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#29 ヘルプシーキング行動力 ~助けを求めることは甘えではなくビジネススキルである~

いかがお過ごしでしょうか。
今週はかなり気合を入れて両立スキルについて発信していこうと思っていまして、そのテーマが今日のタイトルにもあるヘルプシーキング行動力っていう、これを取り上げたいなと思っています。

ヘルプシーキング行動とは??

両立っていうテーマの中で、いろんな着眼点だとか大事なことってたくさんあると思うんですけれども、このヘルプシーキング行動力は私はいろんな両立の観点の中でもかなり上位に食い込んでくるテーマだと思ってまして、これを知ってたら本当に良かったのにって自分に対しても思いますし、一方で両立サプリのテーマで放送する限り、これを伝えないと死ねない!そんな風に思っています。
ヘルプシーキング行動力って何よっていう話なんですけれども、これは読んで名の通り、ヘルプをシークする力ですので、平たく言うと周囲に困った時に援助や支援を求める行動のこと、助けを求める行動のことをヘルプシーキング行動って呼んでます。
これまでの自己紹介や放送で何度も取り上げてきましたけれども、私が第一子の復職時にぶつかった壁っていうのは、まさにこの一人で抱え込んで仕事をしてしまった、言い換えるとヘルプシーキング行動を認知せず、且つそういった行動を取れなかったことによって、仕事が楽しくなくなってしまった、成果を上げられなくなってしまったっていうことが起因しているかなと思います。
両立というステージに入った時に今までの仕事のやり方ではいけない、一人で抱え込んだ仕事のやり方ではいけないということが、口で言うのはめちゃくちゃ簡単なんですけれども、やっぱり自分ひとりで気づいて働き方だとか仕事のやり方を転換していくのって結構難しいなって思うんですよね。
ただこのヘルプシーキング行動っていう考え方を知っているのかいないかで、私は両立もこれからの働き方やチームの中での仕事のやり方っていうのが劇的に変わっていくと思ってまして、そんな話を皆さんとも共有できたらいいなと思っています。

ちなみにみなさん。みなさんは困ったときに周囲に助けを求められますか。YES or NOだったらみなさんはどっちでしょうか。
もしかしたらいろいろ前置きがつく人もいるかもしれないですよね。
仕事では出来るが家庭では出来ないとか。
相手によって頼みやすさが違うだとか、その時の状況によって言い出しにくさがある。とか、そんなことが言えるんじゃないかなと思います。
今日はこの助けを求めるっていう行為に、少しでもやりにくさだとか罪悪感を感じる人がいれば、今から話すことをちょっと一緒に点検していただければと思います。

今!注目のこれからの時代に誰もが必要なビジネススキル!!

\リクナビNEXTジャーナルにも取り上げられました/

このヘルプシーキング行動、今すごく着目する企業が増えているんですね。両立っていう観点だけではなく、チームビルディングとか働き方改革だとかそういった中でもすごく着目されることが増えているのですけども、これってなんでだろう、そこから考えてみたいなと思います。
まず一つ言えるのは、もはやチームの中の誰もが不測の事態と隣り合わせ。こんな風に言えるんじゃないかなと思います。
仕事ってもう常に不測の事態と隣合わせじゃないですか。
順調に進むこともありますけれども、想定外のトラブルだとか予定通りに進捗しないことなんか日常茶飯事ですよね。
しかも年齢だとか性別にかかわらず、明日怪我するかもしれない、明日病気になるかもしれないっていうことって誰にも予測ができないですし、育児や介護やいろんな大事にしたい事情を抱えながら働いている人だらけ。
自分に怪我や病気の可能性があるということは、当然ながら家族にだって怪我や病気の可能性がありますし、今回新型コロナウイルスの感染拡大で痛感したのが、ウイルスだとか災害だとかもはや何が起こるか予測不可能。
言い換えると不測の事態と誰もが常に隣り合わせと言えるなと。

なのでこの不測の事態と隣り合わせっていうのは個々人の問題ではなくて、チームや組織でどうやって向き合っていくかを考える必要があって、その中で必要なのが1人で仕事抱え込まないっていう体勢なのかなと思っています。

そしてもう一つ、これは私が自分自身がマネージャーになって本当に痛切に感じたのですけれども、自分がチームの一員として仕事をやっているときの私は、自分の仕事は自分でやりきらなければならないって思ってました。
マネージャーからしてみるともちろんそうあってくれればいいんだけれども、それって大上段の目標じゃなかったんですよね。
マネージャーは何が一番大事かというと、チームの仕事がチームで期限通りに正しく終えられることだった。且つ、もう一つ言うならチームとしてチームの成果を最大にしたい。
こう考えているんですね。
そうやって考えると、ひとりで抱え込んでしまうことがもはやチームの成果に全く繋がってない状況って多々あるなと思いまして。
例えば抱え込むことで遅延のリスクを抱えるだとか、あとその人にしか分からないブラックボックスの仕事になることで、誰もリカバーできないしその仕事をよくもできないとか。
あと他のメンバーが新しい仕事を覚えたり、仕事全般を効率化していくチャンスを奪ってしまうかもしれないのが、ひとりで抱え込む状態かなって今なら思います。
なのでチームの成果を考えたときに、ひとりで抱え込まずきちんと助け合って仕事をしていく必要性がある。
これが改めて思ったことですかね。

チームの成果を最大にするビジネススキル

まとめると結局仕事において不測の事態というのは常に誰しも起こりうる。ということは、もはや不測の事態が起こることが問題なのではなくて、そのリカバリーがチームとして出来ないことが問題である。というのが今の状況なのかな。
なのでこの助けを求める、今回でいうとヘルプシーキング行動力っていうのは、もはや私が助かるためとか私が楽をするためではなくて、チームのための必須の行動と認識して、自分も含めた誰もが身につけて磨くことが求められている、今後必須のビジネススキル。そんな風に言えるんじゃないかなと思います。

なので今日この放送でまず共有したかったのは、助けを求めるっていう行為への認識を私たちがまずアップデートする必要があるなって。
私が困るから私を助けて欲しいからではなくて、もはやチームとして必須のビジネススキルとして、その助けを求めるっていう行動をしていかなければならない。
もう一つはですね、助けを求められるかどうかって結構タイプ論で語られちゃうことが多いんですよね。
「私ってそういうことしやすい性格だし」、「私そういうのできるタイプじゃないんで」みたいな。これもですね、もはや助けを求める行動がとれるかどうかっていうのがタイプ論ではなくて、やっぱり技術論で語られるべきだなって思います。
技術でありビジネススキルなので、知ってるか知らないか、認知して意識すれば誰でも磨けるスキルだな。って、そんな風に考える所をスタートにしたいなと思います。
今日はこの助けを求めるスキル=ヘルプシーキング行動力の捉え方について話をさせて頂きました。

明日の放送で続きになりますけれども、じゃあどうしたらこの助けを求めるスキルを磨けるのか。そして助けを求めて一人で抱え込まなくて、且つチームの成果につながるような助けの求め方ができるのかっていうところを話をしていきたいなと思いますので、是非次回も聞いてください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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