#560 勝手に頑張らないために考えたい２つのこと
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、両立期にぶつかる壁を乗り越えるためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今週も一週間がスタートしました。
今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げさせていただきたいと思います。
質問ボックスは、チャンネルのプロフィール欄にURLリンクが貼ってあるフォームになっておりまして、コメント欄以外での「こんなことを放送してほしいな」とか、「こんな質問を取り上げてほしいな」そんなメッセージをいただく場になっております。
こちらにお送りいただくと、私は大変助かりますし、どんなコメントもとても嬉しいですので、良かったらお使いください。
体調や状況で仕事をセーブしてきたけど、また頑張りたい
今日は、よりさんからのご質問です。
【いつも放送を聴いています。
毎日とてもためになるお話をありがとうございます。
在宅ワークの話や、愛犬フクちゃんの話、小田木さんのライフスタイルなども楽しく聴かせていただいてます。
仕事のことで相談させてください。
去年の4月に育休復帰後、一年が経過し、今後の仕事について考える機会がありました。
自分自身、産後に病気を発症してしまったこともあり、なんとなく仕事に対する自分のスタンスを控えめにしてきました。
精神的にも体力的にも、自分を保てる程度に頑張ろうと思っているところなのですが、一年経ち、チームの体制も変わり、改めて仕事をもっと頑張りたいと思い直しました。
そんな時、時短で働いていると頑張りようがないんじゃないかと、自分に制限をしている自分がいることに気が付きました。
小田木さんのお話されているヘルプシーキングやチームで成果を出すことを、できる限り意識して仕事をしてきたつもりですが、改めて成果を出したいと思い始めた時に、産前の働き方で成果を出してきた方法以外、難しいんじゃないかと漠然と壁を感じているところです。
いつもお話いただいているようなテーマかもしれませんが、こんな自分に何かアドバイスいただけたらと思い、質問させていただきました。】
というメッセージです。
よりさん、ありがとうございます。
まずは、出産、育児、そして病気、復職と経験されたということですけれども、私の想像は及ばないかもしれませんが、心身のしんどさだけではなくて、おそらく葛藤や焦りもある中で、本当に頑張られたんだなと思いました。並のことではないですよね。
そして今、だんだんコンディションに手応えを感じて、職場の体制も変わってきて、”今だ”というタイミングに来られたということは、ひとしおの想いがあるんじゃないかなと想像しました。
そんなタイミングでメッセージをいただき、本当にありがとうございます。
もう一度質問のポイントをまとめますと、今、仕事へのスタンスを切り替えていこうというタイミングにある。
これまでは、体調や状況のことも踏まえてセーブしてきたけれども、また頑張りたいという気持ちを持っている。
一方で、「時短だと難しいんじゃないか？」「出産前の働き方じゃないと難しいんじゃないか？」そういった不安もある中で、どう頑張っていくのがいいだろうかというご質問かと思います。
勝手に頑張らないために
なので、私もよりさんと一緒に考えたいと思いますが、ポイントは一言で言うと、勝手に頑張らない。
実は、これに尽きるんじゃないかなと思います。
勝手に頑張らない。
決して、よりさんや私たちを責めている言葉ではないので、そこのところよろしくお願いします。
言い換えると、自分の中だけで頑張らないというのが、勝手に頑張らないの真意になるかなと思います。
勝手に頑張らないというのは、具体的にどういった行動で実現するのか、2つぐらいあると思ったのですけれども、一つは、頑張りたいと思っている気持ちを上司とちゃんと共有する。
もう一つは、何を頑張るか、上司や仲間とよく握る。
この2つに分解できそうだなと思いました。
ちょっと一個ずつ見てみましょうかね。
まず、頑張りたいと思っていることを上司と共有する。
私も常々思うのですけれども、私たちの内面の変化、今どういう感情を持っている、それがどう変わったって、私達自身の中ではかなり大きな変化ですけれども、客観的に周りにいる人には、やっぱり伝えないと全然分からないんですよね。
「そんな内面の変化なんて、伝えなくても大丈夫じゃないの？」と思うかもしれないですけれども、伝わっているのと伝わっていないので、結果は全然変わります。
