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#1172 相手に問題を伝え、改善を促したい場合の動き方

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

わが家のフクちゃんは換毛期です

今日は火曜日です。
ちょっと余談なんですけれども、5月6月という時期は、ワンコ、特に柴犬を飼っている人たちにとっては、なかなか悩ましい季節なんですね。
何かというと、毛が生え変わる換毛期に該当しまして、知らないうちは私も全然想像がつかなかったんですけど、全身の毛が抜けて生え変わるんですよ。
皆さん、想像してみてください。
目の前にむくむくの柴犬がいたとして、厚さ2cmにわたって全身の毛が順次抜けていくんですよね。
もちろんブラッシングなんかもするんですけど、そんなんじゃ全然追いつかないぐらい、無限ループで、ふわふわふわふわふわ毛が抜けていくんですよね。
週末に私と次女ちゃんと協力して、わが家の愛犬柴犬保護犬のフクちゃん、最近は通称「チャンフク」ですけど、毛まみれになりながら、チャンフクのブラッシングをしたところ、ほぼもう一頭分の毛をかき集めることができました。
そういう意味で、本当に達成感のある週末だったなと思います。
そんな達成感を聴かせるなよ、ぐらいの話だと思うんですけど、皆さんの最近の達成感はなんでしたか?

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本題に入る前に、昨日「そうだ、お伝えしなきゃ」と思っていて、忘れていたことがありますので、今日はお伝えさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

チームメンバーに対する気持ちの伝え方についてのお悩み

今日の放送は、質問ボックスにいただいたご質問を取り上げてお届けしたいと思います。
今日のご質問は、ユタカさんからいただきました。
ユタカさん、いつもありがとうございます。
読みます。

【いつも仕事について多くの示唆に富む配信をありがとうございます。
先日の配信で、行動で示す前に気持ちを伝えていいということについて話をされていましたが、チームメンバーに対する気持ちの伝え方について悩んでいます。
約3カ月前に異動してきたベテランの男性なのですが、積極的に仕事を学ぼうとする意欲が感じられず、仕事をこなすスピードがない、仕事でのミスが多いなど、成長が感じられません。
「人事異動があったときは非常事態」という話を以前の配信で小田木さんがされていましたが、これでは非常事態がいつまでも続きそうです。
何回言っても行動が変わるものではない、人には人の事情があると思えばいいのかもしれませんが、チームメンバーにも、異動をして来た人に不満を持っている人もいると感じられ、自分の現状に対するモヤモヤした気持ちにフタをするのは良くないと思っています。
このような方に対してどのように自分の現状に対する気持ちを伝えたらいいのでしょうか?】

というご質問です。
ユタカさん、ありがとうございます。
改めて質問のポイントですけれども、チームメンバーに対する気持ちの伝え方について悩んでいる。3カ月前に異動してきたベテランの男性メンバーが、なかなか仕事を円滑に進められずを困っている。このままで変わる気もしない。他のメンバーが不満を持つのも心配だし、自分もモヤモヤするので、気持ちにフタをしたくない。どうやって自分の気持ちを伝えるのがいいか?という、こんなお題をいただきました。
ユタカさん、毎日頑張ってますね。一緒に考えてみたいと思います。

伝えたい気持ちは分かる。だからこそ、どう伝えるのがいいか、情報を集めよう

きっと今、「このままじゃだめだ」「やっぱりちゃんと伝えなきゃ」「メンバーのためにも、チームのためにも、ちゃんと言わなきゃ」きっとそんな気持ちを大いに抱えていらっしゃるのかなと思いまして、もちろん伝えていく必要があると思うんですけど、今日の放送のポイントはどこにあるかなというところでいくと、ユタカさんのおっしゃる通り、伝え方ですよね。

じゃあ、どう伝えるのかというところなんですけれども、ここについて今日のポイントは、どう伝えるのがいいか情報を集めよう
これだと思います。
「ええ?」と思われたかもしれないですね。
どう伝えるのがいいかアドバイスをくださいと言ってるのに、どう伝えるのがいいか情報を集めようと返ってくる、私もユタカさんの立場でも「ええ?」と思うかもしれないですけど、ここで大事なのは伝えることじゃなくて本人にちゃんと伝わるということなんですよね。
もちろんユタカさんにとっても伝えることが目的ではなくて、伝えた結果、ちゃんと本人に伝わって、何か状況が前進するというのが目的だと思いますので、そういう意味で、伝えることが目的ではなく、伝わったという状態を作ることをめざして、今、一生懸命考えられてるんだなと思います。
じゃあ、どうやったら「自分が言いたいことが言えて、すっきりしました」ではなくて、相手に少しでも拾ってもらえる、耳を傾けてもらえる伝え方をするのかですけれども、それに必要なのがどう伝えるのがいいか情報を集めるということだと思います。

聴いた情報によって伝え方が全然変わってくる

もしご質問に書いていただいた情報がすべてであれば、たぶん今の情報だけだと伝え方に迷いますよね。
もしもこれだけだとしたら、どんな人でも、どう伝えたら目の前の相手に伝わるのか、たぶん判断はできないと思います。
なので、情報を集めるというのが、どうやって伝えたら目の前のこの人に一番伝わるだろうかを判断する、考えるための情報収集になりまして、じゃあほしい情報って何?ここについて考えてみましょう。
仮に、このご質問に出てくる方がAさんだとしますよ。
ほしい情報というのは、メンバーAさんがどんな人なのかの情報がもっとほしい、こういうことかなと思います。

