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#632 メンバーから批判されても自分の方針を貫けますか?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、復職後のキャリアを支える一生もののスキルが得られるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートします。
皆さん、今週はどんな一週間になりそうですか。

私は実は、本日から約2年半か3年ぶりの東京出張に行ってまいります。
首都圏にお住まいの皆さん、お邪魔いたします。
仕事がほぼフルオンラインになって、仕事で遠出をする機会が皆無に近い生活をしておりましたので、外出って何を持っていけばいいんだっけ?新幹線の予約ってどうしたっけ?この辺の感覚がかなりポンコツになっている自覚があります。
今日は、夕方からサイボウズさんが主催される『サイボウズ式Meetup』イベントに登壇させていただきまして、もしも会場にいらっしゃるという方がいれば、ぜひ声をかけていただけると嬉しいなと思っています。

余談はこのぐらいにしまして、今日の放送テーマを共有したいと思います。
今日は、いただいたご質問に答える形で放送を進めたいと思うのですが、質問者は、はるちゃんさんです。
このVoicyリスナーに、"はるさん"という方もいらっしゃいますし、"はるちゃん"さんもいらっしゃいます。
今回は、はるちゃんの質問です。
はるちゃん、ありがとうございます。

批判を受けながらも仕事を進めるべきときとは?

【私は企業でマネージャーの役割を担っています。
マネージャーとしてまだまだひよっこで、マネージャーのスクール等にも通っております。
そこで学ぶ中で、必要ならば批判も覚悟してチャレンジすることが大事だと学び、自分ができていなかったことだと痛切に感じました。
さっそくその心得の通り、チームの目標達成に向けて少しチャレンジングな方針を掲げましたが、メンバーからは自分の方針に対し、批判まではいかないが、マイナスな意見もありました。
今までの私は、メンバーの意見に対し、全部納得してもらって進めようと思っていましたが、一方で、全員に納得してもらい、物事を進めるのは難しいと感じています。
できるだけ多くの人に納得してもらい、仕事を進めたいという気持ちがなかなか手放せないのですが、批判を受けながらも仕事を進めるべきときはどんなときでしょうか?
アドバイスをお願いします。】

こういったご質問ですね。
メンバーから批判をされても、正しいと思うことを推進できますか?
めげずに仕事ができますか?
まさにこんなことを私たちに問いかけてくれているかのような質問ですよね。

もう一度質問のポイントをまとめます。
マネージャーは、批判されても正しいと思ったことを進めることが大事だと学んだ。
一方で、頭では理解するが、実際に反対意見やマイナス意見が出るとひるんでしまう。理解されて進めたいという思いが手放せない。
最後に、批判されても自分の方針を貫くということに対してアドバイスがほしい。
これが今日のご質問です。
はるちゃん、ありがとうございます。

理解や納得するタイミングは相手によって違う

このテーマは、本当にあるなと思います。
そして私もまだまだ修行中だけれども、一緒に考えて思うところを共有したいと思います。
まず、どこから考えるかですが、メンバーの理解や納得を大事にしながら仕事を進めたい思いは、たぶんどんなリーダーも持っているんじゃないかと思います。
ただ、ここに私は一つ解釈を付け加える必要があると思いまして、それは何かというと、メンバーの理解や納得はとても大事です。とても大事なのですが、理解や納得するタイミングというのは、スタート・最初だけじゃないんですよね。かなりバラバラ。ケースバイケースです。
なので、一番最初のまだ何も始めてないスタートの段階での理解や納得を重視し過ぎちゃうと、そもそも物事を進められなくなるのは実際にあると思います。
これは、画一的な判断ができないんですよね。
なぜならば、相手によって理解や納得するタイミングは違うので。
なので、どのタイミングでの理解や納得を形成するのが、今の自分のチームにとって必要なのかというところは、都度判断が必要なテーマだなと思います。
相手によるというのはどういうことかというと、いろんなメンバーがいるじゃないですか。
メンバーが、今、何を見ているかとか、何に関心があったり、何を重視しているか、どんな経験があって、どれぐらいの目線で、どのぐらい遠くまで見ているか、これは一人一人全然違うんですよね。
これはメンバーの批判ではなくて、メンバーそれぞれに固有の状態があるという、あくまで尊重での話なのですが、例えば、リーダーが示した方針に批判的な意見が出たとして、その批判が本質を突いた批判であるケースもあれば、一方で、「私の仕事が増えるのは嫌なんですけど」とか、「今のやり方を変えるのは不安でストレスがあるんですけど」こういう批判だって当然あるんですよね。

