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68小品目 ちがうことだった

念願のプリミ恥部さんのライブに行った。でもどうも楽しめなかった。


というのも、娘のフッコチャンが気乗りしていなかったからだ。見てはいけない舞の時はおせんべいをポリ…ポ、ポリと響かせていたし、ベビーカーを何度も倒したり、頼んだピザが気に入らないらしく、

チーズ、まじゅい

と何度も言ってきたりして、全然集中できない。音楽もトークも素晴らしいのに、フッコチャンがなにかするたびにすみませんすみませんとなり、どうしてプリミさんのライブでこんなに「気を使う」をしてるんだと、もやもやしていた。



おまけに外に出たがった。外に出たら、やたら南の方へ行きたがった。何回目かライブハウスに戻ると「光」をやっていた。フッコチャンはごほごほ咳をして、帰りたがった。時計を見ると20
 時過ぎ、いつもなら2階に行ってねんねの準備だもんな〜、そりゃそうだよな。


ちょっと椅子で抱っこすると、また派手にベビーカーを倒したので、帰ることにした。ステージではリハーサルまであったはずの音源がなくなって、プリミさんが不思議なシステムで踊り歌いしていた。



わたしは、お母さんだからって我慢することはなく、危険なところでなければ子連れで行ってもいいと思ってた。でもそうじゃなかった。いくらわたしが好きだったり、楽しかったりしても、フッコチャンも楽しくなかったら、わたしまで楽しくなくなっちゃうんだなと思った。くそがきめ!と思うことも多いが、わたしはわたしの娘がとても好きなのだ。夏至の発見だった。

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