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#635 仕事の失敗を引きずらず、上手く消化する方法

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、復職後のキャリアを支える一生もののスキルが得られるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は木曜日ですので、一緒にこのチャンネルを運営している、新卒入社のVoicyマネージャーあいちゃんの質問を取り上げながら放送する企画をやらせていただきます。
今日のあいちゃん質問はこちらでございます。


失敗を引きずらず、うまく消化したい

【今週の質問コーナーは、こんなテーマで話していただきたいです。
それは、『仕事の失敗をうまく消化する方法とは?』です。
私はもともと、そんなに物事を引きずるタイプではないのですが、実は最近、業務の中でちょっとしたミスを何度か繰り返してしまったり、それが後引く感じで、少しネガティブな気持ちを抱えてしまうことがありました。
ほとんどは確認ミスですが、「どうしてあの時、〇〇しなかったんだろう」と思ったり、自分一人のミスでチームに迷惑をかけてしまったなと感じ、引きずってしまいます。
もちろん失敗をするからこそ学びがあるとは思いますが、なかなか前向きに捉えられません。
チームで仕事をする中で、こうした失敗を引きずらず、うまく消化し、還元する方法をぜひ教えていただきたいです。】

あいちゃん、ありがとうございます。
今日も真面目なあいちゃんの真面目な質問を、私も真面目に一緒に考えてみたいと思います。

今回のお題は、失敗を引きずらず、うまく消化したい。ここですよね。
あいちゃんが最近、確認ミスで失敗してしまって、それを引きずる気持ちを抱えてしまったと書いてくれているのですが、「あれかな?こっちかな?」と、頭の中で想像しながら聞いておりました。
それについては、「大丈夫、くよくよするなよ」というところなのですが、内輪の話ではなくて、引きずらず、うまく消化する方法について考えていくテーマですので、考えましょう。

失敗を自分の外に出す

私は思うのですが、どう消化するかを考える前に、つい引きずってしまうついそのことを考えちゃうこの気持ちをどうするかというのが、第一歩目にはあるのかなと思います。
みなさんだったらどうしますか?
「うわ、やっちまったな」みたいなケースで。
私はまず、失敗を自分の中だけに抱えずに、自分の外に出しちゃうことが、すごく大事だなと思ってます。
声に出してでも、「やってしまいました、ごめんなさい、へこんでます」こんな感じですよね。
なぜわざわざこんなことを言うかというと、今、結構リモートも広がってるじゃないですか。
業務においてみんなが忙しい中で、手を止めさせるなんて申し訳ないという気持ちがあると、起こったことを共有するにしても、グループウェアで共有していくことが多いと思うんですよね。
「やっちまいました」みたいな書き方をするわけにはいかないので、起こったことと、自分なりに考える要因や、どうするかということと、謝罪のコメントをつけながら、グループウェアでちゃんと見える形で書き残すことをわりとしていくんじゃないかなと思います。
これはめちゃくちゃ大事なんですよ。
これはいずれにしてもする必要があるのですが、グループウェアだけだと何がまずいかというと、相手のリアクションも全く見えないし、相手とその経験を味わい合うことができないんですよね。

相手のリアクションが見える形で外に出す

なので、私が思う”失敗をいったん自分の外に出す”上で必要なのは、相手のリアクションが見える形で外に出すのが、すごく大事だと思います。
例えば、その仕事に関わるメンバーと、オンラインでつながって、「本当にごめんなさい、私、やっちゃいました」と言うとか、ミーティングなんかでも、「昨日、起こったことを共有していいですか?グループウェアでも書いたのですが、ここでもシェアさせてください」こういう場では、必ず相手のリアクションが見えるので、そういう場で自分の外に出すことがすごく大事だと思います。

まず、言葉で言えましたね。「やっちゃいました、ごめんなさい、昨日からそのことが気になって、とてもへこんでいます」そうすると、それに対して「どんまい」とか、「大丈夫」とか、「どうしていくか一緒に考えよう」といった、必ず目に見えるリアクションが返ってきますし、そうやってオープンに開示してみると分かるのですが、みんなが許容している前提があるんですね。
人的エラーは必ず起きる、人は忘れるし、ミスるし、間違える。
こういう前提があるので、そこからさらに、「何をやっているんだ?」そんな話にはならないと思います。
怒られるなと想像したとしても、そうはならないことでホッと安心する
この体験がすごい必要だと思うんですよね。

