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#454 褒められない覚悟が必要になるとき

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、女性活躍2.0に欠かせない、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、私が「これは熱い」と思った話を、話題にさせていただいてもよろしいでしょうか。
これは、リアルエピソードではなくて、今はまって読んでいる『弱虫ペダル』という漫画のエピソードなのですけれども、ちょっと震える話でしたので、ぜひ放送で取り上げたいなと思った次第です。
「なんだ漫画かよ」と思うかもしれないですけれども、皆さん、漫画をなめてはいけません。
私は、ビジネス書と同じレベルでいろんなことを教えてくれるなと思いながら読んでいます。

弱虫ペダルから教わる「褒められない覚悟を持つ」

この弱虫ペダルは、以前、映画を観たよという話も放送でさせていただきましたが、その漫画版です。
#430 チームワーキングを教えてくれるオススメ映画)
高校の自転車競技部の話で、6人でチームを組んでロードレースに出る。
これでインターハイを目指すというストーリーなんですね。
主人公の高校は、千葉県の高校なのですけれども、インターハイ常連の常勝校、絶対王者といわれている神奈川県代表「箱根学園」という学校があります。通称「箱学」。
この箱学が強いんですよ。
キャラの立ったトップ選手が勢揃いという感じで、よくありますよね。主人公のチームは割と平凡なメンバー揃いで、ライバル校がスター揃いみたいな。そういう設定です。
弱虫ペダルは、学年があがっていく漫画ですので、3年生が卒業して、今度は2年生が主役につく。こういった世代交代があるんですね。
その中で、箱学の新キャプテンの泉田くんが、前キャプテンの福富さんから言われるんですよ。
誰からも褒められない覚悟。それがなければ、箱根学園のキャプテンにはなれない。」
誰からも褒められない覚悟ですよ。
福富さんが、「あらかじめしておけ。お前の努力は誰も褒めない。こういう覚悟を持っておけ。」と言うんですね。
それを聞いて、とっても真面目な泉田君は、「そんなこと分かっていますよ。努力は見てもらうためにすることではないですから。」と言うんですね。
そしたら福富さんが、「その言葉、どんな時でも言えるか?辛いときとか、投げ出したいとき、認めてほしいとき、人間だから、そういう瞬間が必ず訪れる。そういった時に、たった一言、温かい言葉をかけてくれれば、あと一歩頑張れるのに。もしそう思ったなら、そんな期待はすぐさま捨てろ。」
こう言うんですね。
最後に泉田君に、「褒められずとも前に進めるか?暗闇の中を全速力で走れるか?それが箱学のキャプテンとしての覚悟だ。」
こんな感じの会話が交わされるわけなんですよ。
どうですか?

頑張ったら認めてほしい

「誰からも褒められない覚悟」言葉にしてみて初めて、そういう状態がある、選び得るというところが、自覚される気がしますよね。
一方で、自分を振り返ってみると、頑張ったら褒めてほしい、頑張ったら認めてほしい、こういう気持ちを持つじゃないですか。人間だもの。
なかなか手放せない気持ちでもありますよね。

そうやって振り返ってみると、例えば、私がこの気持ちをめっちゃ強く持っていたなと思うのが、まず新人の時ですよね。
私は、部署に大好きな先輩がいて、その先輩に褒められるのが、仕事の最高のやりがいだったんですよね。
女性で十歳ぐらい年上の先輩がいたのですけれども、頑張ると、その先輩が、「むっちゃん、よく頑張ったね。えらいぞ。」と、褒めてくれるんですよ。
それで、「もっと頑張ります」という感じで、仕事してたなあの頃、というのを思い出しました。
ただ、それ以降も、見ていてくれる上司がいる、先輩がいる。
これが、やっぱり欠かせない存在だったなと、振り返っても思います。

