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#127 マネージャーになりたくない発言にどんな声をかけるか

今日はですね、「マネージャーになりたくない。」こういう発言よくありますよね。この発言や考え方について、私たち役員3人で雑談しまして、この雑談をもとに話をさせていただければなと思います。
聞き手としては、同じように思う事があるかだとか、そういう考えや発言を客観的に見てどんなふうに感じるか、これを考えながら聴いていただいて面白いなって思ってもらえれば嬉しいなと思います。

まず流れですが、最近社内でとあるSくんが1on1面談の中で、Sくんの上司マネージャーに、自分はマネージャーになりたくない、そういう仕事に楽しさを感じない、かつ自分のタイプではないし、向いてないと思う。
こんなふうに言ったというのが、役員3人での雑談のスタートです。
これどうですか?皆さん。
同じように思ってる、私もそうっていう人もいるかもしれないですし、同じように言われちゃったケースに遭遇して、どんな声をかけようかな?こんなふうに考える人もいるんじゃないかなと思います。
マネージャーになるかどうかみたいなところって、もちろん向き不向きもありますし、本人の選択じゃないですか。
ただ、その人に素養があったりだとか、それが担える経験値やスキルがある場合は、組織や周囲は期待しますし、その人にとっても可能性のある選択肢になるんじゃないかなと思います。マネージャーになることが。
なので、こういったケースにどんな声をかけていくか、どんな気付きを促していけばいいかっていうのを、NOKIOOの中での役員3人、社長の小川さんと、もう一人の役員中原さんと雑談しましたので、そこからちょっと話をしていきます。

なりたくない発言にどんな声をかけますか?

どこから入っていくかですけれども、まず前提確認ですよね。
なりたくないマネージャーってどんなマネージャー?
これをちょっと考えることが必要ですよね。
たぶん、なりたくないっていう言葉の裏には、頭の中でマネージャーをイメージして、それは嫌だとか、それは無理だって考えた結果がなりたくないっていう言葉だと思うんですけれども。
皆さんはマネージャーってどんなイメージありますか?
管理職なんて言われるんで、管理する人っていうイメージがある人もいるかもしれないですし、偉い人とか、よくわからない人、とにかく大変そうな人。こういうイメージを持っているって声をよく聞きますよね。
とにかく大変そうってどういうことなのか?
例えば、残業代が付かずに働かなきゃいけない人とか、24時間仕事モードな人とか、調整に奔走する人、予算とか難しいことをやらなきゃいけない人、プレイヤーしながらもその他雑務もしなきゃいけない人、結構巷の話だとこんなイメージをよく聞くなって思います。
だから、なりたいっていう魅力をそもそも感じない、こういう意見ですかね。
でも、それってあってたんでしたっけ?というところが一つポイントになりそうですよね。
そもそもマネージャーの仕事って何ですか?っていう。
これ私は答えが一択しかないと思うんですけれども、チームの成果を最大化すること、これがマネージャーの仕事かなって私は思っています。
チームの成果を最大化するために必要なことを洗い出して、かつそれを全部一人でやるのではなくて、一人で抱えずに適切なアサインをしながら、それをチームで実行できる人かなと思います。
なので、例えば悩んでてパフォーマンスが落ちているメンバーがいるとしたら、1on1や対話をして悩みをまず把握していったり、適切なフォローしていくということが仕事になるかもしれないですし、非効率な業務プロセスを変えたいなって思うことがあったり変える必要があれば、自分やもしくは得意なメンバーにその役割を担ってもらって進めていくということが仕事になるのかなと思います。
難しく考えずに、メンバーから最大のパフォーマンスを引き出すのがマネージャーの仕事だなって思うと、よくあるイメージである長く働かなくてはできないだとか、全部一人でなんでもできなければいけないっていうイメージは、ちょっと本質からズレちゃうのかなと思います。
もちろんそういう中で頑張っている人もいるかもしれないですけれども、おそらく今目に入るロールモデルだけで判断してはいけない
要は、これから求められるマネージャー像ってどんどん更新されていっている。こんなふうに考えた方が実はいいんじゃないかなと思います。

