東方楽曲全曲感想01【東方紅魔郷】編
まえがき
東方Projectの楽曲がついに、ついにサブスク実装されました!
私は東方ファンとして、ゲームの曲を昔から音楽プレイヤー、今もスマホにいれて聞いているんですが、
これからはそのような作業なく聞くことができるということで、大変うれしいです。
ZUNさんは、まずゲーム内で聞いてほしいと言っていましたが、布教や、二次創作で知っている人に原曲を紹介しやすいのはやはり便利ですね。
私は、YouTube PremiumとApple Musicに加入していますので、そのURLを貼っておきます。皆さん聞きましょう。
そして、サブスクが解禁されたので、各楽曲について感想を書きたくなりました。
ということで、楽曲について感想を言う記事を上げていきたいと思います。
音楽理論など詳しくない素人が感想を垂れ流すだけの記事であることをご了承ください。
紅魔郷楽曲全体について
東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil. という作品は現在プレイできる最初の東方作品です。
シリーズ6作目として2002年に発売されました。1~5作目は非売品プレミアム価格となっているため、本作からプレイした人も多いと思います(私がそうです)。
(※紅魔郷も、今やWindows10非対応ですが、ファンツールが出回っており、製品も数千円で購入できるため、この作品が最初と言えるでしょう)
もちろん、私もこの作品から東方にはまり、今でも好きな作品です。
紅魔郷の楽曲は、東方の中でも人気トップの楽曲が集まっています。
・おてんば恋娘
・亡き王女の為のセプテット
・U.N.オーエンは彼女なのか?
などは、有名です。
動画サイトなどを頻繁に利用する人なら、東方を知らなくても聞いたことのある楽曲もあると思います。(曲名を直接知らなくてもアレンジ元として有名ですね、チルノのパーフェクトさんすう教室、最終鬼畜妹フランドールSなど)
音色について、全体に少し位相変調のかかった感じの音(?)になっているのも特徴です。
楽曲全体が、平均律からずれているらしいので、その影響もあるのでしょうか?
どことなく不安を感じさせる雰囲気の中、特徴的なメロディがまた楽曲を際立たせています。
余談ですが、ゲーム版には、WAVEファイル版とMIDIファイル版の2種類が含まれています。
WAVEファイルが一般的ですが、当時の低スペックPCで耐えられるようにMIDIファイル版が用意されています。
MIDIは音声ファイルではなく、楽譜ファイルなので、まともに聞くにはPC側にちゃんとした音源が必要なのですが……。
こちらは、調が変わっていたり、楽器の雰囲気が変わっていたりするのでマニアは調べてみるといいと思います。
01 赤より紅い夢
タイトル曲
曲の冒頭が捉えられないリズムから始まります。最初、聞いたときは地味な印象。
でも、ブレイク(0:26~)のあとに急に華やかなフレーズが降りてくる曲です。
地味な曲とは一変、霧に包まれた感じから急に飛び出てくる雰囲気を感じました。
そして、聞けば聞くほど味が出る「スルメ曲」です。
02 ほおずきみたいに紅い魂
1面道中(夜の森を駆ける)曲
イントロが終わって始まるトランペットのフレーズ(0:19~)がとても好きです。
紅魔郷のストーリーは「世界が晴れない霧に包まれて、それの原因調査のために主人公たちが出発する」ところから始まります。
夜の中森を進んでいく様子をピッチの変わる音から感じられ、出陣の雰囲気をメインフレーズから感じられるのが好きです。
東方はゲームシステム上、"道中曲"、"ボスキャラクター曲"に別れます。
道中は敵の出てくるタイミングが完全固定なので、プレイしているときの曲と敵攻撃のシンクロが印象に強く残ります。
トランペットのフレーズから鍵盤フレーズに移行した場面(0:45~)で中ボスがでてくる演出がよいので、ぜひプレイもしてみてほしいです。
03 妖魔夜行
1面ボス 闇を操る妖怪 ルーミアのテーマ曲
