#452 問題は解決できるかどうかで考えない
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、女性活躍2.0に欠かせない、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
組織が本気で取り組みたくなる『女性活躍 2.0』
今週も一週間がスタートし、新しいタイトルコールを使わせていただいてます。
企画、byリナちゃんです。
『女性活躍2.0』というキーワードを使わせていただいているのですけれども、こんなふうに定義をしてみました。
「1.0」は、一言で言うと、「支援的な女性活躍」。
「女性は、育児とか介護とかを担わなきゃいけなくて大変だと思うので、いろいろサポートしてあげなきゃいけないですよね。」これが紙片的な発想ですし、なので打ち手としても、「じゃあ女性に何してあげる？」もしくは、「女性に何してもらう？」これが1.0的女性活躍だとしたら、「2.0」はどんなものなのか？
私たちは、女性を含む多様な人材から最高のパフォーマンスを引き出せる仕事のやり方や組織作りをしていこう。
そして、変わるのは、女性だけじゃなくて、全員総変化。
こんな定義を「2.0」にはしたいなと思っています。
じゃあ、このロジックでいくと、育休はどう考えられるか。
ここで必要なのは、復職の不安解消ではなくて、不安解消だと、マイナスがあって、だからそれをゼロに近づける必要がある、ハンディを埋めるみたいな発想になっちゃうので、そうじゃなくて、これがない場合よりも、あった方がバリューが上がる、ゼロをプラスに、こういう機会として見ていこうよみたいな考えも「2.0」という定義によって成り立つのかなって思っています。
この「2.0」的発想を、私たちが言うだけじゃなくて、ぜひ社会や企業に向けて発信していきたいなと思っていまして、今週はそんな広報キャンペーンも組んでおります。
『女性活躍2.0』こういった発信やキーワードに関心があるという方のためのイベントを、実は来週企画しておりますので、オンラインセミナーですが、面白そうだなと思う方、ぜひお越しいただきたいと思います。
リンクを放送に貼っておきますね。
問題解決に向き合う時のスタンス
タイトルコールに込めた熱い想いの方が、先行しちゃったのですけれども、今日の本題は別のところにあります。
最近、常々思うのですけれども、私も含めて、みんな毎日いろんな問題に向き合ってますよね。
私自身もそうですし、そういった問題を抱える方の”壁打ち”をさせていただくこともあるのですけれども、例えば、チャレンジングな事業目標だったり、今まで何人も諦めてきた業務改善を進めなきゃいけないとか、自分にとって未知の両立のステージに踏み込まなきゃいけない。もしくは、初めてチームリーダーという役割を担う。
本当にいろんな問題に向き合って、でも一方で、それが大変かというと、仕事って問題解決の積み重ねだなって思います。
仕事だけじゃなくて、人生そのものがって感じですかね。
今日の放送で考えたいなと思ったのは、問題解決に向き合う時のスタンス、皆さんはどんなスタンスで向き合ってますか？
何が言いたいのかですが、その問題を自分が解決できるかどうかで考えていないか？
ここを一緒に考えたいなと思います。
「問題解決に向き合うのだから、それは解決できるかどうか考えるでしょう」って思うかもしれないですよね。
でも、今、着手時点で解決できるかどうか分からない、パッと解決が思い浮かぶような、そんな簡単な問題ばかりではないというのが、たぶん増えているんじゃないかなと思います。
そんなときどうする？
これが今日の放送で取り上げたいなと思ったテーマです。
例えば、イメージしてみると、カーナビが分かりやすいかなと思ったのですけれども、カーナビで目的地に行く場合って、まず目的地が決まり、入力すると、それに最適なルートが提示されて、かつ車で向かうわけですから、「ガソリンは満タンかな？」とか、「ドライブ技術は十分かな？」これが全部揃うと、安心してスタートができるじゃないですか。
目的地も見えているし、ルートも明確だし、確実にそこに行けるという自信があるのが、おそらく、「着手前から解決できるとある程度見えている問題」のケースかなと思います。
