#145 気合と根性のGoodとBadケース～イシューからはじめよ｜知的生産の「シンプルな本質」を参考に～
今日はですね、「良い気合と根性、悪い気合と根性」というテーマで放送させていただこうかなと思いました。
気合と根性に良いも悪いもあるのかっていうところなんですけれども、先週私達の会社の社長小川さんから、私は今じゃすっかり脱気合と根性、反気合と根性みたいな感じのキャラクターになっているけれども、言葉の端々にやっぱり気合と根性が好きだっていう部分もすごく出るよね、この二面性どうよ？みたいな感じで言われました。
もちろんグッドパターンとバッドパターンがあるんでしょ、みたいなところも含めてなんですが、これをもとに今日の放送を考えてみました。
ワタシが考える「気合と根性」
ちなみに、今現在の私は、気合と根性に依存してはだめっていうような考え方を割と大事にしてますし発信もしています。
なんでこう考えるようになったかっていうところは、第一子の育休からの復帰時に痛切に感じたことがあるんですね。
このエピソードは割と繰り返し話してますので、聴きましたという方もいると思うんですが、仕事大好き人間の私が、仕事が楽しいと思えないし、何のために働いているかもよく分かんなくなっちゃったというタイミングがあって、それが第一子の育休からの復帰時だった。
これは、両立が大変というレベルの話ではなくて、今振り返ると、なんで楽しくなくなったかっていう原因は明確で、時間でなんとかするっていう仕事のやり方と一人で抱えてなんとかするっていう仕事のやり方のまま頑張ろうとしちゃった。これが原因だったなって思います。
要は、時間をかけて成果を出すっていう仕事のやり方しか知らない中で、働く時間が物理的に減ってしまって、成果も出せないわ、仕事にやりがいも感じられないわ、さらに、今まで通りの働き方で仕事を続ける同僚に嫉妬するわっていうことが起きちゃったわけですね。
当時の私はそういうことに気付きませんので、仕事のやり方に課題があるということを無視したまま、なんとか頑張ろうと気合と根性でやり抜こうとしたけれどもできなかった。こういう感じですね。
今はその課題にめちゃくちゃ気付けていますし、課題に思ったから仕事のやり方も変えることができたので、問題を無視して気合と根性に依存してはだめだっていうところから、気合と根性ではだめ！そんな考え方をするようになってます。
でも、やっぱりもう一人の私もいてですね、その私は何て考えているかというと、人間最後は気合と根性だよなって思ってます。
要は、苦しい時に踏ん張れるとか、すぐに上手くいかないとか、結果の出ないことにちゃんと向き合るっていうことって、知識とかそういったレベルではなくて、気合と根性が最後の支えになるんじゃないかなと思ってます。
なので、もう一人の私は、気合と根性信奉者。それがまだいるっていう状態ですね。
ちなみに、私は運動に打ち込んだことが一切ないので、社会に出るまでは、何かにひたむきに頑張るっていうことはほぼしたことがありません。
気合と根性のBadケース
こんなところから今日のテーマは、「良い気合と根性、悪い気合と根性」こんな感じで、何が良いケースで何がバットケースなのかというところを私なりに整理しようかなと思っています。
まず、「悪い気合と根性」バッドケースから考えてみたいと思います。
何が悪いケースなのかっていうと、私はこんなふうに思います。
それは、根本的な問題を気合と根性で覆い隠してしまって、いけてないやり方で無駄に頑張っちゃうこと。
これが気合と根性を発揮するバッドケースかなって思います。
さっきの私のケースでいくと、仕事のやり方がまずい。この根本的な問題を覆い隠したまま頑張ろうとしちゃったケースですよね。
時間でなんとかする、一人で抱えてなんとかする。
今後通用し得ない成果の出し方の間違いや問題を、気合と根性で覆い隠したまま頑張ろうとして折れそうになりましたっていうのが私のケース。
他にもいろいろありますよね。
例えば、試験前日の徹夜、これ本当は学習効果の面からは前日はぐっすり寝たほうがパフォーマンスが高いはずですよね。根本的な問題というのは、計画的に学習を進める必要があるっていう問題を覆い隠したまま、徹夜でなんとかしようとしちゃう。
他にも例えば、あってなんぼだみたいな掛け声のもと、訪問件数の目標に向けてめっちゃ営業するみたいなケースはどうでしょうか？
