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#329 学んだことが身につくまでの"道のりが険しい"というお悩み

今日もharoさんが考えてくれたタイトルコールでスタートさせていただきました。

今日は木曜日ですので、しばらくお休みしていたリナちゃんの質問コーナーを復活させたいと思います。
リナちゃんが呟いていました。
「質問ボックスに質問がきたら、それを使って私は考えなくていいかなと思ってたのですけど、ボックスに質問がなくなったので、私考えます。」
ということで、コメントでも結構ですし、プロフィール欄に貼ってあるURLの質問ボックスを使っていただいても結構ですが、リナちゃんの仕事をちょっと減らしてあげようかなと思う方は質問をいただければと思います。

学んだことが身につくまでの"道のりが険しい"

そして、そんなリナちゃんが考えてくれた質問はこちらです。
【ビジネススキルについてインプットしたことが身に付くまでの道のりが険しいです。
こうするとよい、こう考えるとよい、というのが理解できていても、実際の仕事で使えるようになるには、まだまだと感じます。
日々、トライ&エラーで経験を積んでいくしかないのかもしれませんが、スキルを自分のものにするまでに、小田木さんが何か意識していることがあれば教えてください。】
ありがとうございます。
ビジネススキルを学ぶけれども、学んだことが身につくまでの道のりが険しい。
私も含めて、かなり多くの人がこう感じていると思いますよね。
こちらを今日は一緒に考えてみたいなと思います。

学んだことを身につけたい。そしてできる限り自分のものにしたい。
どんなところがポイントになるかなと考えたのですけれども、今日は二つほど着眼点を洗い出してみました。
具体的にどんな着眼点かというと、インプット段階(学ぶ段階ですね)、インプット段階の着眼点と、そしてリナちゃんが書いてくれているように、実践段階の着眼点かな。
このテーマを考えたときに、実は実践段階以上にインプット段階にかなり大きなポイントがあるんじゃないかなと思って、そちらを中心に話ができればと思います。

言ってることが理解できるだけでは、インプットの完了ではない

私たちはいろんなものを学んだり、インプットするじゃないですか。
多くの学びは、日本語で読んだり聴いたりして学ぶことになると思うので、当たり前ですけれども、言ってる事は理解できるんですよね。
ただ、言ってることが理解できるというのが、インプットの完了段階じゃない
この前提を置くというのが、実は結構大事かなと思っています。
例えば、「企画書は構成が大事」とか、「本質的に大事なことに時間を使うためにイシューからはじめよう」とか、「ファシリテーションの心得は××」とか、「良い関係性を築くには、相手を尊重することが重要である」いろんなインプットをして、日本語としては理解できるんですよね。
ただ、言っていることは理解できる状態で止めたまま、実践に行こうと思うと、たぶんこの道のりがだいぶ厳しくなるのかなと思います。

インプット段階で徹底的に引き寄せて考えていく

ということは、インプット段階でどんな工夫が必要かというと、たぶん徹底的な引き寄せができるかできないかで、道のりの険しさが随分変わってくるんじゃないかなと思います。
「自分ごと化」ってよく言うじゃないですか。
「自分ごと化」というのも言葉では分かるんですよね。
そうだよね、自分ごと化が大事だよね。
でも、どのぐらい自分ごと化するのか、どのぐらい引き寄せるのか、ここに結構こだわると、道のりが変わるかなと思います。
例えば、良い関係を築くには、相手を尊重することが大事だと学んだとするじゃないですか。
意味は分かるけれども、ここをさらに引き寄せていくと、「相手を尊重するって、具体的にどうすること?何すること?」
例えば、自分のケースで考えて、「尊重できてない時というのは、具体的にどういうケースだったのか?」そして、「尊重してないということが、どんな言葉とか、振る舞いだとか、態度で表されたのか?」、「それによってどういった影響が出たのか?」とか、一方で、「じゃあ尊重するとは、具体的にどんな言葉遣いをして、どんな振る舞いをすることなのか?」、「特に今の自分の状況・環境で、相手に対する尊重が求められるのは、どういう時なのか?」もしくは、「自分はどこで実践したいのか?」
こんなことを徹底的に引き寄せて考えていくことが、インプット段階でできるといいのかなと思います。

