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曖昧な知識が裏付けされて強化される時

2024年5月15日(水)。

日々お金の勉強に励んでおりますが、その範囲は非常に幅が広くてなかなかに苦戦しております。

昨日も、そんなことを実感する出来事がありました。

日本には介護保険という仕組みがありまして、誰しも40歳になると介護保険に加入して、毎月保険料を支払います。

健康保険の料率は都道府県ごとに設定されるので地域によって多少のばらつきがあるのですが、介護保険料率は全国一律。私の手元にあるお金の教科書にもそう書いてありますし、昨日までの私の知識ではそうでした。

ちなみに昨年の介護保険料率は1.82%で今年は1.6%と、若干ですが下がっています。

ところが昨日のNHKニュースで、「介護保険料上がる、地域ごとに格差」とあります。あれっ?介護保険料が上がる?しかも地域ごとに格差?全国一律じゃなかったの?

慌てて教科書を見て確認しましたが、やはり「介護保険料率は全国一律」とあります。どういうことなのか、しばらく混乱しましたが、その後に謎が解明しました。

介護保険は年齢によって第1号被保険者、第2号被保険者に区分けされていて、初めて介護保険に加入する40歳からは第2号被保険者、年齢を重ねて65歳になると第1号被保険者となります。

つまり、現役世代の間はずっと第2号被保険者なわけで、前段の「介護保険料率は全国一律」というのは、この第2号被保険者についてのことでした。

65歳以降の第1号被保険者の保険料が今年上がって、さらに地域ごとに大きなばらつきがある、ということでニュースになっていた、というのが真相でした。

「介護保険には第1号被保険者と第2号被保険者があって...」みたいな前提条件の説明があれば何の問題もなかったのですが、ニュースのあり方が不親切なのか、自分の不勉強を反省すべきなのか、いろいろ考えさせられる出来事でした。