仕事のアサイン、どんな機会を提供するのか、どういった連携をしていくのか、どう関わるのか、どういったサポートを受けるのか、そして最後、どう評価されるのか。
根本的に全然変わると思いますので、自分の仕事に対する期待・希望は、絶対に共有しないとだめだと思います。
そして、何よりも上司は聞きたい。
こういうことなんですね。
なので、頑張りたいという気持ちが、例えば、チームの役に立ちたいという気持ちなのか、それとも新しい仕事にもトライしていきたいというチャレンジの気持ちなのか、もしくは、ちゃんと成果をあげたくて、成果をあげるためのサポートだとか、アドバイスがほしいと思っているのか、こういったことを、よく上司と対話をする必要があると思います。
対話ですので、一方的に伝えて、「以上。分かってくれましたね。」だと伝わらないので、常々放送でも共有させていただいてますが、”半分自分が話したら、半分は上司の話を聞こうね”。
なので、頑張りたい気持ちを伝えたら、「どう頑張ったらチームの役に立てますか？」「具体的にどういう活動に力を入れることが、貢献になりますか？」
上司が見ている景色、上司の考えも聞くこととセットで進めることをお勧めします。
頑張りたい気持ちと総労働時間はイコールではない
よりさんは、時短だと頑張るのは難しいかなと、不安に思われていますけれども、本来は、時間あたりの頑張りたい気持ちとか、時間あたりのパフォーマンスって、総労働時間とイコールではないじゃないですか。
総労働時間が長いほど、長時間労働であればあるほど、時間あたりも頑張る気持ちが強いとか、総労働時間が長いほど、時間あたりのパフォーマンスも大きいかというと、NOですよね。
時間当たりのやる気もパフォーマンスも変わりません。
ですけれども、社会通念というか、世間一般的によくあるバイアス上、働く時間が短いということは、「今は仕事はアクセルを踏みたくないのかな？」「セーブしたいのかな？」と、優しさからそういう前提を持たれてしまう可能性もありますので、そうじゃないよということを、きちんと共有することが、すごく大事になるかなと思います。
もう一つが、何を頑張るか、上司や仲間とよく握るということですけれども、これは自分の中だけで「よし、頑張るぞ」と頑張ってしまうと、往々にして、頑張ったあとに、「もっとこっちを頑張ってほしかったんだけどな。」と、相手の期待とギャップが生じて、結果頑張ったのに評価されないということは、よく起こることです。
なので、何を頑張るか、きちんと相手と合意するということは、すごく大事なポイントになると思います。
先週の放送で”期待役割”という考え方がめっちゃ役に立つよという、まさにその中身でもありますので、何を頑張るか相手と合意する方法については、もうお聴きかもしれませんが、先週の”期待役割”の放送をちょっと覗いてみていただければと思います。
この放送にもリンクを貼っておきます。
（#555 期待役割とは？チーム仕事に欠かせない最強武器）
何に時間を投じるか、時間配分で相手と認識を合わせる
もう一つ、何を頑張るか、上司や仲間とよく握る方法としてお勧めしたいのが、”時間配分”で何に時間を投じるか、相手と認識を合わせる、これはすごく分かりやすい方法です。
例えば、業務内容で新規のお客様対応と、既存のお客様対応があって、今は3：7で時間を投じているとするじゃないですか。
「これ3：7でいいですよね？」こういう確認になります。
「いやいや、今は新規のお客様の方に力を入れてほしいから、7：3にしてほしい。」というと、頑張る行動としての時間配分のギャップに気付けるわけですよね。
円形のケーキを思い浮かべていただいて、どう切られているのが、相手の認識とベストフィットしているのか？これをぜひ時間配分ですり合わせていただくと、大きなギャップに事前に気付けるんじゃないかなと思います。
そんな観点を駆使して、私は心からよりさんには、良い頑張り方をして、それがチームにも貢献できて、よりさんとしても「私、よく頑張れている」そういった満足実感を持って、「仕事が楽しいな、やっぱ最高だぜ。」と思いながら、お仕事を続けていただきたいなと思いますので、心から応援をしております。
とにかくキーワードは、”勝手に頑張らない”。
これを合言葉にしながらやっていきましょう。
お聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子（おだぎともこ）です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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