私の尊敬する方が、「愛は行動である」みたいなことを言ってたのですけれども、心の中で「好きです」と思っているだけでは、それは何も愛していることにはならなくて、「愛をどんな言葉や表情や行動で実践するのか、それが愛だよ」そんな感じですかね。
ここに道のりの険しさを分ける大きなポイントがあるのかと思っています。

学んだことで習得の登山を始められる麓に立った

いずれにしても、学んだ、学び終えた、だから山の頂上にたどり着いたという状態ではなくて、学んだことでそのテーマを達成したり、習得する山を登り始めるための麓に立てたという状態だと思うんですよね。
学んだことで麓に立って、今から達成だとか習得の登山を始められるところに自分で立った、こういうことなのかなと思います。

リナちゃんが言うように、道のりは険しいけれども、うまく登る術はないかな?この観点に対するガイドとして、自分に徹底的に引き寄せるという事ですが、3つの基本的なクエスチョンがあるかなと思うのですけど、学んだことを要するにどういうことか?
そこから何が言えるのか?
これが自分に引き寄せて何が言えるのかですよね。
最後、具体的にどうするのか?まず何をやってみるのか?
行動、振る舞い、これに置き換えて言語化する。
この3点セットをガイドにしながら、山を登っていくと登りやすくなるのかなと思いました。
今のがインプット段階の着眼点ですかね。

当然、プラスして実践段階という着眼点があると思いますが、これはリナちゃんもトライ&エラーと書いてくれている通りだと思います。
やる、振り返る、やる、振り返る、この繰り返しですかね。
やる、振り返る、これをセットで回すことで、経験値がたまっていくじゃないですか。
こうしたらこうなった。うまくいかなかった。じゃあ、これを生かすために、やり方でこういったポイントが必要なのかなとか、これが生かせる適応できる条件というのがあるのかな?
こういったことが経験値として蓄積されていくことで、身につくというプロセスがあるのかなと思います。
そんなこと当たり前ですよね。分かってますよ、みたいなところだと思うのですけど、ここについてはそういうことなのかな。

インプットしたらすぐに試す

私が心がけているのは、インプットしたらできる限り早く試す
時間を置いちゃうと、記憶ってどんどんしょぼくれてきちゃいますので、インプットしたらすぐに試す。
こういったことをどんなに小さくても試してみる、もしくは、人に話してみる
試せなかったら話してみるでもいいと思うんですよ。
こんなことを一応心掛けてはおります。

なんていうことを喋りながら改めて思ったのですけど、ちょっと宣伝が入っちゃって申し訳ないのですが、今言った、インプット段階で徹底的に自分に引き寄せるというプロセスだとか、要するにどういうことか、そこから何が言えるのか、そして具体的にどうするのか、徹底的に言語化する。
自分一人じゃなくて仲間と一緒にやる、振り返るを繰り返す。
このプロセスって、改めて私たちのオンラインスクール育休スクラの中で仕組みになってるんですよね。
「おいおい、質問に答えながら宣伝じゃねーかよ」って思ったら申し訳ないですが、なので、何を学ぶかということはすごく大事ですけれども、リナちゃんがまさに投げ込んでくれたように、どう学ぶのか、どういった仕組みやプロセスでそれを身に付けていくのか、ここまで考えて選択していくとか、学び方を自分で磨いていく、こんなことができると、それって他のインプットケースにも十分再現可能で、自分の基礎力として身についていくのかなって思いました。

私も日々いろんな山を登っていきます。
険しいけれども、登るというプロセスがやっぱり楽しいんですよね。
頂上までの距離を見ちゃうと、「まだあんなにあるのか」と、げんなり感があるのですけれども、頂上までの距離を見るのではなくて、今、登って歩いて前に進んでいるという、「登っている自分、好き」そんな感覚が持てると楽しいんじゃないかなと思います。
リナちゃん、一緒に楽しんで登りましょう。
お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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