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#119 イシューの置き方で仕事の成果が変わる

今週も一週間がスタートします。
今日は月曜日らしく、質の高い仕事について考えるというテーマを選んでみました。これが月曜日らしいかどうかはあれですけれども、一週間のスタートに何話そうかなっていうそんなセレクトです。

この質の高い仕事を考えるキーワードがイシューかなって思います。
今私の周りでイシューブームが起こってまして、オンラインスクールでロジカルシンキングの科目があるんで、これをやったあと、スクールのメンバーがイシューイシューって言い出すんですよね。
さらに、わたしがいるNOKIOOという会社もですね、今年、チーム組織でこのイシューを磨き上げるということを強化していこうよ。こんな方向性を代表の小川さんが強烈に推進していますので、イシューブームという感じになります。

成果そのものも変えてしまうイシューとは?

このイシューってそもそもなんなのかっていうところ、これはですね、本質的な問いって置き換えるとわかりやすいかなと思います。
目的を抑えて今何を考えるべきなのか、何に答えを出すべきなのか、これを問う問いって感じですね。
注意点は、自分として考えたいことだとか考えやすいことではなくて、あくまで今考える出来事
いやいや、常に何かテーマを持って考えていますよって思うじゃないですか。私もそう思うんですけれども。
結構日常生活の中でなんとなく考えちゃってることだとか、なんとなく自分で勝手に思い込みで解釈しながら考え進めちゃってることってあるなって思いますので、ちょっと立ち止まってイシューは何かを意識すること。
そして、このイシューが上手に設定できているかどうかを考えることで、仕事の効率も質も成果も大きく変わってくるなと思います。
改めてイシューっていうのは、今何を考えて何に答えを出すべきか、このための問いですね。
例えば、今日私このVoicyの収録終わった後で朝ご飯を作るんですけれども、朝ごはん何しようかなっていう漠然とした問いではなくて、イシューの精度を上げるとですね、今日の仕事のパフォーマンスを最大化するために何をどれだけ朝食べるべきか、こんな感じになったり、月曜日に子どもがテンション高く学校に行くための朝食は何か、こんな感じになったりします。
目的によって、今何を考えて何に答えを出すべきかが変わりますので、当然、このイシューの設定がうまくできるかどうかで、結果や成果が大きく変わる。このイメージ掴めそうですかね。
朝ごはんに関してはご飯と味噌汁なので考えなくても大丈夫なんですけれども。

そして、私たちはやっぱり質の高い仕事をしたいなって思うじゃないですか。限られた時間の中で成果を上げたいということを考えると思うんですよ。
そんなときはなんとなく前提おいて、いきなり方法や手段から考えるのではなくて、イシューの精度を上げることに関心と力を注ぐことで、結果として本質的なことに時間を使えて、方法や手段の精度も上がっていき、結果成果も大きく変わっていく
こんな流れを作っていこうよというのが、今日の話の大きな考え方になります。

