくことじゃないかなと思います。

未経験で登り始める山

何が難しいかというと、そもそも、新しい山に未経験で登り始めるじゃないですか。
そうすると、未経験者の側には、高さがどのぐらいかも分からないし、登るのにどのぐらい時間がかかるのかも分からないし、どの道をどのぐらいのペースで登っていけばいいのか、これが一切見えないというのが、普通のことだと思うんですよ。
だって想像してみてください。
今から山を登りますといったときに、登ろうとしている山がどのぐらいの高さなのかも分からないし、どのぐらい山頂まで時間がかかるかも分からないし、経過点がどこにあって、そこにどのぐらいのペースでたどり着けば、標準的なのかも分からない中で、登るなんてことを考えると、リアルな山だったら、足がすくみますよね。
遭難しちゃったらどうしようと、誰しもめちゃくちゃ不安になると思いますし、そもそも山頂にたどり着ける自信なんて持てない。
でも、多くの人は、「でも、仕事だから登らなきゃな」と登り始めるのですが、今、山のどのぐらいまで来ているのかも分からないし、このペースが妥当なのかどうかも分からないし、いったいあとどれぐらい時間がかかるのかも分からない。
そんな状況で、自分自身の登山に自信が持てるかといったら、たぶん焦りと不安と怖さで押しつぶされそうになっちゃいますよね。
これが、たぶん普通の状況だと思うんです。

関わる人と登山計画を一緒に立てて、安心してお山に登りましょう

なので、もうすでにやっているかもしれないけれども、もしかしたらというところでお伝えすると、後輩Aさんと一緒に、新しくになった難易度が高いといわれる仕事の登山計画を一緒に立てるというのが、Aさんが焦らず、そして不安に陥らず、その山を登っていく上で必要なんじゃないかなと思います。
例えば、Aさんは「これはたぶん裏山ぐらいですよね」と思っているかもしれないですけれども、経験者のsyuさんからいくと、「富士山級だから、結構時間をかけて登らないと、登りきれないよ」というのかもしれない。
Aさんは、「今日中に山頂までたどり着かなければ」と思っているかもしれないけれども、これまた経験者にいわせると、「今回は、3カ月ぐらいの登山計画になるかな」というギャップがあるかもしれない。
そうなると、3カ月ってめちゃくちゃ長いので、じゃあ、一カ月時点では3合目までいければいいのか、5合目まで行ければいいのか、さらに、5合目で見える景色ってどんな景色なのか、どんな景色が見えていれば、順調な登山ペースなのか、そんな登山計画をAさんと一緒に立ててみてはどうかなと思います。

今回は、先輩としてのsyuさんの立場からのご質問でしたけれども、私たちは往々にして、Aさんの立場にも立つじゃないですか。
新しい役割や仕事に就く時、登山計画を持たずに、「なるべく早くマスターしないと」「一刻も早く役に立たないと」「できるようにならないと」と、がむしゃらに山を登ろうとするのですが、今日の教訓は何かというと、新しい役割や仕事に就く時は、関わる人と一緒にちゃんと登山計画を立てて登るということですよね。
Aさんみたいに転職もそうだし、異動もそうだし、例えば、育休からの復帰もそうだろうし、昇進とか昇格をしてステップアップする時もそうだし、同じ部署にいても、新しい仕事を引き受ける時など、結構多くのことが当てはまるんじゃないかなと思います。

ということで、今日はsyuさんからご質問をいただきました。
自信を持てない後半に生き生きと自信を持って働いてほしい。そのための着眼点ということで、関わる人と登山計画を一緒に立てて、安心してお山に登りましょう
そんな話をさせていただきました。
syuさん、ご質問ありがとうございます。
syuさんと後輩さんとの関わりを心から応援しています。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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