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ジュエリーコーディネーター2級一発合格を目指して

来年(2018年)8月にあるジュエリーコーディネーター2級の試験勉強をするにあたって、役に立つサイトは無いものかとWEBサーフィンしてみたら、不思議なほどにめぼしいサイトが見つからない。無いなら作る?という思いから、まとめサイトではなく実況中継的なNoteを作ろうと思い立ち徒然と書いてみることにしました。

1.試験勉強その前に!
ジュエリーコーディネーターという資格は、一般社団法人日本ジュエリー協会がジュエリー産業の健全な発展と消費者の利益に資することを目的に、ジュエリー産業の基盤整備の一環として1997年にジュエリーコーディネーター検定資格制度を創設したことにより出来た民間資格です。
協会のWEBサイトによりますと、現在全国で約9,500名のジュエリーコーディネーターが活躍中とのこと。
これは多分協会に登録している有資格者の数だと思います。(だって、ジュエリー業界で働いている資格所持者の実数などというものは統計のとりようが無いというかあったとしても非常に手間)というのも、「一般社団法人日本ジュエリー協会認定ジュエリーコーディネーター」を名乗るためには、資格登録が必要だからです。

2.試験に受かっただけじゃ名乗っちゃいけないんですか?
ダメです!
3級試験に受かったのち、協会制定の「ジュエリー産業倫理綱領」を順守し、「ジュエリーコーディネーター資格認定者個人情報に関する規約」に同意した上で登録料(3年分)を支払い登録した者のみが「一般社団法人日本ジュエリー協会認定ジュエリーコーディネーター」を名乗ることが出来ます。
また、飛び級での受験は認められていません。必ず3級資格を取得し、協会に登録したうえでないと、上位資格を受けることは出来ません。
ジュエリーコーディネーター検定試験は、3級が年2回(3月と8月)、2級/1級が年1回(8月)主要都市で開催されます。
ですので、私が来年8月のジュエリーコーディネーター2級を受験しようと思えば、おのずと、3級を来年3月の試験で受験、合格した後、日本ジュエリー協会に申請して、「日本ジュエリー協会認定ジュエリーコーディネーター資格者」として登録されることが最低条件となります。(もちろんここで登録料を支払います)
公的資格でもそうですが、民間資格の多くはこの「登録制」をとっています。逆を言えば、3級試験に受かりましたが上級資格を受験する予定は無いため(さらに言うとあんまりメリットもないと思えたので)登録を行いませんでしたという「日本ジュエリー協会」に認定されていない「ジュエリーコーディネーター3級合格者」という方は結構な数いらっしゃいます。さらにもっと言えば、以前は更新料を支払って資格の更新をしていましたが、必要がなくなったので更新せず資格を失効してしまった「日本ジュエリー協会認定ジュエリーコーディネーター○級資格者」という方もかなりの数いらっしゃるようです。登録制をとっている資格はどの資格でもそうですが、更新せずにいると資格を失効してしまいます。(その際たるものは現在では教員資格でしょうか)更新に際して研修の受講を義務付けている資格も多く、年会費や更新料も馬鹿にならないため、仕事でどうしても維持しておかなければいけないという資格以外は、失効させてしまう資格も結構多い気がしています。かくいう私も失効させた資格は・・・・・・

3.難易度とか受験教科とか
さて、気を取り直して・・・・
各資格の基準や受験教科数などを少し見て行きましょう。
ジュエリーコーディネーター3級に合格すると、ジュエリーの歴史、市場、素材、製造、商品、販売及びコーディネートに関する基礎知識をもち、消費者その他に対し説明、接客及び販売ができる人材であるという目安になります。
これがジュエリーコーディネーター2級になると、ジュエリーの歴史、市場、宝石学の基礎、素材、製造、商品及び販売に関する高度な専門知識とファッション及びコーディネートの基礎知識をもち、消費者その他に対し提案、コンサルタント販売、在庫の効率化、人材育成、指導及び店舗運営の補佐ができる人材であるという目安になります。
さらに、ジュエリーコーディネーター1級になりますと、ジュエリーに関する高度な専門知識と高度な接客及び販売の実務技術をもち豊富な経験と見識で人材の育成、指導及び店舗運営ができる人材であるということになるそうです。