もちろん、それが必要なシーンもあると思うんですけれども、もしも根本的な問題が提案の質にあったりだとか、そもそも会う件数ではなくて、ニーズのある顧客ときちんと会うこと、これができてないことが課題であれば、訪問件数をとにかく積み上げようっていう気合と根性は、ちょっと間違った方向に行っちゃうんじゃないかなと思います。
こういうケースで気合と根性に過度に依存してしまうと、やっぱり根本的な問題に気付けない。
言い換えると、頑張っても頑張っても問題解決につながらない。
これはもうめちゃくちゃしんどいですよね。
そんなことを続けているうちに、関わる人や自分自身も消耗しちゃって、結果どうなるかというと、本当に頑張るべき時に頑張れなくなっちゃう。
こういう課題に気付いたので、たぶん今の私は、脱気合と根性をメッセージにしてるんじゃないかなと思います。
さらに、影響を与えた大好きな本があるんですけれども、「イシューからはじめよ」という本ですね。
これ大人気なので、たぶん読んでいる方も多いと思うんですが、ここに書いてあるのが、一心不乱に仕事をして成果をあげようとしてはだめですよ。
要は、労働量でなんとかすることはだめですよ。こういうメッセージが書いてあるんですね。
問題をやみくもに解くのではなくて、問題を見極めろ。要は、解くべき問題を見極めて、そこに集中して質を上げましょう。そうしないと仕事のバリューは上がりませんよ。こんなことを教えてくれる本でもあります。
これを読んだときに、本当にその通りだわって思いました。影響されやすいんですよね、私。
ただ、この考え方を持って過去を振り返ると、まずい気合と根性の発揮の仕方をしちゃってたなっていうことが散見されて、これからは貴重なエネルギーと労力と時間を投じるべきところに投じていきたいなと思った次第です。
気合と根性も必要な時はある
ここまで聴くと、もう分かっちゃいますよね。
じゃあ、「良い気合と根性」ってどういうことなのか？
さっきのバッドケースと対比で考えると、本当にやるべきことに向けて発揮される気合と根性だなと思います。
向き合うべき問題に向けて発揮されるもの。
やるべきテーマに向けてだとか、やり遂げたい目標、そして実現したい志、そういったものに向けて。かつ、いろんな課題が散見すると思うんですけれども、その中で解くべき課題・問題に向けて発揮されるもの。
これが良い気合と根性かなと思います。
そういったものに向かおうとすると苦労も挫折もありますよね。
ずっと上手くいくことってないじゃないですか。
そんな時に自分を支えてくれるのが気合と根性で、そういう時に支えてくれるように無駄使いはしないようにしたいなと思う次第です。
私もそういう意味で気合と根性大好きです。
大好きだからこそ、ここぞという時に発揮して、上手に自分を前に進めるエネルギーにしていきたいなと思っております。
ということで、今日は小川さんの絡みに対して、こんなふうに考えてるんですよっていうところを放送にさせていただきました。
育休スクラからお知らせ
そして今日は最後に一つ情報共有をさせてください。
来週25日木曜日の午前10時から12時に育休スクラのオンライン説明会を開催させていただきます。
4月からの開講に合わせて、検討してみたいなとか、興味があるな、面白いなと思ってくださっている方向けのオンライン説明会で、どういう目的で、どんなカリキュラムで学んでいくのか、そして実際に体験してくれた卒業生の声も交えながら、参加してくれる方にとって充実した時間になるように企画をしております。
もし、ちょっと興味あったんだよねとか、面白そうじゃんという方、育休スクラの公式サイトに詳しい情報が掲載されておりますので、ぜひご覧ください。
この育休スクラっていう事業もですね、せっかく仕事が大好きで仕事を頑張りたいという誠実な人たちがいるにも関わらず、頑張り方を間違っちゃうと（過去の私のようにですね。）これは本当にもったいないことだし、何よりもせっかく好きだった仕事が好きじゃなくなっちゃう、こういう課題感から生まれたものですので、とにかく仕事が好きな方の役に立ちたい、貢献したいという感じです。
それでは今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子（おだぎともこ）です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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