褒められない覚悟が必要になるとき

そういう中で、それが普通だと思って仕事をしてきた時に、ぶつかるんですよね。
出産、長女ちゃんを産んだ時に何が起こったかというと、私は、めちゃくちゃ驚きました。
「なんだこの世界は?めっちゃ頑張っても誰も褒めてくれない。」
子どもはもちろんのこと、日中は一人なので、この頑張りを誰も見ていてくれない。
「なんだこれは?こんな世界があったのか?」と、めちゃくちゃびっくりしました。
そして、どうしたかというと、それでも頑張ったら褒めてほしいという気持ちが手放せないので、夕方に夫が帰ってくるじゃないですか。
夫にアピールするんですよね。
日中いかに大変だったか。その中でいかに頑張ったかというのを、「今日は、こういうことがあって、こういうことが起きちゃって、もう本当に大変だった。」こんなアピールをして、褒めて褒めてという無言の圧をかける。
そんなことをしていたなと思います。

でも今は、「誰からも褒められない覚悟を持て」というこのシーンに震える。
やっぱり少し成長して、「そういう覚悟が必要な時ってあるよね」そんなふうに理解できるようになったのかなと思います。
皆さんはどうでしょうか?

自分には褒められたい欲求がある。一方で、誰からも褒められない覚悟を持ったほうがいい。
欲求を手放したほうがいいシーンって、結構誰しも人生の中でぶつかると思うんですよね。
私は、特にこの覚悟が必要なシーンが、メンバーからリーダーになるステップなんじゃないかなと思ってます。
結構、多くの人が直面しますよね。
皆さんも経験してきているし、これから経験する方もいるんじゃないかなと思います。
メンバーからリーダーになる。
それが、管理職じゃなくて、グループリーダーだったり、後輩を持つ、こういったシーンであっても、私は同じだと思います。

まず、経験のないことをするじゃないですか。
メンバーとして仕事ができる人だった自分が、今度は初心者としてリーダーになっていく。
当然、最初はうまくできないし、そういった中で、褒められもしない。
いつも相談相手がいて成長を見守ってもらっていた側から、今度は自分が見守って自分が勇気づける側になる。
もっと言うと、相談しながら決めていたことを、自分で決めなければいけなくなる。
そうすると、当然、その決定には評価が付きますので、褒められていたところが、今度は一方で、決定に対しての批判も背負う覚悟もおわなければいけなくなる。
さらに、メンバーレベルでは褒められていたことが、今度はリーダーとしては当然になっていく。

これだけ大きなシフトチェンジが必要だと、当然自分としては、今まで以上に努力すると思うんですよね。
新しい役割にチャレンジするという気持ちもそうだし、それができるように、経験のないことを一生懸命できるようになろうという努力は、今まで以上にしていくと思うんですよ。
そうなると、今まで以上に頑張っている自分を、誰かに認めてほしい、褒めてほしい。
そういう気持ちが芽生えるのですけれども、それは褒められない。
そうであれば、こういったシフトを理解して、褒められない覚悟を持った方がいいなと、改めて私も思いました。

覚悟と理由が、背中を押してくれる

「頑張って頑張って、じゃあ、どうやって報われるんだよ?」と、思う場合は、褒められるではない理由が必要になると思うんですよね。
なぜそれをやりたいのか?なんのために頑張るのか?
こういったシーンで必要なのは、覚悟と理由なのかなと思いました。

ちなみに、冒頭での泉田君のシーンでは、泉田君の理由については触れられていなかったですけれども、そこは漫画を読むと分かってきます。

最後の例は、「メンバーからリーダーになる」でしたけれども、そうじゃなくて必要になるシーンもいろいろあると思うんですね。
例えば、母になる。父になる。
例えば、エッセンシャルワーカーとして仕事をするとか、バックオフィスやインフラ関係でみんなを後ろから支えていく。
いろんな仕事がありますよね。
あと、経営者だとか役員、こういったものは、本当に誰も褒めてくれませんので、もっと言うと、圧倒的に非難される、責めを負う機会の方が多いと思うんですよ。
それでもやるというところは、それ以上の大きな大きな理由、誰かに褒められる、認められる、称賛される、じゃない理由がないと、できないなと私は思います。

私たちも誰からも褒められない覚悟が必要な時がある。
こういったことを頭に置いておいて、必要になった時に、その覚悟が持てるか
その覚悟を持ってまでやりたい理由があるか
こういったことを考えておくことは、人生において役に立つんじゃないかなと思いました。

お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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