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#225 「環境さえ変われば」で見えなくなるもの

今日はですね、「環境さえ変われば」こう思っちゃうことありませんか?
私はめちゃくちゃ思うことがあります。
もちろん、環境の影響ってあるのですけれども、ただ、「環境さえ変われば」と、盲目的に思い込んじゃうと、見えなくなるものがあるんじゃないか、そんなことを考えてみましたので、これを皆さんと共有できたらなって思います。

「環境さえ変われば」で見えなくなるもの

ちなみに「環境さえ変えれば」と、私自身もついつい無意識的に思っちゃうことがありますし、よく相談をいただくんですよね。
今の環境を変えたいという相談や転職したい、こんな形の相談です。
もちろん、今後のキャリアを真剣に考えるというのは、めちゃくちゃ大賛成ですし、応援します。
転職についても、その考えは否定しないのですけれども、環境の影響を過剰に見積もっちゃうと危険なこともあるなと思いまして、そんな話をちょっと徒然にできればと思っています。
環境の影響って、私たちが仕事したり、毎日生活する中でめっちゃ大きいじゃないですか。
この話は、「環境のせいか、環境のせいでないかどちらですか?」という話をしたいのではなくて、さっき言ったように、環境次第という盲目的な考え方に私たちが陥らないように、冷静に客観的に考えられるようになりたいなと、そんな思いを込めてです。

環境以外の要因と自分自身の可能性や課題はないか

では、この「環境さえ変われば」って思い込みに囚われすぎちゃうと、見えなくなるものってなんだろう?ここから考えてみたいと思います。
私はですね、環境以外の要因と自分自身の可能性や課題、これが見えなくなっちゃうんじゃないかなと思ってます。

例えばの例で考えてみると想像しやすいと思うので、一緒に妄想してみましょう。
例えば、今の職場ではやりがいを感じられないので転職したい。
こういうケースがあるとするじゃないですか。
もちろん自分なりの根拠がありますよね。
例えば、自分なりの理由、環境に課題感を持っている。
じゃあ、具体的にどんな?
例えば、若手に機会を与えてくれない職場なんだよね。だから、ここにいては成長できない。
他には、上司に話を聞く姿勢がないんだよね。なので、ここでは信頼関係を築くのが難しい。
他には、例えば、長時間労働が常態化していて、自分も残業が多い。このままだと両立が難しい。
こんな感じです。
これを考えてみると、一見、客観的に環境を評価して、課題を洗い出しているように見えますよね。
今回の目的は、これで見えなくなっちゃってるものがないかというところなので、その環境以外の要因はないか
あと、見失っちゃっている自分の可能性や課題はないか
これについて、あえて一歩踏み込んで考えてみるっていう感じですね。
例えば、若手に機会を与えないので、ここにいては成長できない。
機会を求めましたっけ?私はチャレンジしたかな?もしかして待ってただけじゃないかな?みたいな。
機会が得られるためのスキルを磨いた?しかもそれを発信してみた?こんな感じで自問できると、もちろん若手に機会を与えないという環境はありつつも、自分側にもまだできる工夫、これがあるんじゃないか?そんなふうに考えられそうですね。

次に、上司に話を聞く姿勢がないので、ここでは信頼関係を築くのが難しい。
ここもあえてクエスチョンを投げ込んでみると、上司とちゃんと対話をしたことありましたっけ?上司が自分のことを察してくれるのを待っちゃっていないだろうか?自分の思いを上司に話したことある?一方で、上司に対して自分自身が関心を持って、その考えをちゃんと聞いたことあったっけ?
こんなふうに考えられるかもしれない。

さらに、長時間労働が常態化して、自分の残業が多くて、このままだと両立が難しい。
これについてもあえて踏み込みますけれども、こういうもんだと思って受け入れちゃってない?自分自身の時間当たりの生産性って、今適切なパフォーマンスを出していましたっけ?私自身も時間でなんとかやり抜くっていう働き方や仕事のやり方しかしてなくない?
こんな感じで考えられることもないかな。

