#12 自分の消息を伝えるために年賀状をほぼ10年ぶりに出してみようと思う。


ふとしたことから、「あの人どうしているかな?」と思ってお名前でネット検索してみた。
本も出している人なので、ヒットするかな?と思ったから。
そしたら、2年前に亡くなっていることを、ご友人のブログで知る。
ショックを受けた。彼はもういなくなっていたのだ。
かつて親しかった友人がまた一人、平均寿命よりずっと若くして逝ってしまった。高齢になったら再会して懐かしい話で盛り上がりたい友人の一人だったのに。また間に合わなかった。

昨年、自分が還暦を迎えた時、かつて住んでいた懐かしい場所へ行ったり、久しく連絡を取り合っていない友人たちに連絡をとったりしようと思っていたのだけど、コロナでままならず。でも、それもいいわけか。
ブログで友人の死を知るというのは今風ではあるが、そもそもは、自分が連絡を取っていないこと、久しく年賀状を出していないせいなのである。

昨年、年賀状が始まった経緯を紹介する新聞記事が載っていた。
年始の挨拶の手紙というのは平安時代から始まっているが、今の形の年賀状(お年玉付き年賀はがき)が発売されたのは1949年からだそうで、そのきっかけは、戦争で音信不通になった人の消息が分かればと京都の実業家が発案し、その案を郵政省が採用したからだそうである。
つまり、戦後自分の消息を伝えたい想いから、今の年賀状は始まっているんだね。

この記事を読んだとき、高齢になったことを理由に年賀状を卒業する風潮が広がっているけれど、高齢になったからこそ年賀状は出したほうがいいのかもしれないと思ったんだよな。そして、「消息を伝える意味があるから、今年は年賀状を復活しよう!」と思ったはずなのに、結局昨年も年賀状を怠った私。ほんまに駄目だな。

でも今回、友人の死を2年も経ってからブログで知ったショックは大きくて。自分が元気なうちは、消息を伝える意味でも、今年は年賀状を出そう。

友人のご冥福を心より祈ります。

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