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#9 キャリアビジョンを描けない人がまずは考えたいこと

今日は、今週火曜日に取り上げた「キャリアビジョン」について、こんなコメントをいただきましたので、別の切り口で「キャリアビジョン」をもう一度考えてみたいと思います。BUBU_Tさんからのコメントです。

子どもの手が離れてきたので、ずっと専業主婦だったのですが、もう一度働いてみようかなと考えています。
ブランクが長いので、キャリアビジョン・自分がどうありたいか?から考えることがなかなかできません。
ブランクがあるけどやれそうな仕事をついつい探してしまいます。
こんな私でもキャリアビジョンを描くことはできるでしょうか。

キャリアビジョンを描かないといけないという思い込みを捨てる

1つは、もちろんビジョンは大事なんですけれども、いきなりキャリアビジョンを考えなくても良いと思っています。
むしろ、キャリアビジョンを考えなくてはならないという、この思い込みから自由になっていただきたいなと思いました。

結局、キャリアビジョンって、仕事をする自分をよく理解して行く中で描けるものかなと思っています。
仕事をしていく中で、どんなときに嬉しいと感じるか、どんな仕事にやりがいを感じる、いろんな仕事を実際にやっていく中で、自分の強みだとか、得意は何か、そこでの周囲との関わりの中で描けていくのがキャリアビジョンかなと思います。今、無理して考えなくていいと思います。
キャリアビジョンを今後考えていこうという、気付きが持てたっていうことをぜひポジティブに捉えていただけたらと思います。

どんな選択をしたら、イキイキと働けるのかを考える

2つ目は「どんな選択をしたら、イキイキと働けるか」を考えていただきたいなと思います。
イキイキと働くってだいぶ抽象的な言い方ですけれど、言い換えると「笑って仕事に行けること、仕事があったから私の人生ますます充実したと言えるような仕事」がイキイキと働くのイメージかなあと思います。

どんな選択をしたらイキイキと働けるのかを考えるってどういうことなのかということですけれど、仕事選びとか、会社選びみたいな大きな選択ももちろんイキイキと働くにつながると思うんですけれど。
私が思うのは大きな選択だけではなく、日々の1つ1つの出来事への向き合い方をイキイキと働くことにつながるように選択して行くことが大事じゃないかなと思ってます。

具体的には、仕事始めるじゃないですか、まだ馴染みのない会社に出社する、そこでの仲間と一緒に仕事をするっていうステージがあると思うんですけれど。そういった時に不安な顔をしながらオフィスに入って行くのか、それとも笑って入るのか、オフィスに入るっていう出来事に対しての選択肢ですよね。
あとは、経験のない仕事に取り組むことになったときに、私にはできない、私には無理だって考えながら引き受けるのか、それとも出来るようになりたい、もしくわやってみようと思いながら引き受けるのか、これも選択ですよね。
そして、この仕事は私のやりたかった仕事ではないと感じるような仕事を任されたときも、やりたかった仕事ではないと思いながら取り組むのか、それとも面白くできないか工夫してみようと思って取り組むのか、こういうの出来事への向き合い方を選択しながら、選んでいることだと思います。

その1つ1つの小さな毎日の選択を、どう選択したらイキイキと働くことに繋がるのか、笑って仕事を続けられるのか、それともこの仕事があったから私の人生ますます楽しくなったって言えることにつながるのかっていうのが、結局大きな選択だけではなくて、日々の小さな出来事への向き合い方の選択の積み重ねなのかなと思っています。

こういった選択がつくっていくものが、キャリアビジョンにもつながっていくと思うんですけれど、自分は仕事の中で何が満たされるとより嬉しいのかっていう中に、成長実感とか貢献みたいなワードも入ってきて、想像するよりももっと広く大きな視点でキャリアビジョンを考えられるようになると思います。こういった経験や実感を蓄積した先に、キャリアビジョンが描けるものかなと思っています。

ブランクがハンディだと考えてしまう人へアドバイス

最後に1つアドバイスをさせてください。
BUBU_Tさんがこれから新しい仕事を見つけていく予定とのことですが、コメントの中で働いていない期間のことをブランクって書いて頂いてます。でもこれって、ブランクではなくて事情だと思います。

BUBU_Tさんの事情が、たまたましばらく仕事を離れている期間があったというだけで、別にブランクではないと思います。いろんな事情をみんなかえていますので、事情そのものはハンディにならない、そんな風に思っていただければと思います。

そして、採用する側、面接する側の企業も、事情そのものではなくて、その事情に向き合う姿勢というのを結構見てるんですね。
例えば、働いていない期間があるっていうことそのものは見てなくて、その期間を持ってますけど、どんな姿勢で次の仕事に向き合おうとしているのか、「ブランクがあって心配です」っておっしゃるだけなのか、それとも「事情を抱えいるけども、その分早く仕事を覚えられるよう工夫します。」って言えたり、「家族の理解と協力を事前に取り付けられるようあの調整を図っています。」と言えるのか。

これが事情そのものはハンディではなくて、その事情に向き合う姿勢をきちんと企業は見ているよっていうそんなところ考えおいていただくと、すごくいいんじゃないかなと思いました。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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