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#1037 自分を縛るものから自由になろう(映画「バービー」感想)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日の放送は、私が先週の3連休に家族と一緒に見まして、これ、めっちゃいいなって思った映画がありましたので、そんな映画話をシェアさせていただきたいなと思います。
ぶっちゃけ子どもが見たいと言ったので、全然期待せずに見たんですけど、「何これ?すげえいいじゃん」と、本当に明るく笑って見られるし、でもめっちゃ考えさせられるし、最後はなんか力をもらえる、そんな映画に出会いましたので、感想のレベルですけれども、小田木所感を皆さんに共有させていただこうかなと思います。

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本題に入る前にお知らせです。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

映画「バービー」を見て

最近、見ておもしろかった映画なんですけれども、これは映画『バービー』なんですよね。
すでに劇場公開は終わっていますので、私もAmazonのレンタルで借りました。
家族でなんか映画を見ようかという話の中で、子どもたちがこれを見てみたいなと言ってセレクトされたのが、映画『バービー』だったんですけど、ぶっちゃけ私は見る前は、全然期待していませんでした。
予告とかは見たことがあるなと思ったんですけど、そのときは、「ふーん、こういう映画があるのね」ぐらいな感じだったんですよね。
子どもが見たいと言うので、まあいいよぐらいな感じで、夫も含めて家族4人で見たんですけど、まず純粋におもしろかったですね。
ユーモアと皮肉がたっぷりで、本当に明るく笑って見られる映画でした。
でも、すごい大事なことを考えさせてくれるんですよ。
最後は、私も頑張ろうみたいな感じで力をもらえる。
もう一つ、私は、「これを娘と一緒に見られて良かったな」と思った側面もあり、純粋におもしろいので家族で安心して見られるし、そして大人にとってもおもしろい、すごくいい映画だなって思いました。
映画『バービー』といえば、コンテンツ自体がというよりも、映画『バービー』のSNSのアカウントがちょっと炎上するみたいなこともありましたけれども、本当に作品はちゃんといい作品だったなと思います。

ちなみに皆さん、昔、バービー人形を持っていらっしゃいましたでしょうか?
男性の場合は、家族とか身近な人が持っていたということもあるかもしれないですけど、私はバービー人形を持っていたんですよね。リカちゃんじゃなくて、バービー人形だったんですよ。
私の場合は、自分でほしがっていうよりも、プレゼントでいただいて、あんまり人形遊びをするタイプでもなかったので、どっちかというと、弟たちが持っているウルトラマンのフィギュアと一緒に、対戦やごっこ遊びの一つの登場人物にさせられたみたいなのが、わが家のバービーちゃんだったんですけれども、持っていたんですよ。
金髪で青い目で、今、振り返っても、そんなバカなって言うぐらい、すごい体形をしているんですよね。

女子はなんにでもなれる

この作品の中にもありましたけれども、バービー人形って世界中ですごい人気を博してきたけれども、どんな影響を社会に与えてきたかというと、一つは、女子はなんにでもなれる
リカちゃんもそうだと思うんですけど、バービー人形って、職業別にいろんなスタイルのバービーが存在したのを覚えていますか?
定番のバービーもいるし、例えば、警察官がいたり、研究者がいたり、裁判官がいたり、映画の中では大統領版バービーみたいなものも出てきたりして、それが女子はなんにでもなれるという、そういった可能性を広げたと言われているようです。

ルッキズムの象徴

もう一つの側面は、ルッキズムの象徴なんていう見方もされてきているんですよね。
青い目、白い肌、金髪、めちゃくちゃ長い脚、ハイヒール。これが画一的な美しさだとか、見た目第一主義を押し付けてきたんじゃないか?みたいな、そういった側面も含めて、ちゃんと映画の中で扱われてるんですよ。
この映画を見てないよという方も多いと思いますので、私がネタバレにならない程度のざっくりどんな映画か、たしかに『バービー』というタイトルと、ピンクのアイコンの看板だけで分からないな、伝わらないなと思いますので、私のつたない概要をお伝えできればと思うんですけど、一つは、バービーランドという世界と、その中で暮らすバービーたちが、一つの舞台なんですよね。
完璧な世界と、悩みのない私たち。
バービーハウスで暮らして、毎日、かわいい洋服を身につけて、周囲の友人や同じバービーランドで暮らすバービーたちと、「ハーイ、バービー」と声をかけ合いながら、毎日、遊んでパーティーを繰り返すという。
このバービーランドと、その中でのバービー。完璧な世界と、悩みのない私たち。
こういうステージが一つあって、もう一つ、人間世界というか、リアルワールドも並行して描かれるんですよね。
そこで出てくるのが、昔、バービーで遊んでいたグロリアという女性なんですけど、バービーが大好きで、バービーに憧れながら大人になり、仕事を選択し、今の生活をしているんですけど、このリアルワールドのグロリアがたぶん40歳ぐらいで、ほぼ同年代みたいな感じですけど、まず仕事がうまくいかない。思い描いていたのと違う。そして家庭を持ったけれども、思春期の娘とうまくいかない。
本当に他人とは思えないグロリアと、それを取り巻く環境があり、そしてもう一つのキーが、バービーのボーイフレンドのケンなんですよね。
バービーランドの登場人物の一人なんですけど、皆さん、バービーのボーイフレンドという設定の人形のケンを覚えていますか?
リカちゃんにもボーイフレンド的な人形がいましたよね。
人形の世界では、あくまでボーイフレンドって、メイン人形の添え物じゃないですか。
映画の中でも、バービーを取り巻く洋服とかアクセサリーとか、それとほぼ並列の添え物としてのケンが描かれていて、バービーもケンを尊重しないし、ケンもバービーに好かれる以外のアイデンティティがない。こういう設定で描かれながら、そんなケンがバービーと一緒にリアルワールドに行ったときに、「男性にも、もっとめちゃくちゃ可能性があるじゃん。男性中心社会を作ろう」こう考えたことが、全体の物語を動かしていくという、そんな側面から展開されるストーリーなんです。