自分の失敗経験がチーム全体の経験になる

さらに、あいちゃんも書いてくれてますが、私たちは迷惑をかけたくない、チームに貢献したいという思いを、みんなが強く抱えてますので、そういった思いに対して、いったん目に見える形で外に出すことがどういう効果があるかというと、外に出すと、自分の失敗経験がチーム全体の経験になるんですよね。
どんなミスをしても、誰にでも起こりうる前提がありますので、「なるほど、そういうミスを起こし得るのか、自分も」これをまず、誰もが体感することができて、これが後々のミス防止につながっていくんですよね。
さらに、一緒に仕事に関わる人は、そこから「なんで起きたんだろう?」「どうしたら次に起こらないようにできるだろう?属人化を排して」こういったことを一緒に考える糸口も見つかりますので、外に出して初めて、失敗はチームの経験になるし、失敗をもってチームに貢献することが、こういう意味合いでできるようになるのかなと思います。

引きずることによって、さらにチームに迷惑をかける

失敗が起きて一番つらいのは、『失敗を起こした人が引きずります。起こった以降もパフォーマンスが落ち続けます。さらに起こったことが共有されないことで、他の人もまた似たような失敗をしてしまいます。』これが、本来最も避けたいことなんですよね。
なので、引きずることによって、ストレートに言うと、さらにチームに迷惑をかけることになるので、引きずらないようにすることがいかに大事か。
失敗を開示されるほうも、引きずらないようにフォローすることがいかに大事か、ということが、ここから分かりますよね。

自分の外に出す時点で、既に消化が始まっている

いったん自分の外に出すと、次は消化していくというステップになると思うのですが、実は、相手のリアクションが見える形で自分の外に出す時点で、既に消化が始まっています。と、私は考えます。
外に出すと、起こったことを客観的に見られるんですよね。
自分の内側にだけとどめておくと、誰しも経験があると思うのですが、頭の中は、「どうしよう、迷惑をかけちゃった、私のバカバカ」みたいな、失敗を客観的に見ることがすごく難しい状態が連続的に続いちゃっているので、そもそも消化プロセスに動いていけないということがあると思います。

なので、外に出すことによって、冷静に考えるための切り替えができる
切り替えができたり、仲間のリアクションをもらって、「ああ、良かった」と思えることによって、じゃあ冷静に考えて、次にどうするか実行していくための力が初めて生まれてくるので、外に出して切り替えて、その先に仲間の力を借りながら客観的に見たり、仲間の言葉によって、「客観的に見て、再発防止に動いていくパワーを得よう」こういうサイクルでいいと思います。

誰かの開示が次の誰かの開示にもつながる

こうやって考えてみると、”消化不足の感覚”うまく消化できてないというのは、まず根底に、そもそも前向きにとらえられてない状態があって、さらにその上に、客観的に見られていない状態があって、消化不足感、”なんかおなかに残ってるな”感がずっと続いていく、そんなサイクルだと思いますので、失敗は早いうちに自分の外に出して、仲間のリアクションをもらって、外に出すことによって、自分の中で区切りをつけて客観的に見ながら、次に向けての行動のパワーを得ていこう、こんなふうに考えられたらいいなと私は思っています。

この話は、失敗もチームで分け合うという観点だと思いますし、もっと言うと、うまくいったこととか、なんか手応えが見え始めたことも含めて、「やっちまった」も「なんかいい感じ」も、チームで喜び合って、がっかりし合って、次に向けて頑張り合う、こういうサイクルの中の一つととらえていけたらいいなと思っていますので、どんなことも一人で抱え込まずに、オープンに開示していきましょう。
誰かの開示が次の誰かの開示にもつながっていきますので、みんなで持ち合っていこうね、荷物は。
そんな感覚でやれたらいいなと思っています。

ということで、今日の放送は、『失敗を引きずらない』について考えてみました。
最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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