3級での受験教科は1教科(試験時間2時間)。協会からジュエリーコーディネーター検定テキストが出版されています。第三者機関(ユー○ャンなど)からは試験対策本などの出版はありませんので、受験を考えている方はすべからくこのテキストを購入して勉強することになります。
2級での受験教科は3教科となります。「素材・総合」「製造・商品・総合」「販売・総合」が各1時間計3時間の試験時間で試されます。検定テキストは協会から出版されており、「総合編」「素材編」「製造編・商品編」「販売編」の4冊セットとボリュームもかなりアップします。3級と同じく第三者機関からは試験対策本などの出版はありませんので、受験を考えている方はすべからくこのテキストを購入して勉強することになります。
1級での受験教科は一次試験が2教科「I部・記述 」(2時間)「II部・論文」(1時間)の計3時間の試験時間で試され、一次試験合格者は2次試験(実技試験(ロールプレイング・実技・面接))へ進むことが出来ます。検定テキストは・・・・・なんとございません。テキストにこだわらず、実践に必要なあらゆる範囲が出題範囲となります。因みに、現在2017年の試験合格者も合わせて1級合格者は37名です。
現在全国で活躍する約9,500名のジュエリーコーディネーター頂点にいらっしゃる方々ということですが、なんと言う狭き門なのでしょうか。と、いえるかどうかは実は微妙なのですが・・・でもすばらしいということだけは間違いないと思います。
※参考データ
・2016年JAAジュエリーコーディネータ試験結果
  1級:合格率17.7% 合格者数17名(一次試験)
  2級:合格率27.6% 合格者数239名
  3級:合格率47.8% 合格者数734名
 (1級に関しては2次試験合格者は2名のみ)
ジュエリーコーディネータ試験に関する詳細は「一般社団法人日本ジュエリー協会」(http://www.jja.ne.jp/)のWEBページをご覧ください。

4.そもそもの話なのですが・・・・
さて、そもそも宝飾の取り扱いを主としておる企業は日本全国でどのぐらいあるのか。
『宝飾品卸企業名鑑2018』によりますと、全国の宝飾品関連卸売企業は2,008社
『宝飾品小売企業名鑑2016』によりますと、宝飾品を取り扱う全国の小売企業は2,523社
『異業種宝飾企業名鑑2018』によりますと、宝飾をメインに取り扱う企業を除いた全国の宝飾取扱い企業は、卸企業329社、小売企業912社
上記を合計すると5,772社。
ジュエリーコーディネーターの数が約9,500名ですから良心的に考えれば1企業1人くらいは有資格者がおられるということでしょうか。
上記の統計は企業ごとの統計ですので、小売店となると全国に軽く倍はありそうです。そう考えると店頭でジュエリーを扱っている店員さんでジュエリーコーディネーターの有資格者にめぐり合えることは稀かもしれません。

資格が無いからといってジュエリーに関するしっかりとした知識が無いとも言いませんし、有資格者だからといってしっかりした知識を錆びさせずに持ち合わせているともいえないわけですが、一家に最低1つくらいはジュエリーがあるのではなかろうかと思われるこの日本で、この有資格者の数は少し少ない気もしますね。

5.おまけ~ジュエリーに関わるさまざまな資格~
NPO法人 宝飾クラフト教育振興会
 ・ワックスジュエリー検定
 ・ジュエリーデザイン画検定
 ・シルバージュエリー検定

米国宝石学会(GIA)
 ・宝石学修了者(GG)

英国宝石協会(Gem-A)
 ・英国宝石学協会特別会員(FGA)

日本宝石協会 ・GJ
 ・CGJ

技能士中央職業能力開発協会
 ・貴金属装身具製作技能士(国家資格)


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