自分を縛るものから自由になろう

詳しくは、ぜひ映画を見ていただきたいんですけれども、私的にすごくいいなって思ったシーンがあって、それが何かというと、洗脳からの解放、ここだったなって思います。
あらすじだけを聞くと、男性社会の批判か?とか、男VS女なのか?とか、思うかもしれないですけど、全然そんなんじゃないので、その点も含めて、安心して見ていただければなと思います。
洗脳からの解放というのは、ここから完全に小田木所感ですので、「小田木さんはそんなふうに思ったのね」と思いながら聴いていただければと思うんですけど、洗脳からの解放って、言い換えると、自分を縛るものから自由になろう。こういうメッセージのもと、グロリアが超いいスピーチをするんですよ。
本当に聴くだけで泣けちゃう。
実際に私は映画を見たあとで「ああ、いい映画だったな」と思いながら、この映画監督のインタビューみたいな記事をウェブで見たんですけど、ここでもシナリオにあるにもかかわらず、グロリアのスピーチにスタッフの男女も含めて、みんなが涙したって書いてあったので、そのぐらい私たちを縛るものから自由にしてくれる、なんか心が震える、それでいてリアリティのあるスピーチだったなと思います。

フルメッセージは、ぜひ映画で見ていただきたいと思うんですけど、例えばこんな感じです。
女でいるって、もはやムリゲーじゃない?こんな前提があるんですけれども、例えば、ちょっと体形が変わると、太ったと言われ、痩せすぎてもたたかれる。経済的に自立しろと言われ、お金を持ちすぎてもよく思われない。リーダーになれと言われて、一方で威張るなとたたかれる。母になれと言われて、一方で子育てを職場に持ち込むなとたたかれ、きれいでいろ、年をとるな、優しくあれ、そして周りに気配りをしろ。それができて当り前で、一方でできないとたたかれる。
こういったことを並べながら、最後に、私は自分を含め、女性たちが周りに好かれるために心をすり減らすのを見るのはもう疲れた
こんな感じのスピーチなんですよね。
本当にリアルで見てください。
とにかく自分を縛るものから自由になろう。女性だけじゃなくて、こんなグロリアのスピーチを聴きながら、例えば、男性であるケンも、周囲をまとめて引っ張ることをやってみたけれども、「これはちょっと僕には疲れるな」そんなことをボソッとつぶやくんですよね。
男性にも、「男だったらこうすべき」みたいなもので縛るものがいろいろあって、そういったものも含めて、自分を縛るものから自由になろう。こんなメッセージがガツンと込められ、それが分かったことで全てが解決するわけじゃないけれども、でも何が自分を縛っているのかを明確にしたり、確認することで、自分らしさを制約がなく探求できたり、そこに希望が生まれていく。
そんなメッセージが込められていたんじゃないかなと、私は感じました。
決してシリアスではなくて、全体を通じて本当に明るくておもしろくて、ユーモアで皮肉たっぷり、おもしろい作品だなと思いましたので、ちょっと気になるよという方、ぜひ見ていただけたらなと思います。
すでに見ましたという方、よかったら感想などをつぶやいていただけるとうれしいです。
私は、見たばっかりのほやほやですので、誰かとバービートークをしたいなという気持ちでおります。

今日は、最近、見た映画『バービー』よりということで、あくまで私の観点の小田木所感を共有させていただきました。

明日11日(木)夜は生放送配信★ライフイベントとキャリア対談

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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