環境及び自分という両軸で考えてみる

こういう可能性を、盲目的に「環境がいまいち」だと考えちゃうことで、見えなくなっちゃってないかな。
さらにですね、脳というのは、私たちの完全なる味方ですので、環境がいまいちで転職したいなって考えだすと、脳がですね、さらにもっともらしい理由を探し出してきてくれるんですよ、勝手に。
例えば、どんな理由かというと、他にやりたいことがあった。
こんな感じですかね。
この話はもちろん、転職の是非を議論する話ではなくて、要は、環境要因だけに目を向けたまま、他の可能性を考えなかった場合にどうなるかというのを冷静に考えたいということなので、例えば、このケースで、「環境がいまいちだから」、この考えに囚われたまま転職するとどうなるか?
たぶん、動いた先でもすごく受け身で、対話を自分から持ちかけようとしないスタイルで、周囲の評価ばかりに走っちゃうかもしれない。
すぐに仕事を抱え込んで、移った先でもキャパオーバーになってしまうかもしれない。
なので、結局環境次第だと思って動いたはずなのに、状況の再現になってしまう可能性が大いにあるんじゃないかなって思うんですよね。
こういう事って、防ぎたいじゃないですか。
なので、環境以外の要因がないかな?自分の可能性と課題って、一方でどんなことが言えそうだろうか?これを環境とセットでバランスよく考えていく、こういうことができるといいよね。
そんなふうに思う今日この頃です。

なんでこんな話をするのか、私も「あー、環境がこうだったらな」と思うことが日々たくさんあるんですよ。
自分のことを完全に棚上げして。
「あー、環境がこうだったらな」って思ったときに、さらに思うのはですね、「まー、環境は仕方がないよね、自分がどんなに頑張っても、力が及ばないことってたくさんあるじゃん」こんなふうに考えながら、自分慰めモードに入っちゃうんですよね。
「ちょっと待ってよ」と冷静に考えると、今のこの状況って、全部環境のせいだったっけ?
考える余地があるんですよ。
さらに、さっき「自分がどんなに頑張っても、力が及ばないこと」っておっしゃいましたけれども、「どんなに頑張っても」っていうほど、すでにやりましたっけ?まだまだやりきってないんですよね。
さらに、冷静に考えると、「あー、環境がこうだったらな」この考えでは何も変わらないっていうことを私たちは知ってるんですよね。
なので、一度囚われそうになったら、立ち止まって、「いや待てよ」と。
「今できる事ってないかな?」、「他にやれることないかな?」、「違う見方ができないかな」。
もしかしたら環境のせいじゃなくて、自分が何か影響しちゃってない?
こんなふうに考えることができると、状況を客観的に把握して、かつ環境及び自分という両軸で、バランス良く必要な打ち手だとか、今後の戦略や方向性を考えながら、歩みを止めずに工夫していくことができるのかな。
しいては、そこで経験したことや実践した工夫が自信になって、環境はまだまだ変えていける。そんなマインドによって、同じ景色が違った形で見えるようになったり、また毎日の仕事の楽しさというものが実感できるようになってくるのかな、そんなふうに思っております。

今日がいい日かどうかは自分で決める

今日の放送は、たまに「もう環境のせいで」って思っちゃう自分への喝もそうですし、同じように「環境がもうちょっと」って考える相談をたくさんいただきますので、そんな悩める同士と一緒に頑張っていけたらいいなと思いながら、放送させていただきました。

ちなみにですね、私は毎回放送の最後で、「今日も一日良い日にしましょう」って言うのですけれども、これも実はそんなメッセージが込められているんですよね。
「今日も一日良い日だったらいいな」これはもう完全に環境依存じゃないですか。「良い日かどうかは今日次第」みたいな感じになっちゃうのですけれども、良い日になるかどうかというのは、自分で決められるんだよ、できるんだよ。
そういうメッセージを日々聴いてくださる方ともシェアしたいし、自分自身にも朝そう言って、「よっしゃ、良い日にしたる」みたいな感じで、一日を送れたらいいなと思いながら使わせていただいているのでした。
ありがとうございます。
それでは皆さん、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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