じゃあどこから集めるのか?
その一は、周囲から集める
これはすぐ頭に思い浮かびますね。
例えば、異動されてきたということなので、前の部署ではどうだったのか?ですよね。前の部署ではどんな仕事やってたんだろうとか、どんなふうに周囲と関わって仕事をしていたんだろうとか、もしくは前の部署でも同じような課題を抱えていたのか、それともその時にはなかったのか。
この辺は例えば、以前の上司とか、ここまで仕事で関わった方なんかに聴くと、いったんその方の見立てにはなると思うんですけれども、今より少なくとも情報というのは得られるんじゃないかなと思います。
もともとそういう傾向があるのか、それとも異動によってそうなったのかによって、たぶん伝え方が全然変わっていきますよね。
なので、どこから集めるのかその一は、周囲から集める。

どこから集めるのかその二は、本人から集める。
つまり、伝える前に本人に聴く
これがめっちゃ大事だと思います。
聴いてから伝える。聴くことによって適切な伝え方を選ぶ、判断する。それができるのが、本人から集めるということだと思います。
なので、伝えるんだけれども、伝える前に一回聴いてみよう。
もしかしたら十分聴いているかもしれないですけど、そこがポイントになると思います。
ほしいのは、Aさんは今のこの状況をどう見ているのか?
ここがなしでは伝え方は決められないと思うので、Aさんが見ている景色、Aさんが今の状況をどうとらえているのかを集めていくのが、本人から聴くことだと思います。
例えば、ちゃんと聴いてみたら、「自分も聞きたいなと思っているんですけど、なかなか年下のメンバーに聞けないんですよね」と言うかもしれないし、もしくは例えば、「そもそも異動に納得してない、なんで自分が異動するのか全然納得してない」と思っているのかもしれないし、もしくは「この仕事をなんでやるのか意味が見えない、だからやる気が起きない」と言うのかもしれないし、「自分の得意なことじゃない」と言うかもしれないし、Aさん自身が「え?何か今、問題があります?」みたいな感じで、今に問題があると思っていないというケースもあると思いますよね。
今、適当にあげましたけれども、このどれかによっても全然伝え方が変わってくると思うので、やっぱりここの情報がほしいんだと思います。

自分だったら、どんな時に話してもいいと思うか考えてみましょう

ここで皆さんと一緒に考えたいのが、こういうことってどうしたら相手が言ってくれるのか、もし自分が聴いたとして、本当に聴きたいことがどうしたら聴けるのか、ここが結構ポイントになりますよね。
そんな時はちょっと立場を変えてみましょう
自分だったらどういうときにこの人になら話してもいいとか、ここでなら伝えてみようという気持ちになるか、これが想像できると、聴くにしても、どうやって関わって聴いていくかというところの、いろんなヒントがここにあるんじゃないかなと思います。
自分だったら、どんな時に話していいとか、伝えてみようと思うか。

まず一つ、考えられるとしたら、相手が自分のことを考えてくれているなと感じた時には、話してみようと思いますよね。
関係性や信頼関係を作るのに時間は一定必要になりますので、もしかしたら今すぐこれは使えない可能性がある。
でも他にもあるので安心してください。

一つは、不利にならなそうだなと思ったら話すということもありますよね。
例えば、会社の中だと、下手なことを言って評価が下がっちゃったら嫌だな、と誰しもが思うじゃないですか。
ということは、「評価されないよ」とか「言うことで不利にはならないよ」という安心感が感じられたら、たぶん伝えてみようという気持ちになりますよね。
そこを糸口にして、聴いてみよう、伝えてもらおうと思ったら、「別に評価の面談じゃないから安心して」とちゃんと言うかもしれないし、「状況を少しでも改善させたいと思っているから聴いているんだよ」と言えば、不利にはならなそうだなと思っているかもしれないですよね。

あとはこれと対かもしれないですけど、自分にとって利になりそうだと思うと、やっぱり人は話してくれますよね。
何か変わるかもしれないとか、期待が持てそうだと思った時にも、話してくれる。

なので、自分のことを考えてくれていると思うか、もしくは不利にならなそうって安心して話すか、もしくは利になりそうだと期待して話すか、このどれかで話せるように聴いていくというのがポイントになるかなと思います。
そうしたら、どう伝えたら伝わるかがたぶん今よりぐっと見えると思いますので、ここでたぶんユタカさんがやりたいと思っている自分の気持ちや状況をちゃんと伝えるということが、成立していくんじゃないかなと思います。
もしかしたら「うわ、回りくどい」とか「面倒くさい」と思うかもしれないですけど、私の経験からいくと、これはやらないよりもやったほうが圧倒的に全体のスピードは上がりますので、ぜひ聴いてから伝えるということをおすすめしたいと思います。

その上でのアドバイスですけれども、一方で本当に難しい方とか、本当に難しいケースもあると思うので、その際には、自分、もしくは自分たちのチームだけで、抱えないようにすることも大事だと思いますので、その際は上司に共有したり、相談してみてください。

過去放送紹介

最後に、そんなユタカさん、もしくはご質問をくださったユタカさんと同じような課題感を持っている方におすすめの過去放送がありますので、こちらも紹介しておきたいと思います。
#1079 チームで決めたルールを守れない人、どうしたらいい?というお悩み』タイトルの放送なんですけど、ちょっとタイトルからは分かりにくいんですけど、つい私たちは問題のあるほうばっかりを見てしまうので、頭の中のAさんの比率をどうやって下げるかについて放送をお届けしていますので、もし同じような課題感があるという方は、こちらもハシゴをして聴いていただければと思います。
チャプターにリンクを貼っておきます。

ユタカさん、ご質問ありがとうございます。
心から応援しています。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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