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29歳のバースデイパーティーは、悪夢へと一変した

すべては数ヶ月前、NOVA音楽祭の日取りが決まったときから始まった。
10月7日(僕の誕生日)が近づき、僕は弟と親しい友人たちに声をかけた。「あのやり方で、僕の誕生日を祝おう!」その日が近づくにつれ、仲間たちの興奮は高まった。準備が始まり、喜びとお祝いのムードが充満していた。

新星祭で弟と友人と一緒のドールE
バースデーケーキと友人たち
NOVAフェスティバルのダンスフロア

ついにその日がやってきた。僕たちはやる気に漲り、すべて予定通りに行い、予定通りの時間に出発した。何もかもスムーズに進み、会場には美しい人たちでいっぱいだった。ステージがセットされ、誕生日会が始まった。最初の写真は、すべてが始まる30分前に撮ったものだ。みんなが笑顔で、キャンドルに火を灯し、僕はみんなに祝祷をした。30分ほど座って談笑していると…全てが戦争映画へと一変した。

レッドアラートのサイレンが聞こえた瞬間、僕たちは避難する決断をした。必要なものだけを手に取り、車へと急いだ。銃声が近づいてくるのが聞こえ、一人の男がこちらに向かってくるのを見た時、僕たちは誕生会とは全く異なる状況に置かれてしまったのだと悟った。
車から降りると、地獄へと続く道で銃声が近づいてくるのが聞こえた。僕たちは一瞬の判断で再び車に乗り込み、できるだけ国境から離れた東へと走った。命からがら逃げ、ここまで来れば安全だと思った矢先…バーン!もっと多くの銃声がこちらに向かってきたのだ。

NOVA音楽祭会場付近の車
地平線上の煙

僕たちは再び散り散りになって逃げた。しかし、見通しの良い荒野を逃げる自分たちが射撃場のカモのようなものだと気づき、ただ地面に這いつくばって身を隠すことにした。

親愛なる弟と友人は、決意と勇気をもって銃撃戦に飛び込み、なんとか車を運んできてくれた。そして、父の遠隔誘導の助けを借りながら、激しい銃撃を受けつつも脱出した。道中、命を賭した人々の恐ろしい光景を目の当たりにした。

あの日から数日が過ぎた。安息日を楽しみに音楽祭へ来ただけの、美しく陽気な人々が、情け容赦のない殺人者たちの手によって殺されてしまった。トランスミュージックのシーンは変わってしまった。この国も。
残念だが、僕の誕生日はこれまでと同じではないだろう。新たな人生を与えてくれた神にただ感謝することしかできない。

僕の心は悲嘆に暮れる遺族と共にある。そして、負傷された方々の一日も早い回復を祈っている。不正を行ったテロリストたちに、神が正しい裁きを下されますように。

ドー・E


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