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#390 キャリアの途中に流れる大きな川、見えてる?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、良い問いと良い仲間に出会えるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

メンバーの話を聞きながら、デジャブを感じまくった

今日は、先週の気付きを一つまた放送にさせていただければと思います。
先週、何があったかというと、オンラインスクール育休スクラの中で、メンバーとキャリア1on1というマンツーでの1on1をたまに引き受けさせていただいております。
いろんな1on1相手がいるのですけれども、たまに私が引き受けて1on1をさせていただくこともあるのですけれども、この中で先週一緒に1on1してくれたメンバー、便宜上Aちゃんとしておきますけれども、Aちゃんの話を聞きながら、デジャブを感じまくったということがありました。

Aちゃんは今、法人向けのBPOサービスの会社で、営業などをずっと経験してきているキャリアが長い。子どもも二人いる。
どんなところに共感を覚えまくったかというと、Aちゃんは割と一社目の会社は早い段階で転職をしているんですよね。
はい、同じです。
転職理由が、ガリガリのどぶ板営業から、なんとか状況を変えたくて転職した。
じゃあ、どこへ転職しようかな?と思った時に、きれいなオフィスでビジネス会議をやっている画を浮かべながら、そういった環境で働ける会社を選んだ。
これが一社目の転職動機だった。
私、全く同じ転職したんですよね、一社目の時に。
「もう、こんなガリガリの営業は嫌だ、営業職は私がやりたかった仕事じゃない」とか言いながら、転職を考えたときに、じゃあどんな会社で仕事をしたいか?「次は高いビルの中のオフィスで仕事をしたい」、「きれいなオフィスで営業じゃない仕事がしたい」と言って転職したのが私も一社目だったので、全く同じ理由で転職してるな。
平たく言うと、よく考えずに転職したというところも同じだなと思いましたし、そこから私も結局個人営業にまた戻ることになるのですけれども、長時間労働を武器にバンバン仕事をしたというのも同じでしたし、自分自身は自由がきくし、頑張ることが好きなので、ちょっと大変で頑張れない仲間がいたときに、「ちょっと根性が足りないんじゃないの?」みたいなことを思っちゃう人間だったな、そんなところも私と同じでした。
さらに、仕事は楽しいけれども、後輩がいない。
後輩を育てたり、メンバーのために仕事をするということをせずに、とにかく自分のために仕事をして、自分のための成果を追い求めてやってきた。
そういったエピソードも全く同じだなと思いながら聞きました。

もちろん、今のAちゃんは全然違うAちゃんになっていますし、私もその当時よりはだいぶ大人になったなと思うのですけれども、本当にあんまり考えずに自分中心、自分のことだけを考えて一生懸命仕事をしてきた。
そんな振り返ったキャリアに、半端ないシンパシーを覚えたというのが先週ありました。

キャリアアップの途中に流れる大きな川

そんな自分も振り返りながら、今日フォーカスしたいなと思うのは、キャリアアップの途中に、会社といういわゆる組織の中でキャリアを積んでいく段階で、キャリアアップの途中に流れるめちゃくちゃ大きな川がある。こんな話をしたいなと思います。

皆さん、この大きな川のイメージつきますか?
会社、組織の中で一年、二年、五年と役割を積んでいったときに、管理職になってはないけれども、実は大きく大きく期待される役割が変わるというステージが来るなと思っています。
それは言い換えるとどんな変更かというと、自分の仕事がちゃんとできる人として評価がされてきたというそこまでのステップと、それ以降は、チームの成果を考えて動ける人として期待されて、チームの成果のために、もしくは、仲間のために仕事ができることで評価がされるというステップに、結構大きく切り替わる段階があるなと思っています。