いきなりシンセの音から入り、ボスとの勝負が始まったことを感じさせられます。
それなのに、途中から鍵盤の音(0:13~)に変わって、その後に管楽器主体のフレーズに変わる展開がとても好みです。
特に管楽器のパートが好きで、ルーミアの能天気さと可愛らしさが溢れていると感じます。
あと、ベース好き。
04 ルーネイトエルフ
2面道中(氷の湖上空を飛ぶ)曲
ZUNさん曰く「水と霧をイメージ」とのこと。
オーボエのフレーズが全体にあって好き、、、なんですが、
個人的にはオーボエフレーズの間に挟まるピアノパートのフレーズ(0:44~)が好きです。
05 おてんば恋娘
2面ボス 氷を操る妖精 チルノのテーマ曲
アレンジもいろいろあって有名な曲(特に、「チルノのパーフェクトさんすう教室」は、あの時期のニコニコを見てたら東方を知らなくても聞いていると思います)。
この曲はドラムのリズムが印象的に残っています。ハイハットのリズムの刻み方が好きです。
また、最初のピコピコ音で、チルノというキャラクターのバカっぽさ、おてんばっぽさを演出していて、
それなのに、そのあとのサビフレーズが"エモい"、というギャップが引き立てられます。
06 上海紅茶館 ~ Chinese Tea
3面道中(湖の畔に立つ洋館への道中)曲
東方屈指の名曲です。
洋館に近づくのに曲名は中華(?)な曲。
メインフレーズ音のアタックが特徴的で、だんだん大きくなる1音1音によって、ふわふわしているように感じます。
また、ピアノパート→2度目のメインフレーズに入った場面(1:23~)の盛り上がりは、否応がなしに高揚感に駆られます。
ゲーム本編でもピアノパートで中ボスに遭遇し、中ボスの撃破タイミングで後半のフレーズに入るので、
プレイをしていて爽快感と浮遊感が最高な曲です。
個人的に、この曲は中ボスの攻撃効果音が合わさることでより良く聞こえます。
07 明治十七年の上海アリス
3面ボス 洋館の門番 気を扱う妖怪
紅美鈴のテーマ曲
ピアノのアルペジオから始まる曲。
そして、4拍子に変わり(0:40~)、中華っぽい音色の楽器で始まるメインフレーズが最高な曲です。
また、メインフレーズも転調→1テンポ遅れた楽器の追加→上のフレーズを演奏する楽器の追加と、
繰り返すたびに盛り上がって印象づけるのも好きです。
08 ヴワル魔法図書館
4面道中(洋館の暗い図書館)の曲
短いイントロのあとすぐに始まる特徴あるポルタメント(音がなめらかに繋がる)の効いた音が実は印象に残っている曲。
ピアノ主体の曲。でも一番印象に残っているのは、4拍子→3拍子に変化するところ(1:09~)からのフレーズ。
09 ラクトガール ~ 少女密室
4面ボス 図書館の主 五行+2属性を扱う魔法使い
パチュリー・ノーレッジのテーマ曲
陰気な魔法使いと、陰気な地下図書館と戦うときの戦闘曲です。
ピアノから入るので戦闘の雰囲気はあまり感じないという……。逆にそこがよい。
この曲も陰気。パチュリーは陰キャ。
10 メイドと血の懐中時計
5面道中(洋館の廊下)の曲
三拍子と三連符のピアノが特徴的。中ボスで十六夜咲夜さんと戦うので、この曲は咲夜さんのイメージが強いです。
そして、次の咲夜さんのテーマ曲とあわせて激しい曲なので、咲夜さん=激しめの曲なイメージ。
イントロから想像もつかないサビメロディが好き、1:58~の一度静かになる部分、もっと好き。
11 月時計 ~ ルナ・ダイアル
5面ボス 洋館のメイド 時を操る人間
十六夜咲夜のテーマ曲
東方で一番ロックな曲と言われている。
個人的に、リズムが捉えられなくて初見で面食らった曲です。今でも捉えられませんが。
そして、珍しく戦闘シーンに相応しい激しい曲。
東方では戦闘曲であっても戦闘っぽくない曲が多いので、そんな中戦闘曲をバックにでてくる咲夜さんは、やっぱりロックなイメージ。
本当に、ゲームの戦闘ではナイフを投げてくるのでロックですね。
12 ツェペシュの幼き末裔
6面道中(洋館の主のもとへ向かう道中)の曲