知らないだけの面白い世界を手放すのはもったいない

その上で、なりたくない、向いていない、自分には無理だという人にどんな声をかける?というのを3人でアイデアを出し合ったんですけれども。
まず、役員の中原さんですね、自分なら火を使う。どんな火を使うんですか?って言ったら、Sくんに想像してもらう。
想像してください。子どもがいなかった頃、自由があって子どもを持つ自分とか想像つかなかったよね。でも、実際に子どもを持ってみたら、持つ前は想像できなかった楽しさを知ることができたんじゃない?これと同じだよって言う。
なるほど。やってみたら思ってたのと違って、かつ楽しかった事例で喚起するみたいな感じですかね。
そして社長の小川さん、Sくんはプレイヤーとしての面白さを知っているんだよね。じゃあマネージャーになるということは、先輩プレイヤーとして仲間にプレイヤーの面白さを伝えていく役割ができるんじゃない?同じ楽しさを理解する仲間が増える面白さがあるのがその仕事じゃない?
こんなアプローチでいくかなと。
そんな話を聞きながら、私だったらどうするかなって思ってたんですけど、周囲を見渡してみると、マネージャーをやってる人って、楽しさを感じながら生き生きやっている人が多いなって思うんですよね。
なので、やってみたら楽しいっていうのはたぶん本当だろう。それがきっと見えるだろう。
ただ、今は楽しいと思えないし、かつ自分には無理って思っちゃうんですよね。この「自分には無理」に着目しようかなって思いました。
自分には無理って言っちゃう背景には、たぶん今現在それをやっている人と自分を比較しちゃって、あれは無理でしょみたいに思っちゃうことが多いのかなと思います。
今はまだそれをやっていない自分と、すでにそれを何年もやっているあの人を比較すれば、それって下がって当然ですよね。
なので、もし今の自分と比較するとしたら、それをやる前のあの人、そこをちょっと考えてみたらいいんじゃない?って言おうかなって思いました。
そこから考えると、大変だと思うというところも、もしかしたら今の自分には大変かもしれないけれども、やっぱりアサインされるっていうのは、それを担える力が付いてアサインされるわけなので、大変な感じ方も違うと思うんですよね。
この比較のし間違いみたいなのって、私はよく両立でもあるなと思っていて、どういうことかというと、復職したばかりの人が両立10年選手の先輩と自分を比べて、あの人はすごいできる、でも自分はできないみたいな感じでついつい考えちゃう。
こういうケースとも同じかなって思います。
なので、比べる先が違うよっていう、こういうことですかね。
そんな感じで3人で雑談しながら、こういうアプローチがいいんじゃない?そんなことを言い合ったんですけれども、何が響くのかというのは、おそらくSくんのタイプによるんじゃないかなと、そんな話に着地しました。

今日の本題は何の話でしたっけ?っていうところをまとめますと、マネージャーになりたくない、こういう気持ちだとか感情をどう考えるのか。
まず一つは、マネージャーの仕事をちゃんと理解する。これが一つ大事ですよね。
そして、食わず嫌いかもしれないし、先入観かもしれない。こういったクエスチョンを自分の中に持つというのは大事なことじゃないかなと思います。
翻って、今日のケースはマネージャーでしたけれども、これマネージャー以外も含めて、なんとなくのイメージで、自分の可能性や知らないだけの面白い世界を手放しちゃうことって結構あるんじゃないかなって思うんですよね。
これはやっぱりもったいないんじゃないか、もっと自分には知らない面白い世界があったり、今の自分では気付けていない可能性があるんじゃないか、こんなふうに考えることができると、たぶん先が明確に見えなかったとしても、その先の仕事だとか人生も楽しみにできるような気がするんじゃないかなと思いました。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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