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#407 「上司に胸を貸す」感覚を持とう〜続・部下力〜

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、他人と比べない、自分だけの生き方、幸せを見つけられるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日もあきさんが考えてくれたタイトルコールでスタートします。
あきさん、ありがとうございます。

今日の放送は、今月、オンラインスクールのメンバー便宜上Aちゃんとキャリア面談で交わした会話をもとに放送させていただこうかなと思います。
どんな会話を交わしたかというと、Aちゃんの仕事における育成評価者が代わることになったと。
これまではベテランで、Aちゃんの仕事ぶりだとか、ここまでの成長をよく知っている人から、新しくチームに加わって、そして育成評価者としては初めて経験していく、そんな先輩に変わることになったと。
Aちゃん的には前の方が良かったな、Aちゃんのこともよく見てきたわけですし、部門の方針とか戦略とかに精通している経験豊富な以前の人に見てほしかったなという、そんな話を軽い雑談レベルで交わしました。
そこからちょっと今日の放送をしてみたいなと思います。

続・部下力

皆さんは、新しく役割を担う人、先輩とか、グループリーダー、新しい上司、こういった人と仕事をすることってありますか?
そしてありましたか?
私たちって無意識のうちに、上司というもの、特に管理職という定義だけではなくて、先輩であるとか、自分のチームのリーダーであるとか、そういった役割を担う人に、結構過大な期待を抱くんですよね。期待?希望?
そしてリーダーやマネージャーに対しての理想像みたいなものもありますよね。
これが特に社長だったり経営層だったりすると、さらにこの期待は跳ね上がるわけなのですけれども。
一方で、そこに現実としてギャップがあると、それが不安とか不満につながりますよね。
例えば、「決めてほしいな、決めるべきでしょう、ここはリーダーが」と思っていて、決められないと、不安とか不満になるし、「引っ張ってほしいな」と理想としては思ってるけれども、なかなか引っ張られないというと、それもちょっとモヤモヤする。
方向性を示してほしいけれども、示されないとか、自分の気持ちを察して寄り添ってほしい、でも伴走されない。
いろんな理想と現実のギャップ、そこが不安に感じたり、不満になったり、ちょっとモヤモヤしちゃったりということが、日夜いろんなシーンであるんじゃないかなと思います。

ここで今日の放送は、『部下力』。
以前にもVoicyでこのテーマをあげさせていただいて、放送したことがいくつかあるのですけれども、『部下力』アゲイン。
もう一回これを考えてみたいなと思います。

「上司に胸を貸す」感覚を持とう

今日の『部下力』は、どんな切り口かというと、上司に胸を貸すという感覚を持てると、すごく仕事がヘルシーになるよ。そんな話をしてみたいなと思います。
今日、どんなふうに提案したいかというと、上司に胸を貸す感覚を持ってもいいと思います。
特に『新』という前書きが付く立場になる方ですよね。
新しく後輩を持った先輩とか、小さいグループを引っ張ることになったグループリーダー、プロジェクトリーダーもいますよね。
新しく上司になった人、そもそも管理職とか、マネージャー自体に初めてポストに就く人もいると思います。
この『新』というのは、車で言うと、いわゆる『初心者マーク』ですよね。
誰しも新しい役割って、初心者マークを付けて始めます。
そこに胸を貸すとはどういうことかというと、平たく言うと、初心者マークのついた車に一緒に乗ってあげようよ、みたいな。
「いやよ、そんな車、危なっかしいわね」じゃなくて、一緒に隣に乗ってあげる。
一緒になって「あ、先輩、右、右、右、あ、ここ一旦停止ですよ、止まりましょう」こんな感じで一緒に車に乗るってことですよね。
当然、車の運転がうまくないじゃないですか。
初心者マークですし、仕事においては、教習所に通うということもほとんどないですし、昇格者研修みたいなものがあるケースもありますけれども、実務とはだいぶ離れてまして、実務経験ゼロからのスタートであるという意味では、ペーパードライバーどころか、特に教わっていない中で車の運転を始めるぐらいな感覚だと思うんですよ。
この危なっかしい運転の車に一緒に乗って、かつ、当然運転は危なっかしいのですけれども、そこに対して、「このへたくそが」みたいな感じで言うのではなくて、「大丈夫ですよ、大丈夫です、落ち着きましょう」こんな感じでいうのが、胸を貸すっていうことですかね。

