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<VR>Oculus Questの感動を簡単に上げる方法

今回は、HMD(VRゴーグル)に関する小ネタです。

Oculus QuestなどのHMDを使用して、YouTubeライブやNetflix映画を一度でも視聴すると、もう以前の生活には戻れません。映画館に行かなくても、HMDを通して映画館並みの巨大スクリーンが視聴できる。ライブ会場の観客席から、巨大中央ステージ上のメインスクリーンを見上げなくても、プロが制作・編集したコンサートビデオを、メインスクリーン以上の大きさと解像度で見る事ができる。

この巨大・広視野スクリーン効果だけでも臨場感は十分向上するが、このままでは映画館やライブ会場の臨場感に及びません。「聴覚」の臨場感が足りていないのです。より具体的には、低周波から高周波まで鳴らす周波数帯域と音量が、映画館とコンサートに劣る。Oculus HMDに組み込まれている廉価スピーカーだと、これがどうにもイマイチ。

だったら、どの家庭にも大抵一つはある音響機器(ミニコンポやラジカセ)から音を出力してあげればいい。今時のミニコンポの音質は素晴らしいので、1万円のミニコンポで十分です。それだけで、自宅が映画館・コンサート会場になる。

方法は簡単。Oculus Questには音声の外部出力機能が元々あります。そこに下図のようなステレオ音声ケーブル(3.5mm端子⇔AUX端子)の3.5端子(黒)を差し込んで、もう片方のAUX端子(赤/白)をミニコンポに差し込んで、ミニコンポをアナログINモードで再生するだけです。デフォルト音量はかなり小さく聞こえるので、適当に音量ボリュームを上げて下さい。

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Oculus Questから外部スピーカーに音声出力する方法は他にもあるが、これが一番簡単で、かつ高音質です。bluetoothで音声出力する方法はケーブルレスに出来るが、タイムラグが発生して映像と音声が非同期状態になるので、臨場感が台無しになります。USB端子から音声出力する方法は、何故かメーカー側(facebook)が強力なプロテクトを施しており、そう簡単には出来ません。Oculus Linkを使用し、PC・コンポ・HMDを接続する方式はアリだが、PC性能が要求されるので万人向けの方法ではありません。

ミニコンポ(スピーカー)ではなくヘッドフォンやイヤホンで再生する方法もあるが、高性能な製品ほど、頭の中から音が鳴る頭内定位状態になります。自然ではあり得ない頭内定位状態は、臨場感を台無しにするので、私はオススメ出来ません。
ヘッドフォンやイヤホンで鳴らす音が頭内定位になる理由に興味ある方は、コチラの記事を参照ください。


人間は何故感動するのか、まだまだ研究中の分野です。それでも少しずつ分かってきたことは、単感覚野だけを刺激するよりも、複数感覚野を同時刺激し、その強度もある程度強い方が感動し易い。

今回のケースで言い換えるならば、視覚だけを映画館スクリーンにしたり、スピーカーだけを高性能なものにして、単感覚野の刺激強度を上げる事でも臨場感は向上するが、それだけでは不十分。映画館スクリーンと高性能スピーカーを組合わせる事で、臨場感が爆発的に向上する。

ついでにもう一つ言及すると、感覚野の足し算だけでなく、ノイズ情報をシャットアウトする引き算も重要です。映画館がスクリーン以外を暗くして映らなくしているのは理由があって、その方が無意識レベルで脳内処理しているノイズ情報が消えて、スクリーン映像に没入出来るからです。


小ネタといいつつ長くなりましたが、せっかく入手したHMD(Oculus Quest)の感動を上げる為に、大事かつ簡単に出来るテクニックです。是非活用して、VRライフを楽しんでください!



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