見出し画像

労働収入が資産収入に変わる仕組み

2024年6月22日(土)。昨日の大雨から一転して快晴のお天気です。

さて新NISAが始まって資産運用を始める人が増えていますが、私は積み立て投資をおすすめしています。

そこであらためて基本的なお話として、積み立て投資を長期に渡って継続していくことがいかに重要であるかを考えてみたいと思います。

毎月いくら積み立てると、何年後にはいくらになっているのかシミュレーションしてみましょう。

がんばって毎月5万円積み立てるとします(ここ大事)。すると、年間60万円積み立てることになります。それを30年続けたい(ここも大事)。

また現実的な数字として、投資環境を年利5パーセントと設定します。

そうするとお金は何年後にいくらになるのか。10年ごとに見ていきましょう。そこで前にもお話した年金終価係数ですが年利5パーセントだと、

10年で12.5
20年で33
30年で66

なので、計算すると

10年後には60万円×12.5=   750万円
20年後には60万円×33 =2000万円
30年後には60万円×66 =4000万円

となります。

さてそれぞれのお金の意味を、労働収入と資産収入という観点で考えてみます。

最初の10年間は、積み立てを頑張ったという部分が支配的なので750万円はすべて労働収入と考えます(実際には運用益150万円が含まれています)。

次の10年間も同じく毎月5万円積み立てます。この積み立て投資という行為による資産は、最初の10年間と同じで750万円になるので、合計で1500万円ですが、実際には2000万円。では差額の500万円は何かというと、最初の10年間でがんばって積み立てた750万円が生み出したお金、つまり資産収入なのです。

同じように次の10年(20年目→30年目)を考えます。次の10年間も同じく毎月5万円積み立てて750万円を形成しますが、実際には

2000万円→4000万円

2000万円増えています。つまり750万円は積み立て投資によるものですが、残りの1250万円は20年目に形成した2000万円が生み出したお金なのです。

      労働収入   資産収入
10年目    750万円     0万円
20年目   1500万円    500万円
30年目   2250万円   1750万円   

がんばって働いて積み立てたのが労働収入、その積み立てたお金が生むお金が資産収入です。

このように、積み立て投資を長期に続けることで、労働収入が資産収入を生むことにつながるわけです。

積み立て投資の基本のキ。時々思い出して、引き続きがんばっていきましょう。