ただ、管理職になるわけではないんですよね。
例えば、主任から係長へ、このぐらいの変更で特に昇進試験とか登用資格があるわけではないけれども、ガラっと大きく役割が変わる。
こういう段階が誰しも必ずあって、これが実は目に見えにくいのだけれども、キャリアアップの途中に流れる大きな大きな川だなと思ってます。
どのぐらい大きな川かというと、例えば、サッカーをやってた選手が野球に転向する。これぐらい大きな変更だなと思っています。
ルールも違うし、必要な筋肉も違うし、チームの中での振る舞いだとか、そもそもの価値観も断然違うというぐらい大きな変化。
夏はスケボーして、冬はスノボーする、こういうレベルじゃないんですよね。
野球からサッカーへ転向するくらいの大きな変化だなって思います。

川が見えないから難しい

さらに、この変化が難しいのは、一見地続きのように見えちゃうんですよね。
これまで自分の仕事がちゃんとできる人としてずっと評価されてきたところが、もう自分の仕事がちゃんとできるだけでは評価がされないとステージが、見た目的には給料がちょっと上がって、主任から係長になったぐらいとか、職級が3級から2級に上がったぐらい、こんな微々たる変化なのに、実は大きな大きな川を越えて向こう側に行ったという、国境を越えるぐらいの大きな変化が起こっているんじゃないかなと思います。
これ、すごく難しいですよね。
経験のある方もいると思うのですけれども、今まで自分の仕事がちゃんとできることで評価されてきたし、自分の仕事をちゃんとできる人として、必要な筋肉を鍛えてきたし、動き方もしてきたのに、ある日を境に、「いやいや、そのやり方だけじゃもうだめですよ、チームの成果を考えてちゃんと動けること、後輩とかメンバーのために仕事ができる、もしくは、その成果に貢献できるような仕事のやり方してくれないと、もう今日からは評価できませんよ」こういう変化なんですよね。

さらに大事なのは、「そうかそうか、川を越えたから戦い方が変わるんだな」と自覚ができれば、新しい役割に対して初心者ながら試行錯誤して工夫することができるかなと思うのですけれども、一見地続きのように見えちゃうというところも難しいポイントで、「あれ、なんでだろう?今まで通りちゃんとやってるはずなのに、なんかちょっと違うんだよね、評価されないんだよね、なんか期待が違うんだよね」こういうことを本人も感じてしまう。

「変わったから変えなきゃ」って気付けないとどうなるかというと、「自分のことはちゃんとできるけれども、ちょっと視野が狭いよね」と言われちゃったりだとか、人に関わって人に成果を上げてもらうために貢献することは、技が違うじゃないですか。
ホームランを打てる技か?足でボールを蹴ってシュートが決められる技か?というぐらい技が違うので、まずやり方が分からないというケースも圧倒的にあると思うんですよね。

ここから役割が大きく変わることを自覚する

私は今、いろんな会社の人事の方とも話をするのですけれども、人事の側からも、自分の仕事がちゃんとできる人が、次のタイミングでチームの成果を考えて行動できる人にうまくシフトチェンジできるかどうかって、結構大きな課題になってたりするんですよね。
本当は、「昨日までは自分の仕事がちゃんとできる人でした、今日からはチームの成果を考えて行動できる人にジョブチェンジしてください」ぐらいのはっきりしたオファーがあったりとか、ジョブチェンジするためのセレモニーがあれば、「よし、ここで大きな川を越えていくんだな」と、みんな自覚が持てると思うのですけれども、ここは一見地続きのように見えちゃうので、川を越えるのが難しくなるということが結構あるのかなと思いました。

私自身を振り返っても、ここからプレーするスポーツが変わるんだというぐらいの自覚をまず持つということが、実はスタートかなと思っていまして、皆さんも、一見地続きのように見えるけれども、ここから役割が大きく変わるな、そういったポイントが見極めることができて、新しいプレイで成果が出せるようにチェンジしていこうという思いが持てると、また違うのかなと思いました。

ということで、メンバーの話を聞きながら、デジャブを感じまくったところからのキャリアアップの途中に流れる大きな川という話でした。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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