一方で、例えば、目的地がなかなか決まっていないとか、あっちの方というのは分かるけれども、目的地も明確に見え切っていないし、どういうルートを通れば、適切にそこに向かえるのか全然分かっていないし、ガソリンも少ないし、初心者マークを貼ってて、全然そこに行ける気がしない。不安で仕方がない。
これが、「スタート地点で自分で解決できるかどうか分からない問題に向き合う」のイメージに近いのかなと思います。
これは、不安で仕方がないですよね。
どこか分からないし、行き方が分からないし、行けるかどうかも分からない。
スタート地点で自分で解決できるかどうか分からない問題に向き合うとき
こういうケースにどういうスタンスで向き合う？というのが、最初のお題なのですけれども。
経験がない、答えがない、自分にできるか分からないという場合は、自然と頭の中にこういう考えが浮かんでくるんですよ。
「自分にはきっと無理だわ」、「これをやると周りに迷惑かけちゃうわ」、さらに「××だから難しい」いろんなことを考えちゃうんですよね。
そうなってくると大概、ちょっと諦めるか、めっちゃモチベーションが下がるか、心が折れそうになるか。
こういうことが起こりがちなのかなと思います。
こういうスパイラルって結構しんどいですよね。
私は、このスパイラルの原因が、問題が難しすぎることというよりも、その問題を自分が解決できるかどうかで考えちゃうことじゃないかなと思います。
「問題解決って言ってたから、それは解決できるかどうかで考えるでしょう」って思いますよね。
思うのですけれども、解決できるかどうかよりも、解決に向けたアクションをしているかどうか？
こっちで考えた方が、気持ちもヘルシーだし、翻って、問題解決に向かって、着実な歩みをしていけるのかなと、私は思います。
1ミリでも前に進めばいい
着手時点で解決がすぐ見通せるような、そんな簡単な問題ばかりじゃないんですよね。
そういう状況下で、一個一個を「これは自分に解決できるのか？」を考えて、かつ「解決できる確信が持てないと踏み出せない」となっちゃうと、なかなかいろんなことが前に進めなくなっちゃうので、「解決する」じゃなくて、「解決すべく動き出す」。
それで1ミリでも前に進めばいい。
そう考えた方がいいかなと思います。
とにかく避けたいことは、解決できるかどうかで考えちゃって、解決できるという見通しが立てないと、諦めちゃうこと。
もしくは、気持ちが下がっちゃうこと。
そうじゃなくて、カーナビでいくと、1ミリでも車を前に進められたら、それでいい。
1ミリでも車を前に進めるというのは、解決すべく動いていればいい。
こう考えて、私はいいと思います。
解決すべく動こうと思うと、最終目的地までのルートは分からないけれども、まず一番手前に小さい経過点を設計して、「ここまで行ってみようか？」みたいな動き方ができるかもしれないですし、そこまで動いたときに、まず「そこまで動いた」という経験値ができて、次の経過点を設計できるかもしれない。
もしくは、「向こうに行ったことのある人に聞いてみよう」とか、「同じ車に、違う強みを持った人に乗ってもらおう」とか。
解決できるかどうかで考えちゃうと、なかなか閃かなかったことが、「解決すべく動き出そう、1ミリでも前に進めがいいじゃん」と思うと、スタンスの違いによって、出てくるアイデアだとか、そこで起こせるアクションが、びっくりするぐらい変わってくるんじゃないかなと思っています。
問題は解決できるかどうかで考えない
私も含めて、いろんなお題を引き受けたときに、つい、自分にできるかどうかを考えちゃう傾向って、結構根深く私たちの中にあるかと思います。
できるかできないかで判断しちゃう。
そうじゃなくて、そっちに向かって動き出す。
1ミリでも前に進めばいいよ。
1ミリ前に進んだという実感も、自分で気付いてあげないと、1ミリ前に進んだ手応えが持てませんので、向こうに向かって歩き出して、1ミリ進んだなという手応えを、自分で一つ一つ積み重ねてあげるというのがいいんじゃないかなと思います。
ちょっと抽象的な話だったかもしれないですが、いろんな相談を受けたり、”壁打ち”をする中で、私が最近考えたことということで、お聴きいただければと思いました。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子（おだぎともこ）です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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