ちなみに私も、初心者マークをつけて運転し始めましたけれども、今考えると、恥ずかしいぐらい無茶な運転をしてたし、あの時一緒の車に乗ってくれたメンバーに、本当に申し訳ないなという気持ちでいっぱいです。
でも、一緒に乗ってくれたメンバーがいて、「右、右、ブレーキ踏んでよ、小田木さん」みたいな、ちょっとぶつけちゃったとか、事故っちゃったという時も、「このへたくそが」じゃなくて、「大丈夫ですよ」と言ってくれたから、今の運転レベルになんとかなったのかなという感覚があります。

車の運転は抽象的なイメージですけれども、例えば、会議の仕切り一つをとっても、さっきのAちゃんの話に出てきたような1on1で適切な目標設計をしていくとか、そういったプロセスにおいても、何年も何年もその役割を担ってきた人に比べると、まだまだ稚拙な部分って必ずあると思うんですよね。
でも、大丈夫なんですよ。
会社というのはいわゆる組織ですので、そういった初心者マークの付いた運転をカバーするように、そういう意味でその上の上司もいるわけですし、チームとして組織的に仕事が機能していたり、チームマネジメントも複数のベテランが見ながらうまく機能しているという部分があると思います。
そういう意味で大丈夫。

初心者マークを付けながら頑張る先輩は、明日の自分

ちなみに、「そんな下手くそな車に乗ってあげて、上司に胸を貸して、私にどんないいことがあるんですか?」そういうところでいくと、まずチームの雰囲気が良いものになりますよね。
「このへたくそが」みたいな雰囲気の中で仕事をされるチームよりも、「大丈夫ですよ、フォローし合っていきましょう」という感じで、声を掛け合いながら一緒にできる仕事は、圧倒的に雰囲気が良いですし、そういった関係性の中で、翻ってチームのパフォーマンスもちゃんと上がっていくんじゃないかなと思います。
そして、何よりもそういうチャレンジに対して、初心者運転に対して、優しい雰囲気があるということ、翻って、チャレンジし合えることにもつながって、結果、私が同じ立場になった時に、それが返ってくるんじゃないかなと思います。
なので、上司に胸を貸すというのは、私が同じ立場だったら、初心者マークを付けて危なっかしい車を運転する立場だったら、どうしてほしいか?それを先んじて、先輩に対して、新しいグループリーダーに対して、やってあげるということが、胸を貸すことになるんじゃないかなと思います。

今のは立場の話でしたけれども、今のポジションでする仕事の一つ一つをとっても、私たち自身が、ベテランとして難なく運転できる車もあれば、初心者マークつけて運転し始める仕事もあると思うんですよ。
なので、私が同じ立場だったら?ということは、私たちもすごく想像ができるんじゃないかなと思います。
そして、初心者マークを付けながら頑張る上司とか、リーダーとか、先輩というのは、翻って、明日の自分なんですよね。
もっと言うと、30年後の息子や娘かもしれない。
そう考えた時に、自分に何ができるか、実はいろんな工夫があるんじゃないかなと思います。

「上司、部下」のいろんな話を聞いてくると、「部下はいつも助けられる側」で、「上司はいつもそれを助ける側」で、また「上司は圧倒的に部下よりもどんな点に関しても優れている側」で、こういう無意識の固定概念があって、それが自分にとっても上司にとってもヘルシーじゃなくて、行き詰っちゃうなと感じることがあります。
だから、優しい景色を作っていけたらいいなという意味で、上司に胸を貸す感覚を持ってみない?という提案も兼ねての放送でした。
そしてこれも、これからのヘルプシーキングの新しい形の一つじゃないかなと思います。
ちなみに冒頭のAちゃんは、「よし、私に任せろ」みたいな感じで、胸をどんっと叩いていましたので、本当に頼もしいなと思った限りです。

お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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