イシューの置き方で仕事の成果が変わる

そして先週、会社のメンバーと話をしている時に、まさにこのイシューの設定のしかたで仕事そのものが変わるっていう、こんな面白い話をしましたのでシェアしたいなと思います。
メンバーはマリちゃんです。マリちゃんは別の事業のメンバーなんですけれども、今育休復帰から2ヶ月経ったところ。
マリちゃんとお昼休みにオンラインでつないで、甘酒を飲みながら1on1ミーティングをやってたんですね。
マリちゃんの今のテーマと課題はこんな感じでした。皆さん、是非ケースだと思って一緒に考えながら聴いていただければと思うんですけれども。
マリちゃんは育休復帰後、チームの製作の工程管理を担うことになったんですね。制作チームなので、いろんな案件が横断的に進んでいるんですけれども、案件を横断してメンバーのリソースの管理だとか、スケジュールや納期の管理をする。こういう仕事をすることになりました。
チームとしての課題は、今、関わるメンバーごとに工程管理だとか、ディレクションのやり方が違うっていう点にあったんですよね。
しかも、これまで個々人が管理するっていうスタイルだったけれども、これだと全体把握が難しいし、案件進捗だとか、生産性そのものにばらつきが出てきてしまう。だから業務プロセスをちゃんと統一して全体管理が出来る人を置こう、それがマリちゃんだ。こんな感じでテーマに向き合っていました。
このシーンを皆さんだったらどんなイシューを置いて進めますか?
これを一緒にブレストしてた時に、イシューの置き方によっていろんなケースが考えられるよねっていうことで話をしましたので、いくつかのイシューのパターンを共有したいと思います。
まず一つ目、割とやるべきことが明確に見えますよね。業務プロセスを統一して、ちゃんと管理ができるようなチームの形を作っていきたい。割と明確に見えますので、まず一つ目のイシューを設定するとしたらこんな感じですよね。
全体で管理しやすい業務プロセスをどのように設計するか、こんな感じのイシュー。ただ、ここで一つポイントなのは、このイシューは管理が必要であるっていう前提に基づいて立てられたイシューなんですよね。
いやいや、管理が必要だという話なんだからもうそれでいいんじゃないって思うじゃないですか。
でも一方で、こんなイシューの立て方もできるんじゃないかと思います。
二つ目、管理を最小限にしたいという前提を置いて、管理最小限の業務プロセスをどのように設計するか。
さらにさらに、こんなパターンもあると思います。
管理最小限じゃなくて、そもそも管理不要にしたい。この前提をおくと、管理せずにメンバーが自走できる業務プロセスをどのように設計するか。
こんなイシューもできちゃうんですね。
さらに、目指す目的が管理不要の業務プロセス設計だったとすると、そもそもイシューそのものが、メンバーひとりひとりのセルフマネジメント力を磨くにはどうしたらいいか。こうなる可能性だってあるんですよね。
皆さんいかがですか?
もし何も考えなければ、管理が必要でそのための業務プロセスを作るんだからといって、最初のイシューに意識せずに飛びついて、どうやって管理するみたいな、こんな話を展開していくことになるんですけれども、そもそも何を考えたいんだっけ、ということを深掘っていくと、管理を最小限にするっていうゴールを目指すのか、そもそも管理不要にするっていうゴールを目指すのかによって、イシューもそこを起点にした仕事の内容も全然変わっていくんだなっていう、そんなイメージが持てるといいんじゃないかなと思います。

最大のポイントは、とにかく言葉にして出して、それを一緒に仕事にあたるメンバーと共有して、これだっていうところのイシューを設定した上で仕事に取り掛かるっていう、ここですかね。やっぱり言語化か、そんな感じです。
この話をしながら、マリちゃんとイシューをパターンで出しながら考えたことは、マリちゃんはこのプロジェクトにあたるときに管理のための仕事を自分はしなきゃいけないって、ちょっとモヤモヤしてたって言うんですよね。でも、管理のための仕事をするんじゃなくて、最小限にしたり不要にする。この業務プロセスを新しくチームに作っていくんだ、こんな感じで考えたときにモチベーション上がってきた、やろうっていう気になってきたって言ってたんで、やっぱりイシューをちゃんと設計するっていうことは、仕事の成果も大きく変えるし、マリちゃんのようにモチベーションにもめちゃくちゃ影響するわけですから、このイシューを適切に設計すること、それを同じ仕事に関わる人とちゃんと合意形成する。景色合わせ、認識合わせをすることがめっちゃ大事なんだなということを感じた先週のお昼でした。

ということで、質の高い仕事について考える。
質の高い仕事っていうのは、イシュー、つまり今何を考えて、何に答えを出すべきか。ここをちゃんと言葉にして精度をあげるっていうことが、質の高い仕事につながるんだなというのを、改めて私も自戒を込めての話でした。

ということで、以上になります。
お聴きいただきありがとうございます。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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