「絶対にこれが必要だ」という、根拠・信念を持っているか


なので、結局メンバーのリアクションの中に答えはなくて、大事なのは、リーダーがどこまでその方針や打ち手に対して「絶対にこれが必要だ」という理由というか、根拠・信念を持っているかが、翻って、結局大事なんじゃないかなと思います。
つまり考えるべきは、メンバーから批判されたらどうしよう?ではなくて、なぜ今のチームにこれが必要なのかという根拠や、痛みを伴うけれども、やらなければならない理由、ここですよね。
この理由が、「上が言ってるから」とか、「会社が決めたことだから」こんな理由を示されても、メンバーは当然納得できないし、そんなリーダーに信頼して自分の活動やキャリアを任せようなんて、微塵も思わないわけですので、とにかく考えるべきは、批判が出てきたらどうしようというよりも、どうしてこの方針や打ち手である必要があるか、リーダーが「絶対にこれが大事だから」「最終的には絶対にみんなのためになるから」そう言える、理由や根拠をとにかく徹底してちゃんと持つ、ここに尽きるなと思います。

メンバーの反応はみんなを動かしていく上で必要な一時情報

じゃあ、メンバーの反応を無視していいかというと、メンバーの反応というのは、みんなを動かしていく上で必要な一時情報ですので、メンバーの反応そのものが、ゴールや目的を変える判断軸にはならないけれども、ただ、ことを前に進める上で、相手が見ている景色をきちんとリーダーが理解する重要な情報にはなるので、無視せずきちんと捉えることは、必要だと思います。

ちなみに、このテーマは過去の放送でもあったんですよね。
#554 リーダーが美味しいと思わないものをメンバーは食べない』こちらの過去放送ですが、この時にも質問者Aさんが、「リーダーを担うことになったけれども、事業部として必要なことと、メンバーがやりたいと思うことに、ずれやギャップが出た時にどうしますか?」こんな質問いただいて、一緒に考えたのが、この放送です。
このテーマに関心があったり、同じように課題感を持つ方、こちらの放送も少しヒントになるんじゃないかなと思いますので、『#554 リーダーが美味しいと思わないものをメンバーは食べない』も、ぜひ聴いていただければと思います。
放送にリンクを貼っておきますね。

目先ではなく、最終的にどういう評価を受けたいかを判断軸に

改めて思うのですが、こういう悩みは私もすごく想像がつきます。めちゃくちゃ分かる。
その背景にあるのって、嫌われたくない、批判されたくないという素直な気持ちだと思うんですよね。
この気持ちとどう向き合うかですが、私はこの気持ちを別に手放す必要はなくて、人間ですから嫌われたくないし、批判されたくない。ただ、この気持ちに対してどういう物差しを持つかというと、今、嫌われたくない、批判されたくない、短期的な”今、ここ”ではなくて、最終的に物事が進んだゴール時点でどういう評価を受けたいか、これを判断軸というか、物差しにしたらいいと思います。
その場の空気とか、そこで出てきた即興のリアクションに惑わされて、よく分からない決定をしちゃうと、最終的に当然成果も出なくて、その時点でメンバーから嫌われたり、さらに批判されるのは、やっぱりリーダーなんですね。信頼を失っちゃう。
なので、目先の”今、ここ”ではなくて、最終的に理解や納得や支持を得られるような決断をちゃんとする。これがすごく大事なんだなと思います。

どこかに一人でも味方がいると頑張れる

最後に一言、付け加えておくと、じゃあ、批判されても頑張れよという話かというと、人は一人では頑張れないし、孤軍奮闘では頑張り続けられない、そういうもんだと思います。私も同じです。
なので、どこかに一人でも理解者、味方がいると頑張れる
なので、メンバーの一人なのか、それとも、自分自身の上司なのか、他部門の人なのか、社外の仲間なのか、それとも、メンターやパートナーなのか、とにかく、今は目先批判されても、自分のことを信じて、理解して、そして味方になってくれる人がいる
こういう状況は、ぜひちゃんと作ってトライしていただけるといいなと思います。

はるちゃんさん、いかがでしょうか。
私はそんなはるちゃんを心から応援しています。
最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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