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「クダフェッショナル 」〜全国と沖縄の結(ゆい)になる〜Vo4(最終回)

はいさい!2019年はCMの仕事より、
息子の小学校のPTA広報部が忙しかった、
PTA副会長兼、CMディレクターの福永です。
今年は学校が創立20周年ということもあり、
先生たちを一人一人撮影して
アニバーサリーカレンダーを
作っちゃいました。↓

2018 TCC授賞式レポートのブログの連載を始めて、
なんと!1年が経過してしまいました。

2019年のTCCの開催もつい先月に終わったにもかかわらず、
なぜいまだ2018年のレポートなのか?
その答えはPTAの仕事が忙しかったから!

ということで、今回がついにシリーズ終結!
いよいよクダ会長の真骨頂!
コミュニケーション術の集大成!豪華ゲストの数々!!
クダフェッショナルVo4最終回です!


2018年10月26日19時半。
場所はホテルニューオータニ、
TCC授賞式を終えた会場では受賞者による
集合の記念撮影がはじまっていた。

受賞で盛り上がる大物クリエイターの集合を横に、
クダの目はある人物を捉えていた。

佐野研二郎 MR_DESIGN

以前ocy賞にゲスト審査員を勤めた超凄腕デザイナー。
クダは、すかさず佐野に近寄り強い握手をかわす。
例の騒動は当時佐野がocy賞のゲストに来て
数日後の出来事だった。
二人はあれ以来の再会。
我々スタッフは佐野にカメラを向けた
すると開口一番、
佐野「どうも噂の佐野です!
あの〜・・・一応生きてます!(笑)

まさかの自虐。

クダ「あの時にocyのメンバーで激励の言葉を寄せ書きした大きな旗を
   勝手に送りつけましたが大丈夫でしたか?
佐野「あれは本当に嬉しいです!ありがとうございました!」

SE:ポーン

S:メイド イン オキナワ

審査員で沖縄に来た時に、クダの紹介で
行ったお店の器を、今も大事に使っていると佐野は話した。
佐野の心の支えに沖縄も微力ながら貢献したかもしれない。

また沖縄に来てください!沖縄はいつでも佐野さんを
待っています。と、クダは佐野に笑顔で伝えた。



しばらくすると、受賞者の記念撮影を撮り終えたばかりの、
茶髪でノーネクタイ、ラフなジャケット姿のあの大物に
クダは、すかさず声をかけた。


多田 琢 TUGBOAT

クダ「多田さん!この前コーヒーを持って言ったんですけど・・・」

SE:ポーン

S:沖縄の香りを届ける

多田「あっ!!ありがとうございます!
頂いたのにまだ何もお礼言ってなくてすみませ〜ん!」


短いやり取りだったが多田はクダの事を覚えていた。
後の取材で分かったのだが、クダは以前東京に来た際に、
タグボートの多田へ沖縄のコーヒーを届けに行っていた。
だが、その日多田はあいにく休みで、事務所にコーヒーを
預けたというのだ。
そういう小さな積み重ねの思いが
「沖縄に行きたい」「クダに会いたい」と思わせる
きっかけになっているに違いない。




次にクダは「新しい地図」「ラインモバイル」で受賞した
山崎隆明に遭遇した。

山崎隆明 ワトソン・クリック

山崎もまた以前ocy賞にゲスト審査員で来ている。
すると今度は山崎本人からクダに話しかけに来た。
山崎「あの時もらったビーサンまだ
使わさせていただいてます!
ものすごく大事に履いてるからまだキレイ!」

SE:ポーン

S:沖縄の心地よさを届ける

前回沖縄に来た際にもらった、ワトソン・クリックの
社名入りの「島ぞうり」を今も大事に履いているという山崎。
我々は山崎にもカメラを向けた。

山崎「え〜なんでしょうね。東京の広告がちょっと
元気がないんで沖縄の皆さんにガンガン元気のある広告を
だして来てもらえればと思います・・・
なんでしょうね・・・ごめんなさい!
最近、歳(とし)いってね
ぱっと言葉がでてこないの、ひとまず、
ひとまずがんばってください!」

その口調はアフレコCMでムーブメントを巻き起こした
あのホットペッパーのCMのアフレコの声そのものだった。
最近12年ぶりに復活したホットペッパーのCMがこちら!


そんな山崎と軽く挨拶を交わした後、
クダの目に何かが映った。
記念撮影をしようとしているグループだ。
そこへ、すかさず自ら走り込みグループの
カメラ役を買って出るクダ。

SE:ポーン

S:沖縄ホスピタリティー

何気ない行動だがカメラを受取り、
撮影するまでのスピードとタイミングが絶妙だった。
沖縄ではよくある、観光客とのやりとりの経験が
ここで生かされている。
相手に気を使わせずにさらっと懐に飛び込む。
これぞクダフェッショナル

その記念撮影のグループの中には、何とあの、
シンガタの佐々木宏の姿があった。

佐々木宏 シンガタ

佐々木は、カメラマンを買って出た
見覚えあるクダの顔を見てニヤリ。
記念撮影を後にすかさず名刺を出すクダ。
佐々木「前も名刺もらったよ〜!」
クダ「一応改めて!(笑)」