東方のゲームでは1~6面構成となっている作品が多く、そして6面は最終面であるため、道中が短いのが特徴です。
なのでそれに応じて曲も短い。
短いけど、短いからこそ焦らせてくるフレーズですね。
ちなみに曲のタイトルは、紅魔郷のラスボスが吸血鬼であるので、吸血鬼(ドラキュラ)の元ネタであるブラド・ツェペシュから採っているとのこと。
(でも、レミリアはツェペシュの末裔ではないよ)
13 亡き王女の為のセプテット
6面ボス 洋館の主 運命を操る吸血鬼
レミリア・スカーレットのテーマ曲
紅魔郷最終ボスで、紅魔館の主の曲。
この曲ほど、イントロから威厳が感じられるものはないと思います。
洋風で、トランペットのメロディがじわっと染み込んでくる感じがする……。
サビの細かく動くベースは、東方では使われがちで、これがあるだけで東方という気分になるし、否応がなしに引き込まれます。
そして、同じく東方曲の特徴1:50~からのピアノ発狂部分。ここも好き。
14 魔法少女達の百年祭
EX面道中(洋館の主の妹に会いに再訪する道中)の曲
ピアノのイントロから始まる曲。洋館である紅魔館に再び訪れるのですが、その雰囲気を感じられ、おまけステージとは言えそこそこの難易度があるステージなので、いざ挑む!という感じもします。
……からの、明るいフレーズ(0:26~)……。からの、中華フレーズ(0:33~)という謎の展開をする曲。
そして、特徴的なベースから始まるサビ(1:36~)。
この曲のサビメロディはとても好きです。特にトランペットでこれでもかと主張してきて、脳に刻み込まれる感じがします。
15 U.N.オーエンは彼女なのか?
EX面ボス 狂気の妹 破壊を司る吸血鬼
フランドール・スカーレットのテーマ曲
東方の著名曲。原作のファン投票による曲ランキングで一位常連ですね。
そして、多数のアレンジが存在する曲でもあります。
もちろん、その人気違わず、私も好きな曲。
好きポイント
・イントロの5拍子
・ここにきてシンセ音でメインフレーズが作られるという意外感
・二度目のサビの前のため
不気味感ある曲なのに、サビのフレーズがちょっと明るい雰囲気を感じます。
16 紅より儚い永遠
エンディング曲
1~6面を終えて聞くことができるので、ラスボスを倒した高揚感が残りつつ、達成感など感慨深い雰囲気を感じる曲です。
個人的に、この曲だけ単体で聞くことはないのですが、
この記事を書くにおいて、聞き込むことで、タイトル曲と同じフレーズの中にちょっと和風を感じるフレーズがよいと改めて思いました。
17 紅楼 ~ Eastern Dream...
スタッフロール
ちょっとの中華風味に、東方ではめずらしい明るさを混ぜ込んだ曲。
ゲーム中では、エンディング後に流れるので、エンディングとの対比で明るさが際立つ。
目の前が急に晴れたような気分になり、涙腺がゆるくなる気がします。
なんなら、この曲単体で聞いても涙が……。
ゲーム曲なので曲自体はループするのですが、ループの終わり(1:36~)でスッと音が小さくなるところで、
「終」の雰囲気がして好きです。
あとがき
紅魔郷の曲をすべて書き終えました~。
しばらく、東方から離れていたのですが、東方の音ゲーが始まるとかで、YouTubeのおすすめに東方関連の動画がでてきて、
また、東方にハマることになりそうです。
東方曲感想を全部書くシリーズ第一弾として、書くのに4日間かかりました。
自分の暇時間を縫って、1作品1週間くらいのペースでどんどん綴っていこうと思います。
しばらく離れていた東方の曲を聞き直すいい機会にもなりました。
この記事は私が感想をただ書き連ねているだけです。
ですが、私もみなさんの感想をみたいです。よければ短くてもいいのでコメントしていただけると私が喜びます。
最後に、もう一度URLを。
書き始め:2021/08/29
書き終り:2021/09/02
投稿:2021/09/02
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