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6/5日記 Dos Monosに気づく

Dos Monosというヒップホップユニットがある。Spotifyで連載中のポッドキャスト「奇奇怪怪明解事典」をきっかけとしてラッパー・TaiTanさんの視野の射程距離と思考の深さに恐れおののき、彼が所属するDos Monos「の音楽の質量に引き込まれ、関連情報を調べている。

彼らの音楽、あるいは上記のような取材記事を読んでほしい。大勢の人と会話を交わして、家に帰ってきた時のような疲労感と混乱と「私は確かにレイヤーを見たな」という謎の達成感が味わえる。

「読書をすることで、何通りもの人生を歩める」という言葉があるように、他者から生まれた思考物を経験すれば、必ず「違った視点を得られた」といったんは感じられ「考えさせられました」状態になると思うけれども、Dos Monosの場合はレベルが違う。メンバー3人の記事だとしても3人以上と交わっている感覚がある。この感覚をリアルに体験しようと思うと、いつものコミュニティを飛び出して、何かのシンポジウム後の懇親会で異分野の人間と大量にしゃべらないと得られないと思うほどだった。

そのことに対して、非常に知的興奮を覚えるし、理解するのがとても難しいけれども、彼らの言葉を自分の中におろしてきて「自分事」として考えることで、また新しい響き合いが生まれて、未知の境地に出会える。

上記のような状態に人を陥れる、思考させる、という行為を生み出す理由について、記事内では「オルタナティブ」という単語に集約されているようにわたしには思えた。

他者尊重と包摂ができている、世界市民として自分はやれている…と思っている人にこそ、この衝撃に殴られてほしい。


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