SE:ポーン

S:名刺カメーカメー攻撃。

佐々木「そういえば最近沖縄行ったよ!」
クダ「え!連絡してくれたらすぐ行きますんで!」
間髪入れずにいつでもウェルカムんちゅをアピールするクダ。
佐々木にもスタッフはカメラを向けた。

佐々木「え〜・・・その節は大変お世話になりました。
怖い洞窟でしゃべったり、巨大なヘビを強制的に
首に巻かれたり・・・二度と沖縄に行くまいと
思いましたが・・・つい先日たまたま安室奈美恵の
最後のコンサートの日に瀬長島に行きました。
また沖縄いきまーす!」

SE:ポーン

S:オキナワインパクト

以前沖縄で開催した全国TCCの沖縄大会に
佐々木をゲストとして招待。会場が洞窟という独特な場所に加え、
大の苦手な大蛇を首に巻かれたことなど佐々木らしい
ジョークを交えて沖縄の思い出を語ってくれた。
インパクトのある沖縄を植え付け、その記憶を色濃く残すという
クダのテクニックに、佐々木は見事にはまっていた。

場所は受賞会場からコピー年鑑発行記念パーティー会場へ移動。
クダと大御所とのご対面が続く中、
いよいよあのocyにゆかりのある
大御所クリエイターが登場する!

2018年10月26日20時〜
いよいよコピー年鑑発行記念パーティー会場へ。
会場は東京の様々な美味しい匂いが漂う。
名刺交換をすべきか東京飯を食うべきか、クダは迷っていた。

すると会場の奥では一本の行列。
高級ローストビーフ銀座久兵衛の寿司を前に
大人たちが長蛇の列をなしていた。

我々スタッフも東京の思い出にと銀座久兵衛の誘惑に
導かれようとしたその時、
振り返るとクダはあの人物と親しげに話していた。

※中島さんの秘儀「地鶏に見えへん」(本人の自撮り撮影による手法)
中島信也 東北新社

中島はocyとの親交は長い。

中島「オッキー!のみなさん、行ってないんで、さびしいです!
やっぱりオッキーは、ええね!なんか行事作って呼んでね!
僕も相変わらずハゲてますんで・・・また会いましょう!」
何度も沖縄で親交を深めているベテランの中島でさえ、
沖縄の空気を欲していた。
クダは、そんな“おもろい”おじさんにぴったりなお菓子を手渡した。

SE:ポーン

S:おもろ

その後も、麻生哲郎(TUGBOAT)、
福里真一(ワンスカイ)、三井明子など
そうそうたるメンバーに積極的に沖縄をアピールするクダ。
ワンスカイの福里に至っては、実はルーツが宮古島だと判明。
さらに親近感が湧いた。

盛大に盛り上がった記念パーティーも閉会の時間
しかし、パーティーが閉会しても最後の最後まで
クダが足を止めることはなかった。

閉会した会場からぞろぞろ帰る人だかりの中に
再びクダは箭内の姿を見つけた。
タクシー乗り場に一人で向かう箭内の元へ、
最後の力を振り絞り、クダは走ってこう叫んだ。

クダ「箭内さん!よかったらこれから飲みに行きましょう!」

SE:ポーン

S:いちゃりばちょーでー


しかし、さすがの箭内も申し訳なさそうに、
クダの誘いを丁重に断った。
クダはタクシーが見えなくなるまで箭内に
大きく手を降った。
島から都会へフェリーが出て行くのを
見送る家族の様に・・・。
これも何かのご縁。
クダの「いちゃりばちょーでー」精神に
いつか箭内も答えてくれるだろう。

会場のニューオータニを後に
クダは今日1日の行動を振り返り自問自答をした。

クダは行動を起こす時に
常に考えることがある。


SE:ポーン

S:沖縄のためになっているか?

クダ「会って話すのは短い時間ですが、その時に
  一瞬でも沖縄を好きになってもらえたか?
  あっ沖縄に行きたいなあと思ってもらえたか?
  少しでもそう感じてもらえたらいいなあって・・・」



我々はクダを一軒の居酒屋に呼び出し話を聞いた。

スタッフ「お疲れ様でした。今回のTCCいかがでしたか?」

クダ「そうですね・・・もちろん沖縄から
このTCCで新人賞をだして、受賞者として参加するのが
まずは第一目標。でも、こうやってたくさんの素晴らしい
トップクラスのクリエイターのみなさんと出会って、
いつでも沖縄と全国のクリエイターの架け橋になれるように
沖縄のために積極的にみなさんと交流して行きたい。

BGMスタート ♪kokua「Progress」

クダは少しホッとしていた。
その顔はどこか満足げだった。
東京という未開の地でこれだけの広告界の大物スター達に
出会い、印象に残し、沖縄の良さを少しでも感じてもらい、
沖縄に行きたいと思わせる。
そこにはクダのただならぬ努力と強い想いがあった。
今回の旅は、それを再確認できる旅となった。


沖縄に帰って来て、あらためて我々は
あの言葉を聞いてみた。

クダ会長にとって、
「クダフェッショナルとは?」

クダ「沖縄でクリエイティブに関わる人たちには
東京や全国とつながるパイプがなかなか無い。
そこで僕が横や縦の串になって人と人を繋げたい。

クダフェッショナルとは、
沖縄の串になる。ですかね?ハハハハ!(笑)

♪あと一歩だけまえに〜すすもう〜♪

クダフェッショナル 終

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